lstargetportfc

lstargetportfc コマンドを使用して、ファイバー・チャネル (FC) ゾーニングのセットアップに必要なワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) のリストを生成し、ホスト入出力ポートの現在のフェイルオーバー状況を表示します。

構文

構文図を読む構文図をスキップする lstargetportfc -filtervalueattribute=value-nohdr-delimdelimiter-filtervalue?

パラメーター

-filtervalue attribute=value
(オプション) 1 つ以上のフィルターのリストを指定します。フィルター属性値に一致する値をもつオブジェクトのみが戻されます。 容量を指定する場合、単位も入力する必要があります。
注: 一部のフィルターでは、コマンドの入力時にワイルドカードを使用できます。 CLI の使用時には、ワイルドカード文字の使用について以下の規則が適用されます。
  • ワイルドカード文字はアスタリスク (*) で、これは、ストリング内の先頭文字または最後の文字であることが必要です。
  • コマンドには最大 1 つのワイルドカードを含めることができます。
  • ワイルドカードを使用する場合は、次のように、フィルター項目を二重引用符 ("") で囲みます。
-nohdr
(オプション) デフォルトでは、見出しは、簡略形式のビューではデータの列ごとに、詳細形式のビューではデータの項目ごとに表示されます。-nohdr パラメーターは、これらの見出しの表示を抑止します。
注: データが表示されない場合、見出しは表示されません。
-delim delimiter
(オプション) デフォルトでは、簡略形式のビューのデータのすべての列がスペースで区切られます。 各列の幅は、データの各項目の最大幅に設定されています。詳細ビューでは、データの項目ごとに 1 行が使用されます。見出しが表示される場合は、データと見出しはスペースで区切られます。-delim パラメーターは、この動作を指定変更します。-delim パラメーターでは、1 バイトの文字を入力できます。コマンド・ラインに -delim : と入力すると、簡略ビューのすべてのデータ項目がコロン (:) で区切られます。例えば、列の間に空白は入りません。 詳細ビューでは、データと見出しは指定の区切り文字で区切られます。
-filtervalue?
(オプション) lstargetportfc コマンドに有効なフィルター属性を表示します。
  • port_id
  • owning_node_id
  • current_node_id
  • host_io_permitted
  • virtualized
  • protocol

説明

このコマンドでは、ファイバー・チャネル (FC) ゾーニングのセットアップに必要なワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) のリストを生成します。 また、このコマンドでは、ホスト入出力ポートの現在のフェイルオーバー状況も表示します。

この表は、出力ビュー・データとして表示される可能性のある属性値を示しています。
表 1. lstargetportfc の出力
属性 説明
id ポートの ID を示します。
WWPN ポートの WWPN を示します。この値は 16 進数です。
WWNN ポートのワールドワイド・ノード名 (WWNN) を示します。この値は 16 進数です。
port_id システムのポート ID を示します。この値は、lsportfcport_id フィールドと同じです。
owning_node_id ポートを所有するノードの ID を示します。
注: このノードは、ポートがオンラインかオフラインかに関係なく、オフラインにすることができます。
current_node_id このポートがアクティブになっているノードの ID を示します。どのノードでもポートがアクティブでない場合、この値はブランクになります。
nportid nportid の 16 進値を示します。
host_io_permitted ポートでホスト入出力操作を実行できるかどうかを示します。値は yes および no です。
virtualized これが仮想化ポートかどうかを示します。この値は yesno です (no は、このポートが所有側ノード以外のノードではオンラインになることができないことを示します)。
protocol ポートでサポートされるプロトコルを示します。値は、scsi および nvme です。
注: 一部のファイバー・チャネル・アダプターおよびプラットフォームは、NVMe over Fibre Channel をサポートしていません。

呼び出し例

次の例は、protocol フィールドのある簡略出力を示しています。

lstargetportfc

詳細な結果出力

id WWPN             WWNN             port_id owning_node_id current_node_id nportid host_io_permitted virtualized protocol
1  500507680B21C5C6 500507680B00C5C6 1       1              1               071100  no                no          scsi
2  500507680B25C5C6 500507680B00C5C6 1       1              1               071102  yes               yes         scsi
3  500507680B29C5C6 500507680B00C5C6 1       1              1               071101  yes               yes         nvme
4  500507680B22C5C6 500507680B00C5C6 2       1              1               071500  no                no          scsi
5  500507680B26C5C6 500507680B00C5C6 2       1              1               071502  yes               yes         scsi
6  500507680B2AC5C6 500507680B00C5C6 2       1              1               071501  yes               yes         nvme
49 500507680B21C5C7 500507680B00C5C7 1       2              2               071400  no                no          scsi
50 500507680B25C5C7 500507680B00C5C7 1       2              2               071401  yes               yes         scsi
51 500507680B29C5C7 500507680B00C5C7 1       2              2               071402  yes               yes         nvme
52 500507680B22C5C7 500507680B00C5C7 2       2              2               070900  no                no          scsi
53 500507680B26C5C7 500507680B00C5C7 2       2              2               070901  yes               yes         scsi
54 500507680B2AC5C7 500507680B00C5C7 2       2              2               070902  yes               yes         nvme

呼び出し例

次の例は、protocol フィールドのある完全出力を示しています。

lstargetportfc 6

詳細な結果出力

id 6
WWPN 500507680B2AC5C6
WWNN 500507680B00C5C6
port_id 2
owning_node_id 1
current_node_id 1
nportid 071501
host_io_permitted yes
virtualized yes
protocol nvme