addiscsistorageport

addiscsistorageport コマンドを使用して、指定された入出力グループ (またはクラスター化システム全体) のいずれか (またはすべて) のノードから、ディスカバーされたバックエンド・ターゲット Internet Small Computer Systems Interface (iSCSI) コントローラーへの iSCSI ログイン・セッションを確立します。

構文

構文図を読む構文図をスキップする addiscsistorageport  -iogrpiogrp_idiogrp_name-usernametarget_user_name-chapsecrettarget_chap-sitesite_idsite_name candidate_id

パラメーター

-iogrp iogrp_id | iogrp_name
(オプション) 追加する入出力グループの ID または名前を指定します。iogrp_id の値は、012、または 3 でなければなりません。iogrp_name の値には英数字ストリングを指定する必要があります。

このパラメーターを指定すると、指定された入出力グループの両方のノードを介するディスカバリーがトリガーされます。 (セッションの確立に使用される) 各ノードのポート番号は、detectiscsistorageportcandidate を指定して得られるディスカバリー結果の選択された行に表示されます。

-username target_user_name
(オプション) 追加するターゲット・コントローラーのユーザー名を指定します。この値は、最大 256 文字の英数字ストリングでなければなりません。

ターゲット・コントローラーがディスカバリーのために target_user_name target_chap を必要とする場合は、ターゲット・コントローラーのユーザー名を指定する必要があります。

一部のコントローラーでは、ディスカバリーに iSCSI 修飾名 (IQN) のユーザー名を使用することが必要になる場合があります。 各ノードの IQN は、必要に応じて自動的に選出され、使用されます。

-chapsecret target_chap
(オプション) 追加するターゲット iSCSI コントローラーのディスカバリーに必要なチャレンジ・ハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) シークレットの target_chap を指定します。 この値は、最大 79 文字の英数字ストリング (大/小文字の区別あり) でなければなりません。 -username が指定される場合は、このキーワードは必須です。
-site site_id | site_name
(オプション) 検出するホストのサイト ID またはサイト名を指定します。サイト ID は 1 (デフォルト) または 2 でなければなりません。サイト名には英数字の値を指定する必要があります。
重要: このパラメーターは、HyperSwap® システムまたは拡張システムの場合は必ず指定してください。

HyperSwap トポロジーまたは拡張クラスター・トポロジーでは、サイト ID を指定して、セッションの確立が iSCSI ストレージ・コントローラーと同じサイト内のノードから試みられるようにする必要があります。

candidate_id
(必須) lsiscsistorageportcandidate の出力内の選択された行を表す行 ID を示します。

説明

このコマンドでは、指定された入出力グループ (または、入出力グループが指定されていない場合は、クラスター化システム全体) からディスカバーされたバックエンド iSCSI ターゲット・コントローラーへの iSCSI ログイン・セッションが確立されます。

このコマンドを使用するには、最初に以下を行う必要があります。
  1. detectiscsistorageportcandidate を指定して、バックエンド・コントローラーのターゲット・ポートを検出またはディスカバーします。
  2. lsiscsistorageportcandidate を指定してディスカバリーの出力を表示し、ディスカバーされた iSCSI ストレージ・コントローラーで、IQN とインターネット・プロトコル (IP) の固有の組み合わせを見つけます。
  3. addiscsistorageport を指定します。iSCSI セッションの開始元となるソース・ポートの入出力グループ番号を指定することにより、(単一の入出力グループ内のすべてのノードから) iSCSI コントローラー・ポートへのセッションを確立できます。
入出力グループを指定しない場合、システム内のすべてのノードからセッションが確立されます。ソース・ポートの ID はディスカバリー結果に含まれています。 一部の iSCSI コントローラーは論理装置番号 (LUN) を IQN として表し、すべての IQN に異なる target_user_nametarget_chap を必要とする場合があるため、これらの値はセッション確立時の認証にも指定できます。
注: イニシエーター・ノード認証資格情報をさらに追加するには、chiscsistorageport コマンドを使用することができます。

詳細な呼び出し例

この例は、ターゲット iSCSI コントローラーに IPv4 IP アドレスを使用し、ソース・ポート ID 0 を介するターゲット・ディスカバリーを示しています。例えば、最初に以下のように指定すると考えられます。
detectiscsistorageportcandidate -targetip 192.168.81.91  -srcportid 3 -chapsecret Vardy -site 1
次に、lsiscsistorageportcandidate を指定して iSCSI ポート情報をリストします。

id src_port_id target_ipv4    target_ipv6 target_iscsiname   iogroup_list configured status
0  4           192.168.213.33             IQN1                1:1:1:1      yes        full
その後に、ディスカバリー出力行 0 に対して addiscsistorageport を使用してセッションを確立します。
注: ディスカバリー時に -username または -chapsecretdetectiscsistorageportcandidate と共に指定する場合、セッションを確立するには、-username または -chapsecret を指定する必要があります。
addiscsistorageport 0

詳細な結果出力

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