仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) とは何ですか?

夕暮れ時のサウジアラビアの首都リヤド、上空からの眺め

仮想デスクトップ・インフラストラクチャーについて、仕組みと利点を解説します。

在宅勤務やハイブリッドクラウドのエコシステムが一般的になるにつれ、仕事を取り巻くランドスケープには大きな変化が起きています。従業員と環境が各所に広がっていくにつれ、ビジネスの継続に必要な管理性、セキュリティ、インフラストラクチャの要件に対応することは困難になりつつあります。こうした課題のために、IT担当のリーダーは、資金をかけることなくさまざまな環境を安全に管理できるツールを求めています。そのツールが、仮想デスクトップ・インフラストラクチャーです。(VDI)

 

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VDIとは何か、どのように機能するのか

仮想デスクトップ・インフラストラクチャー(VDI) とは、従業員がオフィス内外や遠隔地から、アプリケーションやサービスにアクセスし作業できるようにするデスクトップ環境およびアプリケーションの作成や管理を指します。仮想化ソリューションは、仮想マシン(VM)と呼ばれる仮想コンピューティングシステムを作成することで、VDIの導入をサポートし、組織がデータセンター内の単一の物理サーバー上で、複数のアプリケーションとオペレーティング・システムを実行できるようにします。VDIは、Microsoft Windows Desktopのようなデスクトップ・オペレーティング・システムを、ホスト・サーバー上で実行されるVM内でホスティングすることで実現します。

ホストサーバー上の仮想マシン(VM)でホストされるデスクトップ・オペレーティングシステムを使用することで、IT管理者は、企業データ、アプリケーション、デスクトップを仮想データセンターのユーザーにデプロイして、インターネット経由でサービスとして配信できます。これは、ユーザーがオンプレミスの場所から物理的に持ち運び可能な個人用エンドポイントデバイスを利用する従来のPCとは対照的です。

VDIソリューションを実装すると、接続ブローカーがリソース内の仮想デスクトップを検出し、各従業員がVDI環境へのアクセス時に接続できるようにします。コネクション・ブローカーの例としては、Citrix Virtual Apps and Desktops、VMware Horizon、Amazon Workspaces、Microsoft Azure、Nutanixなどがあります。

ユーザーは、Microsoft Windowsのようなデスクトップ・イメージに、どんなデバイスや場所からでも安全に接続することができます。どこからでもアプリケーションにアクセスできるということは、実際のオフィスで、エンドポイント・マシンがある物理的なデスクトップの前にいる必要がないということです。また、もっとも都合の良い場所からBYOD(個人所有デバイスの業務使用)(PC、タブレット、シン・クライアント端末を含む)ができます。

アプリケーション仮想化ソリューションと仮想化テクノロジー全般の詳細については、次の動画と記事「 仮想化の5つのメリット 」をご覧ください。

IBM Power

IBM Powerによるモダナイゼーションとオートメーション

IBM Powerがアプリケーションのモダナイズにどのように役立つかについて、IBM Powerハイブリッドクラウド・プラットフォームのSTSMでIBMマスター・インベンターのJoe Cropperがデモを交えて説明します。

VDIのメリット

仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)が提供する最も重要なメリットのいくつかを以下に挙げます。

  • 拡張性の向上:クラウド・コンピューティングは、スケーラブルなインフラストラクチャを活用してVDIが必要とするときにリソースを消費することで、VDIをより魅力的にしています。すべてのVDIインフラストラクチャーをホストサーバーに統合することで、ユーザーはどのデバイスからでも環境にアクセスできるため、ハードウェアの要件や購入コストを削減できます。
  • 集中管理: VDIは、管理者が一度にすべての仮想デスクトップにパッチ、更新、変更を適用できる集中管理構造を提供します。もはや組織全体を個別に修正する必要はありません。すべてのコンポーネントがデータセンターに保存・バックアップされるため、デスクトップの完全な災害復旧戦略も可能になります。
  • セキュリティ:VDIでは、アプリケーションがクライアント・デバイスではなく、データセンターのホスト・サーバー上に存在するため、企業の完全な機密性の維持に役立ちます。デバイスの盗難や破損が起きた場合は、企業のデータを保護するためにデバイスの接続を停止することができる。ただし、オペレーティング・システムのイメージを適切に管理および更新することが非常に重要であり、リモートワーカーの認証は徹底する必要があります。
  • アクセシビリティ:VDIにより、エンドユーザーのBYOD(個人所有デバイスの業務使用)が可能になり、自分のデバイスを使って、どこからでもファイル、アプリケーション、クラウド・サービスにリモートアクセスできるようになります。これにより、本質的にデジタルなワークスペース/リモートデスクトップが構築され、より優れたユーザーエクスペリエンスが実現し、従業員はPC、タブレット、スマートフォン、シンクライアントを活用できるため、在宅勤務が非常に簡単になります。
  • コスト削減: IT部門は新しいハードウェアを購入し続ける必要がなくなるため、ハードウェア費用が大幅に削減されます。サーバーに処理を集約することで、IT支出を削減することができます。

