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VMware HCX on IBM Cloudサービス提供を開始

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VMware HCX on IBM Cloudサービス提供を開始

「HCX は群を抜いた最善策だ!」
「うまくいかないと思っていたが、うまくいっている!」

これらは、IBMのグローバル・ビジネス・サービスで製造大手のお客様を担当している同僚が、体験した “VMware HCX on IBM Cloud (以下HCX)”という新たなテクノロジーについて発言したものです。

なぜこれほど興奮しているのでしょうか?
それは、HCXが今までにない最先端のテクノロジーであり、前例のない効率性と安全性でワークロードをオンプレミスからクラウド環境へと移行させるためです。

移行時のダウンタイムは全くなく、ワークロードはオンプレミス環境とクラウド環境の間をシームレスに移行します。
HCXは複数のクラウド環境間のモビリティーの問題を解決するので、従来のように多くの人手を割く必要がありません。ボタン一つで簡単に準備を行うことができます。

昨年の VMworld (バルセロナ) で、IBM と VMware は、IBM Cloudが HCX を最初に提供するパートナーの1つとなることを発表しました。
IBM CloudがVMwareプラットフォームの最新サービスとして、HCX のサービス提供の開始を発表いたします。

 

・VMware HCX on IBM Cloudとは何か?

HCXの使用により、お客様はオンプレミスと IBM Cloudのデータセンター間に抽象化レイヤーを容易に構築できます。
一旦接続されれば、お客様は HCX 相互接続全体でネットワークを安全に拡張でき、仮想ワークロードをシームレスにIBM Cloudへの移動を実現します。
この機能によってvCenter でハイブリッド機能が有効化されるため、ワークロードをIBM Cloudとの間で移行させ、保護できるようになります。

VMware HCX on IBM Cloud

・HCXの特長とは?

1:ハイブリッド
オンプレミスのデータセンターを IBM Cloudへ拡張。
データセンターをシームレスに拡張し、追加リソースを活用して展開する地域を拡張。

2:モビリティーとインテグレーション
オンプレミスのシンプルな vSphere プラットフォームから、IBM Cloudの完全なソフトウェア定義の VMware 環境へとワークロードを移行。

3:マルチクラウド・アプリケーション
オンプレミス環境からクラウドへ、アプリケーション・コンポーネントを自由に移動。

4:災害復旧
オンプレミスのワークロードをきめ細かく保護。フルまたは部分的な災害復旧でコスト効果を考慮。

では、Hybrid Cloud Extension とは何でしょうか? また、どのようにオンプレミスおよび IBM Cloud上に実装するのでしょうか? まずは、製品の歴史を簡単にご紹介致します。

Hybrid Cloud Manager
VMware社が Hybrid Cloud Extension の前に開発したのは、 vCloud Air サービスをサポートする Hybrid Cloud Manager (HCM) と呼ばれるソリューションです。
vCenter Web Client で Hybrid Cloud Manager のアイコンをご覧になったことがある方もいるでしょう。このサービスを有効にするためには、Hybrid Cloud Manager OVA をインストールし、vCenter で登録しました。
そしてVMware (現 OVH) の vCloud Air サービスに接続しました。
このソリューションにより、vMotion、コールド・マイグレーション、仮想マシンの vCloud Air への複製を行うことが可能になりました。
さらに、オンプレミスの vCenter から vCloud Air の仮想データセンター (vDC) へと安全にネットワークを拡張できます。

Hybrid Cloud Extension
VMware は vCloud Air サービスとデータセンター・インフラストラクチャーを OVH に売却すると、Hybrid Cloud Manager 戦略の方向転換を行い、IBM Cloudなど他の VMware ベースのクラウド環境のサポートへと舵を切りました。
最終的な目標は、オンプレミスとクラウド間で、シームレスなハイブリッド・インフラストラクチャー・サービスを提供することです。
これにより、既存のオンプレミス・インフラストラクチャーや仮想マシンに修正を加えることなく、さまざまな vSphere バージョン間でアプリケーションのモビリティーを実現できます。
では、HCX の導入はどのように行われるのでしょうか。

Hybrid Cloud Extension のコンポーネント: HCX-Enterprise と HCX-Cloud
HCX-Enterprise と HCX-Cloud はそれぞれ、オンプレミスとクラウド両方にインストールされる OVA です。
「HCX-Cloud」コンポーネントを宛先、「HCX-Enterprise」コンポーネントを送信元とお考えください。
また、これらの VM をハイブリッド・サービス・インフラストラクチャーの管理プレーンおよびコントロール・プレーンとして考えることも有用です。
実際、vCenter 内で仮想マシンの移行とアプリケーション・トンネルを構成するために使用するインターフェースです。
こちらについては後ほど詳しく説明します。
IBMのオートメーション機能は、IBM Cloud for VMware Solutionsのオファリングの一部として、HCX-Cloud OVA を VMware vCenter Server インスタンスまたは VMware Cloud Foundation インスタンスのいずれかにインストールします。
これを完了すると、HCX-Enterprise コンポーネントがダウンロードされ、オンプレミス環境にインストールされます。
単一の HCX-Enterprise インストール環境で複数のクラウド接続を処理できます。これは HCX-Cloud も同じです。

HCX on IBM Cloudイメージ図
クラウド・ゲートウェイと WAN オプティマイザー
HCX-Enterprise をインストールしたら、オンプレミスから HCX-Cloud への接続を 確立するように設定します。
HCX-Enterprise は次に、クラウド・ゲートウェイと WAN オプティマイザーと呼ばれる 2 つの仮想マシンを送信元と宛先の両方に導入します。
この仮想マシンは、vMotion とレプリケーション・トラフィックの移行パスを構成します。
このパスを作成するために、オンプレミスのクラウド・ゲートウェイはクラウド内のクラウド・ゲートウェイで終了するセキュア接続を開始して確立します。
このセキュア接続により提供されるトンネルを通じて、移行トラフィックがパブリックインターネットまたは IBM Cloud Direct Link などのプライベート接続のいずれかを通過します。また、HCX-Enterprise は WAN オプティマイザーを導入して、クラウド・ゲートウェイ経由で WAN を通過する移行トラフィックの重複排除を行い、圧縮します。
クラウド・ゲートウェイ同様、WAN オプティマイザーもオンプレミスとクラウドの両方に存在します。

レイヤー 2 コンセントレーター
HCX-Enterprise は、クラウド・ゲートウェイと WAN オプティマイザーの他にも、レイヤー 2 コンセントレーター (L2C) と呼ばれる仮想マシンも導入します。
このコンポーネントは、オンプレミスとクラウド間の「ハイブリッド」接続の一環として、Hybrid Cloud Extension により提供されるネットワーク拡張サービスの一部です。
クラウド・ゲートウェイ同様、オンプレミスの L2C はクラウド内の L2C で終了するセキュア接続を開始して確立します。
この接続が L2C により確立されると、ユーザーはクラウドにネットワークを拡張できます。
また、アプリケーションのトラフィックをこのセキュア接続経由でルーティングすることも可能です。
なお、この拡張には現在 IBM Cloud for VMware Solutions で行われているように、VMware NSX をクラウドにインストールして構成する必要があります。

原文:https://www.ibm.com/blogs/bluemix/2018/01/vmware-hcx-ibm-cloud-aka-really-cool-space-age-kind-now-available/ (英語)

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