データベースはネットワークからアクセスできるため、ネットワーク・インフラストラクチャー内またはその一部のコンポーネントに対するセキュリティー上の脅威は、データベースに対する脅威でもあり、ユーザーのデバイスやワークステーションに影響を与える攻撃はデータベースを脅かす可能性があります。したがって、データベース・セキュリティーは、データベースだけよりもはるかに広い範囲について考慮する必要があります。
環境内のデータベースセキュリティを評価してチームの最優先事項を決定するときは、以下の各領域を考慮してください。
- 物理的なセキュリティー:データベース・サーバーは、オンプレミスであるか、クラウド・データセンター内にあるかに関わらず、安全な気候制御環境内に配置する必要があります。データベースサーバーがクラウドデータセンター内にある場合、クラウドプロバイダーがこれを引き受けます。
- 管理者とネットワークのアクセス制御:実際的な最小数のユーザーがデータベースにアクセスできるようにし、彼らの権限は、業務を行う上で必要な最小限のレベルに制限する必要があります。同様に、ネットワークへのアクセスは、必要最小限の権限に制限します。
- ユーザーアカウントとデバイスのセキュリティ:誰がデータベースにアクセスしているのか、いつ、どのようにデータが使用されているのかを常に認識する。データ監視ソリューションは、データアクティビティが異常である場合やリスクが高いと思われる場合に警告を発することができます。データベースを収容するネットワークに接続するすべてのユーザーデバイスは、物理的にセキュア(適切なユーザーのみが扱える状態)であり、常にセキュリティ管理の対象とします。
- 暗号化:データベース内のデータや認証データなどのすべてのデータは、保存中および転送中、最高クラスの暗号化で保護する必要があります。すべての暗号化キーは、ベスト・プラクティス・ガイドラインに従って扱う必要があります。
- データベース・ソフトウェアのセキュリティー:常に最新バージョンのデータベース管理ソフトウェアを使用し、パッチが発行されたらすべてのパッチを適用します。
- アプリケーションとWebサーバーのセキュリティー:データベースと連携するアプリケーションやWebサーバーはすべて攻撃チャネルとなる可能性があるため、継続的なセキュリティー・テストとベスト・プラクティスの管理の対象となります。
- バックアップのセキュリティ:データベースのすべてのバックアップ、コピー、またはイメージは、データベース自体と同じ(または同等に厳格な)セキュリティ管理の対象とする必要があります。
- 監査:データベースサーバーとオペレーティングシステムへのすべてのログインを記録し、機密データに対して実行されたすべてのオペレーションも記録します。データベースのセキュリティ標準監査は、定期的に実施する必要があります。