VDIとデスクトップ仮想化の比較

VDIはデスクトップ仮想化の一種であり、デスクトップ仮想化はデスクトップとハードウェアを分けているあらゆるテクノロジーを網羅する包括的な用語です。上位カテゴリーの詳細については、「 デスクトップ仮想化とは」を参照するか、または次の動画をご覧ください。

永続的VDIと非永続的VDIのデプロイメント

永続的VDIは、ユーザーが同じデスクトップに接続することで、パーソナライズされたデスクトップを実現します。この場合は変更が保存されるため、ユーザーはデスクトップをカスタマイズすることができ、仮想デスクトップ環境がカスタマイズ可能で高度にパーソナライズされたデジタル・ワークスペースに変わります。

一方、非永続的VDIでは変更が保存されず、1回の接続のみで利用する一般的なデスクトップとなります。非永続的VDIのアプローチは通常はより安価で管理しやすく、反復作業が多い従業員を抱える組織にとって理想的です。

VDIのユースケース

  • コールセンター: VDIを使用することで、コールセンターの従業員は、タスクを完了するために必要な情報とツールのみにアクセスすることができます。これにより、効率と費用対効果を合理化できます。
  • リモートワーク: 中央からのデプロイと管理が可能なVDIを使用することで、チームメンバーは地理的に分散していても、同じ社内ネットワーク、アプリケーション、リソースにアクセスすることができます。
  • 規制コンプライアンス: 規制の厳しい業界の中には、従業員が機密情報を不適切に保管するという問題が生じているところもあります。VDIでの一元管理により、データやアプリケーションを間違って保管してしまう問題を解消できます。
  • 第三者によるアクセス:請負業者やビジネスパートナーを活用する場合、先方の従業員にはシステム全体に接続するための会社所有のハードウェアが必要です。特に短期間のプロジェクトの場合、これではコストがかさみます。VDIはハードウェアの提供や調達を必要とせずに、請負業者に企業情報への安全なアクセスを提供する理想的なソリューションです。

VDIが適している理由

仮想デスクトップ・インフラストラクチャ(VDI)は、企業が経費を削減し、システムの管理を簡素化できるため、多くの企業のIT戦略に不可欠な要素です。企業がより柔軟な仕事環境を実現しようとする中、VDIの重要性は飛躍的に加速しています。VDIは、アクセシビリティ、セキュリティ、拡張性、オートメーション、使いやすさを提供し、迅速かつ効果的に導入できるからです。

VDI についての詳細はこちら

独自のVDI環境を構築したい場合は、IBM Cloud IaaSソリューションで実現できます。IBMは、仮想化されたコンピュート、ネットワーク、ストレージなど、独自のVDI環境を構築するために必要なすべてのコンポーネントを含むフルスタックのクラウドプラットフォームを提供しています。このシナリオでは、ハイパーバイザーを自分でインストールして管理する必要があります。

IBMはVMwareと提携し、IBM Cloudプラットフォーム上でホストされるデスクトップと仮想化アプリケーションを利用できる、顧客管理・部分的VMware管理のVDIソリューション(VMware Horizonを使用)と、フルマネージドの仮想デスクトップ・アズ・ア・サービス(DaaS)ソリューションを提供しています。

著者

Jordan Shamir

Offering Manager

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