読書メモ

No One Is Too Small to Make a Difference | グレタ・トゥーンベリさんの本から

記事をシェアする:

 

いろいろと話題のグレタさんの本『NO ONE IS TOO SMALL TO MAKE A DIFFERENCE』を読みました。

ペンギン・ブックス出版の約70ページの薄い本で英語版しか出ていませんが、難しい単語や言い回しはほとんど出てきません。グレタさん自身がスウェーデン人で英語ネイティブじゃないせいもあるのかな?

 

内容は書き下ろしではなく、2018年9月から2019年4月までの彼女の講演やFacebookページへの書き込み11個を集めたものとなっています。

その中から〈これは〉と思った部分を抜き出して、簡単な訳をつけてみました。

 

 

■ Our Lives are in Your Hands – Sep. 2018

Because the climate and the biosphere don’t care about our politics and our empty words for a single second.
They only care about what we actually do.

気候も大気圏も、政界や人間の空虚な言葉なんて、これっぽっちも気にかけていません。
彼らが気にしているのは、実際の人間の行動だけです。

 

■ Almost Everything is Black and White – Oct. 2018

So we can’t save the world by playing by the rules.
Because the rules have to be changed.
Everything needs to change. And it has to start today.
So everyone out there: it is now time for civil disobedience.
It is time for rebel.

ルールを守っていては、世界を救うことはできません。
なぜなら、ルールが変更されなければならないからです。
あらゆるものを変えていかなくてはなりません。今日から。
お集まりの皆さん、ときが来ました。不服従のときです。
反抗のときが来たのです。

 

■ Unpopular – Dec. 2018

You are not mature enough to tell it like it is. Even that burden you leave to your children. But I don’t care about being popular, I care about climate justice and the living planet.

起きていることをそのまま伝えられるほど、あなたは成熟していないのです。子どもたちが背負わざるをえないものなのにもかかわらず。でも、わたしは自分が人気者でいられるかどうかなんて興味ありません。興味があるのは、気候に関する正義と生きているこの惑星だけです。

 

■ Prove Me Wrong – Dec. 2018

Some people say that the climate crisis is something that we all have created. But that is just another convenient lie. Because if everyone is guilty then no one is to blame.

気候変動危機の責任は全員にあるというのはよく耳にする言葉です。でも、それはよくある便利な嘘の1つに過ぎません。誰かのせいじゃないとすれば、誰も罪に問われませんからね。

 

■ Our House is On Fire – Jan. 2019

Adults keep saying: ‘We owe it to the young people to give them hope.’
But I don’t want your hope.
I don’t want you to be hopeful.
I want you to panic.
I want you to feel the fear I feel every day.
And then I want you to act.
I want you to act as you would in a crisis.
I want you to act as if our house is on fire.

大人たちは「若者に希望を与えるのは私たちの責任です」と言い続けています。
でも、私はあなたたちの希望なんて欲しくありません。
あなたたちに希望を持って欲しくもありません。
パニックになればいい。
わたしが毎日感じている恐怖を、あなたたちも感じればいい。
私はあなたたちに行動して欲しいのです。
危機のときのように、行動して欲しいのです。
自分たちの家が燃えているときのように。

 

I’m Too Young to Do This – Feb. 2019

I was so frustrated that nothing was being done about the climate crisis, and I felt like I had to do something, anything. And sometimes NOT doing things — like just sitting down outside the parliament — speaks much louder than doing things. Just like a whisper sometimes is louder than shouting.

私はすごくイラついていた。気候変動危機に対してなんのアクションも取られてなかったから。何かしなくちゃって、なんでもいいからって感じていた…そしてときには、何かするよりも何もせず、国会前でただ座っていることが大きな意味を持つ、なんてこともあるのだ…。小さなささやき声が、叫び声よりも大きな声となる。そんなふうに。

 

■ You’re Acting Like Spoiled,Irresponsible Children – Feb. 2019

I am sorry, but saying everything will be all right while continuing doing nothing at all is not just hopeful to us. In fact, it’s the opposite of hope. And yet this is exactly what you keep doing. Your can just sit around waiting for hope to come — you’re acting like spoiled, irresponsible children. You don’t seem to understand that hope is something you have to earn.

申し訳ありませんが、何一つ行動を起こさないまま「すべては上手くいく」と言われても、まったく希望を持てません。一体どこに希望があるのでしょうか。でも、それこそまさに、あなたたちのしていること。ただその辺りに座り、希望がやってくるのを待っている…。それは、甘やかされた無責任な子どもの振る舞いです。希望とは、自らによって、手に入れるものだと理解できていないかのように。

 

■ A Strange Would – Mar. 2019

We live in a strange world.
But it’s the world that my generation has been handed. It’s the only world we’ve got.
We are now standing at a crossroads in history.
We are failing but we have not yet failed.
We can still fix this.
It’s up to us.

