chnode

chnode コマンドを使用して、ノードに割り当てられた名前およびその他のオプションを変更できます。この新規名は、後続のコマンドを実行するときに使用できます。 このコマンドに関連するパラメーターはすべてオプションです。ただし、1 つ以上のパラメーターを指定する必要があります。

構文

構文図を読む構文図をスキップする chnode -iscsialiasalias-noiscsialias-failover-namenew_node_or_nodecanister_name-identifyyesno-sitesite_idsite_name-nositeobject_idobject_name

パラメーター

-iscsialias alias
(オプション) ノードの iSCSI 名を指定します。最大長は 79 文字です。iSCSI 別名にはスペースを使用しないでください。
重要: このパラメーターはオンラインのスペア・ノードに指定できます。
-noiscsialias
(オプション) 前にこのノード用に設定されていた iSCSI 名をすべて消去します。 このパラメーターは、iscsialias パラメーターと一緒には指定できません。
重要: このパラメーターはオンラインのスペア・ノードに指定できます。
-failover
(オプション) 設定する名前または iSCSI 別名が入出力グループ内のパートナー・ノードの名前または別名であることを指定します。 パートナー・ノードがない場合、設定された値は、パートナー・ノードがシステムに追加されたときにそのノードまたはノード・キャニスターに適用されます。パートナー・ノードがある場合にこのパラメーターを使用すると、そのノードの名前または別名が変更されます。
重要: このパラメーターはオンラインのスペア・ノードに指定できます。
-name new_node_or_nodecanister_name
(オプション) ノードに割り当てる名前を指定します。
注: chnode コマンドの -name で指定されるノードの名前は、既にノードの名前、およびノードのフェイルオーバー名として使用されていてはなりません。
重要: 各ノードの iSCSI 修飾名 (IQN) は、クラスター化システムおよびノードの名前を使用して生成されます。 iSCSI プロトコルを使用している場合、名前の変更によってクラスター化システム内のすべてのノードの IQN も変更され、iSCSI 接続されたすべてのホストの再構成が必要になる場合があります。
-identify yes | no
(オプション) ノードで使用される発光ダイオード (LED) を制御できます。値は yes または no です。
重要: このパラメーターはオンラインのスペア・ノードに指定できます。
-site site_id | site_name
(オプション) 既存ノードの数値サイト値またはサイト名を指定します。 値は 1 または 2 です。
注: システム・トポロジーが HyperSwap® または stretched の場合、ノードに割り当てられたサイトは変更できません。
-nosite
(オプション) サイト値をリセットします。
object_id | object_name
(必須) 変更するオブジェクトの名前または ID を指定します。 パラメーターの後に指定する変数は、次のいずれかです。
  • そのオブジェクトをクラスター化システムに追加したときに割り当てたノード名。
  • ノードに割り当てられたオブジェクト ID (ワールド・ワイド・ノード名ではない)。

説明

failover パラメーターを指定しなかった場合、このコマンドはノードの名前または iSCSI 別名を変更します。新規名は、後続のコマンドでノードの識別に使用できます。

failover パラメーターは、入出力グループでパートナー・ノードに通常適用される値を指定するために使用します。パートナー・ノードがオフラインの場合、iSCSI 別名と IQN は入出力グループ内の残りのノードに割り当てられます。その場合、iSCSI ホスト・データ・アクセスが保持されます。 これらのパラメーターを設定するときにパートナー・ノードがオフラインである場合、設定が行われたノードが、指定された iSCSI 別名への iSCSI 入出力要求、あるいはノードの名前を使用して作成された IQN を処理します。 これらのパラメーターを設定するときに入出力グループのパートナー・ノードがオンラインである場合、そのパートナー・ノードが、指定された iSCSI 別名への iSCSI 要求を処理し、そのノードの名前および IQN が変更されます。

入出力を実行中のノードの名前を変更するには、次のようにします。
  1. ホスト・システムが、入出力グループ内の両方のノード・キャニスターに対してアクティブ・セッションを持っている (入出力が発生しているボリュームをホスティングしている) ことを確認します。
  2. chnode コマンドを使用して、一方のノード・キャニスターの名前を変更します。
  3. ホスト・システムから、名前を変更したノード・キャニスターのログアウトを行います。
  4. ホスト・オペレーティング・システムのディスカバリー・メカニズムを使用して、ホストからターゲットの iSCSI 修飾名 (IQN) を再検出します。
  5. ホスト・システム上で検出された新規のターゲット IQN を使用してログインし、ログインに成功したことを確認します。
  6. 他方のノード・キャニスターで、ステップ 2 から 5 を繰り返します。
注: VMware ESX を使用している場合は、(iSCSI イニシエーター・プロパティーで) 古いターゲット IQN を含む静的パスを削除します。
これにより、ノード・キャニスター名の変更が、ターゲット・フェイルオーバーなどのイベント時に iSCSI 入出力に影響しないようにすることができます。

呼び出し例

chnode -name newname -identify yes node8

結果出力:

No feedback

呼び出し例

chnode -name testnodeone nodeone

結果出力:

No feedback

呼び出し例

chnode -site 1 node2

結果出力:

No feedback