chquorum
chquorum コマンドは、クォーラムの関連を変更するために使用します。
構文
パラメーター
- -active
- (オプション) 指定されたクォーラム ID をアクティブなクォーラム ID にします。mdisk パラメーターも drive パラメーターも指定されない場合、active パラメーターを使用する必要があります。
- -mdisk mdisk_id | mdisk_name | -drive drive_id
- (オプション) このクォーラム ID にする MDisk またはドライブを指定します。
注: IBM Spectrum Virtualize ・システムは MDisks のみを使用します。
- -override yes|no
- 自動クォーラム選択を指定変更できるようにします。この状態では、リソースがオフラインの場合にのみクォーラム・ディスクは移動されます。 構成に特定のクォーラム・ディスクが必要ではない場合は、このパラメーターを使用しないでください。
- quorum_id
- (必須) 変更するクォーラム ID を指定します。許可される値は
0
、1
、および2
です。
説明
chquorum コマンドは、クォーラムの関連を変更するために使用します。 現行のアクティブ・クォーラム・ディスクであるドライブまたは MDisk を識別するには、lsquorum コマンドを使用してください。
要確認: IP クォーラム・アプリケーションを使用している場合、このコマンドを使用してアクティブ・クォーラム・デバイスを変更することはできません。アクティブな IP クォーラム・アプリケーションを変更するには、そのクォーラム・アプリケーションを再始動する必要があります。
最初に接続したクォーラム・アプリケーションが選択され、(有効であれば) アクティブになります。
chquorum コマンドは同期ではありませんが、通常は数秒で完了します。状態によっては、数分かかることもあります。
システムは、以前にそのシステムのメンバーであったノードのちょうど半数が存在するときに、クォーラム・ディスクまたはドライブをタイ・ブレーカーとして使用します。
重要: クォーラム・ディスクは、コントロール・エンクロージャー内のドライブまたは外部 MDisk にのみ割り当ててください。一部の保守手順では、クォーラムを一時的に拡張エンクロージャーに移動することが必要です。 その手順の完了後、クォーラム・ドライブをコントロール・エンクロージャーに戻してください。
クォーラム・ディスクまたはドライブを使用すると、システムをちょうど半分に分割する SAN 障害をシステムが管理できます。システムの半分は操作を続行し、もう一方の半分は SAN の接続が復元されるまで停止します。
クォーラム・ディスクまたはドライブは 1 つしかありませんが、システムは、クォーラム候補として 3 つのディスクまたはドライブを使用します。システムは、クォーラム候補のプールから実際のクォーラム・ディスクまたはドライブを選択します。また、クォーラム候補は重要なシステムのメタデータのコピーを保持します。この目的のために、各クォーラム候補ディスク上に 256 MB を少しだけ超えるスペースが予約されています。MDisk をクォーラム・ディスクとして使用する場合、このスペースは ストレージ・プール から割り振られます。
必要なエクステント数は、MDisk を含むストレージ・プールのエクステント・サイズによって決まります。
この表は、クォーラム使用のために予約されているエクステントの数をエクステント・サイズ別に示しています。
エクステント・サイズ (MB) | クォーラム使用のために予約されているエクステント数 |
---|---|
16 | 17 |
32 | 9 |
64 | 5 |
128 | 3 |
256 | 2 |
512 | 1 |
1024 | 1 |
2048 | 1 |
4096 | 1 |
8192 | 1 |
このコマンドを発行すると、現在クォーラム索引番号が割り当てられている MDisk またはドライブは非クォーラム・ディスクに設定されます。 システムは、クォーラム索引を自動的に割り当てます。
-active パラメーターでアクティブ・クォーラム・ディスクまたはドライブを設定できます。 これは、システム構成で可用性が最も高いクォーラム・ディスクまたはドライブが使用されるようにするのに役立ちます。
注: システム・トポロジーが
stretched
または hyperswap
である場合、クォーラム・ディスクはサイトごとに 1 つ割り振られる必要があります。呼び出し例
chquorum -mdisk 45 2
結果出力:
No feedback