ここは、奇妙な世界です。
でも、それが私たち世代に手渡された世界で、唯一残された世界なのです。
私たちは今、歴史の岐路に立っています。
私たちは失敗の最中にいます、でもまだ終わってはいません。
まだどうにかできます。
私たち次第です。

 

■ Cathedral Thinking – Apt. 2019

I ask you to please wake up and make the change required possible.
To do your best is no longer good enough.
We must all do the seemingly impossible.
And it’s okay if you refuse to listen to me.I am after all just a sixteen-year-old school-girl from Sweden. But you cannot ignore the scientists, or the science, or the millions of schoolchildren who are school-striking for their right to a future.
I beg you, please do not fail in this.

どうかお願いです、目を覚まして、生き残るために必要な変更を指揮してください。
もはやベストを尽くすだけでは不十分なのです。
あらゆる不可能と思われることに、挑戦しなければなりません。
私の言葉なんて聞く気はないというのなら、それで結構です。私なんてただの、スウェーデン出身の16歳の女子高生でしかないのですから。でも、科学者を、あるいは科学を、あるいは未来への権利を求め学校をストライキしている何百万人もの生徒たちを無視することはできないはずです。
どうかお願いです、これには失敗しないでください。

 

■ Together We are Making a Difference – Apt. 2019

Humanity is now standing at a crossroads. We must now decide which path we want to take. What do we want the future living conditions for all species to be like?
We have gathered here today and in many other places around London and the world. Because we have chosen the path we want to take, and now we are waiting for others to follow our example.
We are the ones making a difference.

人類は今、岐路に立っています。どちらの道を選ぶのか、私たちは決めなくてはなりません。未来のすべての種に、どんな生活環境を残したいですか?
私たちは今日ここに、そしてロンドン周辺や世界中の多くの場所に集まりました。それは私たちが望む道を選んだからであり、多くの人たちが続くのを待っているからです。
私たちが、違いをもたらすのです。

 

■ Can You Hear Me?- Apt. 2019

You don’t listen to the science because you are only interested in solutions that will enable you to carry on life before. Like now. And those answers don’t exist any more. Because you did not act in time.
Avoiding climate breakdown will require cathedral thinking. We must lay the foundation while we may not know exactly how to build the ceiling.
Sometimes we just simply have to find a way.

あなたたちが科学に耳を貸さないのは、あなたたちが聞きたいのは、これまで通りの暮らしを認めてくれる答えだけだから。今のように。でも、そんな答えはもはや存在していません。もっと早くに手を打っておかなかったから。
気候崩壊を避けるには、大聖堂的思考が必要です。天井の造り方がはっきり分からないままでも、土台造りをスタートしなければなりません。
ときに、見つけ出す以外に道はないのです。

 

 

グレタさんの主張は実にシンプルです。本の中でも何度となく繰り返されます。

「科学的な行動を。パリ協定の遵守を。そのために、二酸化炭素を大量排出する化石燃料の使用停止を。」

そして彼女の演説の特徴は、キーフレーズを繰り返すことです。日本では「How dare you!」が有名になりましたが、最初に世界的に話題になったTED Talkのときからそうでしたよね。

 

 

いくつか、多くの人々が興味を持っている、彼女と家族についても書かれています。

  • スピーチライターはいなくて、自分自身が書いていること。ただし、科学的に誤ったことを伝えたくないので、その点に関しては確認を依頼していること。
  • 学校を休んでのストライキは、家族を含めた周囲に好意的に受け止められなかったこと。でもアスペルガーのおかげで、同調することやされることに捉われずに1人でスタートできたこと
  • 興味があるのは、気候変動を止めることであり、それに役立てられないのであれば人気を集めることにも維持することにも興味がないこと。まだ何も成し遂げていない。

 

好き嫌いで彼女を論じるのはもちろん自由ですが、「誰が」とか「どう」とかばかりではなく、「何を」にもっと着目すべきじゃないかな、と改めて思いました。

Happy Collaboration!

 

コラボレーション・エナジャイザー

More 読書メモ stories
2018-04-27

リーダーシップ調査報告 – 性格特性、行動特性、モチベーション

  以前、ものすごい衝撃を受けた<職業的パーソナリティー診断>の姉妹サービス〈リーダーシ […]

さらに読む

2017-11-29

パワー・オブ・ソフトスキル – Power of Soft Skills #2

  ソフトスキルについて、頭の中にあることを書き出した<パワー・オブ・ソフトスキル ̵ […]

さらに読む

2017-11-28

パワー・オブ・ソフトスキル – Power of Soft Skills #1

<ソフトスキル>についての社内パネル・ディスカッションに、パネリストとして参加することになりました […]

さらに読む