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IBM Watson Visual Recognition: 「Custom Object Detection (カスタム物体検出)」機能を提供開始

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IBM Cloudで提供しているWatson Visual Recognitionにおいて、「Custom Object Detection(カスタム物体検出)」機能がリリースされました。Watson Studioを使ってWatsonを学習させ、画像内の特定の物体を特定することができます。

画像の中の物体を検出する

これまでは、タグ付きの画像を学習データとし、Watsonを使って画像の内容を解析することができました。例えば、自動車が損傷している画像であるかどうかを検出します。

新しくリリースされたCustom Object Detection (カスタム物体検出)機能を使用することで、画像の中の特定の(複数の)物体をラベル付けしてWatson を学習させることができたり、 Watsonを学習させて他の画像の中の複数の物体を識別したりすることができます。例えば、ユーザは、損傷の位置や損傷の相対的なサイズなど、画像内の車両の損傷のタイプを判別するために、Watsonを学習させることができるのです。これにより、データ全体の精度が向上し、車両損傷からの修理コストの見積もりなど、将来の成果を予測することも可能になります。

この機能のユースケースは自動車の損傷の識別だけでなく、例えば以下のようなものが考えられます。

  • 交通渋滞の中の車両のカウント
  • 駐車場での無人ショッピング・カートの識別
  • CTスキャンまたは MRIスキャンにおけるパターンの確認
  • 特定の物体を店舗の商品棚から検索
  • 画像内のロゴの検出

これには、事前に何百万ものサンプルで学習をした、何層もの畳み込みニューラルネットワークが使用されます。 転移学習とデータ拡張によって、学習用画像のアノテーションに何千時間も費やすことなく、優れたモデルへと学習させることが可能です。

 

Watson Studioを使い、画像をラベルづけしてデータをすばやく学習させる

カスタムの機械学習モデルを構築するにあたり、モデルが正確にラベル付けできるように学習させることは、最も苦痛で面倒なタスクの1つといえます。 Watson Studioを使うことで、このプロセスにかかる時間を短縮することができます。さらに、「Auto Level (自動ラベル)」を使用し、すべての学習データの画像を素早く簡単にラベル付けすることができます。追加料金はかかりません。

Custom Object Detection (カスタム物体検出)機能の使い方

Visual Recognitionのインスタンスを作成した後、Watson Studio を起動し、「Detect Objects (オブジェクトを検出)」ボックスにある「Create Model (モデルの作成)」をクリックします。

 

ラベルのない画像データを ( jpeg または png、またはそれらのフォーマットを含む zip を使用して)Watson Studioにアップロードします。

 

画像を選択し、ラベル付けする物体の周囲にボックスを描きます。ラベルを追加し、保存します。画像の中にある物体でラベル付けが必要なものにすべてに対してこの作業を行い、次の画像に移ります。

ここでは、焦げたクッキーと焦げていないクッキーをそれぞれラベル付けしています。

 

いくつかの画像をラベル付けしたら、機械学習モデルを学習させ、テストすることができます。

 

より多くの画像にラベルを追加することで、モデルの精度を向上させることができます。Auto Lebel (自動ラベル)機能を使用すると、すばやくデータにラベル付けすることが可能です。 ラベルを付けずに画像を表示するだけで、「Auto Label(自動ラベル)」をクリックすると、 Watsonによる推奨ラベルが表示されます。

 

モデルの精度をテストした後、本稼働のためにCustom Object Detection(カスタム物体検出)をアプリケーション内に実装することができます。

これで、Custom Object Detection(カスタム物体検出)をソリューションの中で実際に使う準備ができました。

 

今日から始めませんか

Watson Visual RecognitionのCustom Object Detection(カスタム物体検出)をこちらから無料でお試しいただけます。

画像コンテンツを解析する既存アプリケーションをお持ちの場合、Custom Object Detection(カスタム物体検出)を使うことで解析の精度を改善し、生産性向上を図ることができます。

 

その他のリソースはこちら

 

原文:IBM Watson Visual Recognition: Custom Object Detection Generally Available (英語)

 

 

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