1990年代後半から2000年初頭にかけて、複数のさまざまなグループが初期の形態のCAPTCHAテクノロジーを並行して開発しました。各グループは、インターネット上の悪質なアクティビティーにボットを使用するハッカーが蔓延している問題への対処に取り組みました。例えば、検索エンジン、AltaVistaのコンピューター・サイエンティストは、ボットが会社のリンク・データベースに悪意あるWebアドレスが追加されないようにしたいと考えていました。
IT企業、Sanctumの研究者は、1997年に初のCAPTCHA方式システムを送り出しましたが、初めて2003年にCAPTCHAという用語を導入したのは、Luis von AhnとManuel Blumが率いる、カーネギー・メロン大学のコンピューター・サイエンス研究者グループでした。同グループは、何百万もの偽のEメール・アカウントに登録するスパムボットの問題に関するYahoo幹部の講演に触発されて、このテクノロジーに取り組むことにしました。
Yahooの問題を解決するため、von AhnとBlumが開発したコンピューター・プログラムは次のものです。
- ランダムな文字列を生成する
- テキストの歪んだ画像(「CAPTCHA コード」と呼ばれる)を生成する
- ユーザーにその画像を提示する
- フォーム・フィールドにテキストを入力し、「私はロボットではありません」という言葉の横にあるチェックボックスをクリックして入力内容を送信するようユーザーに求める
当時のOCRテクノロジーは、このような歪んだテキストの解読に苦労したため、ボットはCAPTCHAのテストに合格できませんでした。ユーザーが正しい文字列を入力した場合、そのユーザーは人間であると確実に想定でき、アカウント登録またはWebフォームの送信を完了することが許可されます。
Yahooはカーネギー・メロン大学のテクノロジーを導入し、Eメール・アドレスに登録する前にCAPTCHAのテストに合格することを全ユーザーに求めました。これにより、スパムボットの活動が大幅に減少し、他の企業はWebフォームを保護するためにCAPTCHAの採用を進めました。しかし、時間が経つにつれて、ハッカーは完了したCAPTCHAのテストからのデータを使用して、CAPTCHAテストに確実に合格できるアルゴリズムを開発したのです。これをきっかけに、 CAPTCHA開発者とサイバー犯罪者との間で絶え間ない激しい競争が始まり、CAPTCHA機能の進化に拍車をかけました。