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IBM Environmental Intelligence Suiteの「カーボンアカウンティングAPI」

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求められるGHG排出量の削減取り組み見える化

世界経済フォーラムの「Global Risks Report 2021」は、異常気象、気候変動対策の失敗、人間による環境破壊を、今後10年間で企業にとって最も可能性の高い3大リスクとして挙げています。

地球温暖化の主要原因は温室効果ガス(GHG)であり、世界中の政府、投資家、生活者がGHG排出量の削減取り組みを加速するよう求めています。そしてその視線が向けられている多くの業界リーダーたちが、ネットゼロ、あるいはカーボンポジティブという目標を設定しています。

少し前まで「した方が好ましい」とされていたカーボンアカウンティングと、その基準となるエネルギー消費量開示は、急速に義務化へと変化しました。そしていくつかの先進的な企業においては、低炭素社会実現のために、自社のGHG削減だけではなく率先してバリューチェーン全体での排出量削減に取り組み、その社会的・環境的リーダーシップを示しています。

環境分野に取り組む国際NGO「CDP」は、2030年までに4兆米ドルの設備や資産が気候変動のリスクにさらされると予測しています。

また、S&P Global Ratingsのレポートでは、年間収益の6%が異常気象の影響を受けると推定されており、企業には気候変動を重視した経営が求められています。

 

しかし、炭素排出量の報告は、以下のように複雑で手間がかかるものです:

  • 進化するガイダンスと基準
  • 運用データの一貫性
  • ミスが起きやすく時間のかかる手動によるデータ収集
  • コンプライアンス規制を満たすデータの取り扱いとガバナンス

 

それでも、この取り組みは困難を上回る成果をもたらすでしょう。

国連の気候変動の取り組み試算では、企業がビジネスプロセスを脱炭素化し、資源とエネルギーの効率を高め、エネルギーの独立性を高め、新しい製品とサービスを革新するという大胆な気候変動対策を行えば、2030年までに26兆米ドルを超える経済的利益を生み出す可能性があるとも主張されています。

 

持続可能性目標の達成に、カーボンアカウンティングを合理化、自動化して運用する

IBM Environmental Intelligence Suiteの一部であるCarbon Performance Engine(CPE)は、サプライチェーン全体における炭素排出量が特に多くなっているエリアをAIと地理空間分析モデルを用いて特定し、監視する機能を有しています。

CPEの「カーボンアカウンティングAPI」は、AIを活用して計算を自動化し、確実かつ効率的にすばやくデータ変換を行います。

 

カーボンアカウンティングAPIは、次の6つのWeb APIエンドポイントのコレクションとなっています。

  • 定常排出 | 通常の冷暖房やその他産業用途に使用される炭素排出など
  • 漏洩排出 | 冷蔵冷房または空調ユニットなどから漏出する炭素排出
  • 移動体排出 | 車両・船舶・航空機などの燃料消費による炭素排出
  • ロケーション基準排出 | エネルギー消費が行われる場所における平均的な排出係数
  • マーケット基準排出 | 購入契約を結んだ電力の排出係数での算出や、再エネ電力由来クレジットを活用した炭素排出
  • 物流・移動排出 | 購買物の物流や、従業員・関係者の通勤やビジネス関連の移動により発生する炭素排出

 

当然ながら、基準やガイダンスは常に進化するものです。そして運用データは一貫していなければなりません。

CPEには、基準やガイダンスがどのように変化しても、それにしっかりと手間なく対応できる参照データ更新のためのプロセスを有しています。API内で使用されるデータは、定期的に更新されているので、安心してサステナビリティー・ゴールを目指すことができます。

 

グッドビジネスとは持続可能なビジネスを指します。

空気、水、土壌の品質や環境問題に適切に、そしてタイムリーに対応する組織こそが、ビジネスの継続性と回復力を手にすることができるのです。

IBM Environmental Intelligence Suiteは、ビジネスに継続性と回復力をもたらす柔軟性の高い強力なソリューションです。

気候変動があなたのビジネスに及ぼす影響と、あなたのビジネスが環境に及ぼす影響の両方を、監視し、管理し、制御することで、グッドビジネスへの道のりを共に歩みます。

 

環境インサイトを、ビジネスを推進する意思決定へと転換する

IBM Environmental Intelligence Suiteが有するさまざまなソリューションは、企業により聡明な判断と意思決定を行うために必要な情報を提供します。

CPEはGHG排出量の報告という手強い課題を単純化します。

 

IBMは、高度なAIと排出量データの算定割当量への変換を迅速かつ確実にするソリューションを通じて、世界中のさまざまな業界の持続可能性への取り組みを支援し、ビジネスにおける新たな価値創造の実現を後押しします。

 

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