言い換えれば、エンタープライズ・エコシステム全体にわたる広範なストレージ管理を提供するスマート・ソフトウェア・レイヤーです。主要な機能として、予測分析、自律型データ階層化、自動ソフトウェア更新、プロアクティブなトラブルシューティングがあります。
今日の組織は、特に人工知能(AI)と機械学習(ML)の導入が加速するにつれて、拡大し続けるデータ集約型のワークロードに直面しています。これらの高度な分析ワークロードをサポートし、新たなビジネス・チャンスを活用するために、データ・ストレージ・インフラストラクチャー のモダナイズが進んでいます。
インテリジェントなストレージの必要性は急速に高まっています。Fortune Business Insightsによると、世界のデータ・ストレージ市場は2026年の2,985.4億米ドルから2034年までに9,845.6億米ドルに成長し、年平均成長率(CAGR)は16.10%になると予測されています。¹
この拡大は、IoT(モノのインターネット)デバイス、クラウド・コンピューティング、AIアプリケーションから得られる膨大なデータ、およびローカルなデータ処理機能を必要とするエッジのデータによって推進されます。これに対応するため、組織はこの複雑さを管理するために、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)やインテリジェント・ストレージ・システムのような先進的なソリューションに目を向けています。
IBMニュースレター
AI活用のグローバル・トレンドや日本の市場動向を踏まえたDX、生成AIの最新情報を毎月お届けします。登録の際はIBMプライバシー・ステートメントをご覧ください。
ニュースレターは日本語で配信されます。すべてのニュースレターに登録解除リンクがあります。サブスクリプションの管理や解除はこちらから。詳しくはIBMプライバシー・ステートメントをご覧ください。
データストレージには主に3つのタイプがあります。
従来のデータ・ストレージ管理は、ストレージ・リソースを最適化し、データ保護を提供しながら、データ資産を安全に保持、整理、アクセスするためのプロセスで構成されていました。手動によるプロビジョニング、モニタリング、最適化に依存しており、データ量が増加し、ハイブリッドクラウド環境全体でワークロードが多様化するにつれて、これはますます困難になっています。
インテリジェント・ストレージは、AI、ML、オートメーションをストレージ・インフラストラクチャーに直接統合することで、このアプローチを基礎として構築されます。インテリジェント・ストレージは、手動による介入を必要とせず、統合管理システム内でデータの配置を管理し、容量のニーズを予測し、パフォーマンスを最適化し、脅威から保護します。
インテリジェント・ストレージとAIストレージは密接に関連しているものの、同じものではありません。
AIストレージとは、AI/MLワークロードに必要な大規模なデータセット、高速のデータ・アクセス、強力なコンピューティングのために設計されたデータ・ストレージ・システムを指します。これらのシステムは、AIアプリケーションのパフォーマンス要求を満たすために、AIのトレーニング、推論、データレイク機能をサポートする目的で構築されています。
インテリジェント・ストレージは、AIとMLをストレージ・システムに組み込んで、組織のすべてのデータの管理を自動化し、パフォーマンスを最適化します。このようなシステムは、データ・パターンを分析し、データの階層化を自動化し、ストレージ容量のニーズを予測し、ITエコシステム全体にわたって運用の複雑さを軽減します。
これらのテクノロジーは多くの場合、AIワークロード向けに最適化されたインテリジェント・ストレージ・システムや、インテリジェントな管理機能を組み込んだAIストレージ・システムと連携して動作します。
従来のエンタープライズ向けストレージ・テクノロジーは、データやファイルをアーカイブするためのモノリシックなストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)が中心でした。しかし、組織のデータ・ストレージのニーズが高まるにつれて、SANの維持コストが上昇し、需要を満たすためにより多くの物理サーバーやその他のITインフラストラクチャーが必要になりました。
クラウドストレージは、ビジネス要件に基づいてデータ量を増減させるのに必要な弾力性を備えて登場しました。クラウドにデータを保管することで、組織は従量課金制の料金体系を活用し、コストを最適化できます。今日のクラウド・ベースのソリューションでは、ハイブリッドのマルチクラウド・アプローチが採用されており、組織は複数のクラウド・プロバイダーのストレージを組み合わせて、パフォーマンス、コスト、コンプライアンスなどのさまざまな要件を満たすことができます。
AIやMLテクノロジーが成熟し、利用しやすくなるにつれて、このインテリジェンスをストレージ・インフラストラクチャーに直接埋め込めるようになりました。インテリジェントなストレージは、スケーラブルなデータ集約型の環境に最適化されたソリューションとして進化してきました。
インテリジェントなストレージは、継続的なデータ・パターン分析、自動データ階層化、予知保全などの主要な機能を備えており、従来のクラウド・ソリューションを超えています。AIトレーニング・ワークロード、エッジコンピューティング、IoTデバイスからの膨大なデータ生成など、今日のIT要件をサポートする上で不可欠なコンポーネントとなっています。
インテリジェント・ストレージは、次のようないくつかのコア・テクノロジーを使用して、ライフサイクル全体にわたってデータを管理します。
インテリジェント・ストレージは、企業がビジネスおよびIT目標を達成できる上で次のようなメリットをもたらします。
組織は、複数のデプロイメント・オプションを通じてインテリジェントなストレージにアクセスできます。主要なクラウド・プロバイダー(Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azureなど)は、インテリジェントなストレージ機能をフルマネージド・サービスとして提供しています。Dell、Hewlett-Packard Enterprise、NetAppなどのエンタープライズ・ストレージ・ベンダーは、オンプレミスのデータセンターにデプロイしたり、クラウド環境に統合したりできるインテリジェントなストレージ・プラットフォームを提供しています。
多くの組織は、性能、コンプライアンス、コスト要件に基づいて、分散型ハイブリッド・インフラストラクチャー全体におけるデータ配置を最適化するストラテジーを採用しています。これらのソリューションは、データレイク、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、仮想デスクトップ・インフラストラクチャ―(VDI)、エッジコンピューティングなど、さまざまなビジネス・ユースケースをサポートしています。
最新のKubernetesワークロード向けに、スケーラブルなストレージ、データ保護、統合管理を提供するハイブリッドクラウド、コンテナネイティブ・プラットフォームです。
IBMは、ハイブリッド・バイ・デザイン戦略により、企業全体への影響を加速するAIインフラストラクチャー・ソリューションを提供しています。
IBM®コンサルティングと連携することで、企業データの価値を引き出し、ビジネス上の優位性をもたらす洞察を活用した組織を構築します。
1 Data Storage and Market Size, Share and Industry Analysis, Fortune Business Insights, 5 January 2026