chiscsistorageport

chiscsistorageport コマンドは、認証パラメーターを変更 (認証資格情報の設定、認証パラメーターの除去、資格情報の更新など) するために使用します。

構文

構文図を読む構文図をスキップする chiscsistorageport -noauth-usernametarget_user_name-chapsecrettarget_chap lsiscsistorageport-rowid

パラメーター

-noauth
(オプション) セッションのすべての認証パラメーターをクリアします。
注: -noauth パラメーターは他のパラメーターと一緒に使用することはできません。
-username target_user_name
(オプション) ターゲット・コントローラーのユーザー名を指定します。この値は、最大 256 文字の英数字ストリングでなければなりません。

ターゲット・コントローラーがディスカバリーのために target_user_name target_chap を必要とする場合は、ターゲット・コントローラーのユーザー名を指定する必要があります。

警告: ターゲット・コントローラーの -username の変更は破壊的な操作になる可能性があるため、セッションの認証の詳細を変更する場合は注意してください。セッションの認証資格情報を変更する前に、必ずコントローラー側の認証資格情報を変更してください。

一部のコントローラーでは、ディスカバリーに iSCSI 修飾名 (IQN) のユーザー名を使用することが必要になる場合があります。必要な場合は、各ノードの IQN が自動的に選択されて使用されます。

-chapsecret target_chap
(オプション) ターゲット iSCSI コントローラーのディスカバリーに必要なチャレンジ・ハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) シークレットの target_chap を指定します。 この値は、最大 80 文字の英数字ストリングでなければなりません。 -noauth パラメーターが使用されない場合、このキーワードは必須です。
警告: ターゲット・コントローラーの -chapsecret の変更は破壊的な操作になる可能性があるため、セッションの認証の詳細を変更する場合は注意してください。セッションの認証資格情報を変更する前に、必ずコントローラー側の認証資格情報を変更してください。
lsiscsistorageport-rowid
(必須) 既存の lsiscsistorageport 出力行の行 ID を指定します。

説明

chiscsistorageport コマンドは、lsiscsistorageport コマンドの出力で指定された行 ID に対して機能します。一部のストレージ・コントローラーでは、認証資格情報を変更した後に既存のアクティブ・セッションを除去しないため、このコマンドによって強制的にセッションを除去して再接続することで、確実に変更された認証資格情報が機能するようにします。

注: このコマンドを使用して、ターゲット固有の認証とイニシエーター・ノード固有の認証の間でのセッション・モードの変更はできません。

iSCSI セッションの認証をクリアするための呼び出し例

この例では、セッションの認証の詳細をクリアする方法を示しています。 例えば、最初に、次のように lsiscsistorageport を指定して、iSCSI ポート情報をリストします。


lsiscsistorageport
id   port_id target_ipv4 target_ipv6 target_iscsiname controller_id controller_name iogroup_list status site_id site_name
5     2      10.10.10.1              IQN1             1             ctlr1           1:1:1:1      full
以下の例では、ターゲットで単一のユーザー名または CHAP シークレットが使用されている場合に、認証をクリアする方法を示しています。

chiscsistorageport -noauth 5
その結果、すべてのイニシエーター・ノードからの iSCSI セッションの認証がクリアされます。

既存のユーザー名を変更するための呼び出し例

以下の例では、ターゲットで単一のユーザー名または CHAP シークレットが使用されている場合に、既存のユーザー名を変更する方法を示しています。-username パラメーターには -chapsecret パラメーターが必要です。
chiscsistorageport -username superman -chapsecret abcd 5
その結果、すべてのイニシエーター・ノードからの iSCSI セッションの認証が変更されます。

既存の CHAP シークレットを変更するための呼び出し例

以下の例では、ターゲットで単一のユーザー名または CHAP シークレットが使用されている場合に、既存の -chapsecret を変更する方法を示しています。
chiscsistorageport -chapsecret batman 5
その結果、すべてのイニシエーター・ノードからの iSCSI セッションの認証が変更されます。

既存のユーザー名および CHAP シークレットを変更するための呼び出し例

この例では、ターゲットに単一のユーザー名または CHAP シークレットがある場合に、既存の -username および-chapsecret を変更する方法を示しています。
chiscsistorageport -username superman -chapsecret batman 5
その結果、すべてのイニシエーター・ノードからの iSCSI セッションの認証が変更されます。