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先進的アナリティクスで、気象現象を事業継続性の味方に

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昨年一年間で干ばつや洪水など373の壊滅的な気象災害が発生し、世界全体で日本円にして約24兆円の経済的損失を引き起こしました。

今年2020年も、世界中で9月までに次のような異常気象による影響が観測されています。

 ・ 2020年の世界の気温は、過去141年間の気温記録の中で、多くの産業に最も強く影響を与えた2年間と同様のペースで推移しています。

・ 米国では、大西洋のハリケーンシーズンが非常に活発で、すでに20を超える名前がつけられた大規模なハリケーンが発生しています。メキシコ湾沿岸地区全域で、多くの住民や企業が洪水、インフラストラクチャの損傷、停電などの影響を受けています。

・ ヨーロッパでは、深刻な干ばつ被害が、小麦やオリーブ、ブドウなどの多くの主要作物に発生し、多大な損失が発生しています。

・ 東アジアと北インド洋沿岸地域では、頻繁に発生する大型台風をはじめとした極端気象現象により、グローバル・サプライチェーンを支える航路の混乱が日常化しています。

 

悪天気象による混乱や分断といった事業運営への悪影響を最小限に抑えるためには、単なる気象データ以上のものが必要となります。リーダー企業に求められているのは、気象が資産や従業員、そして顧客にもたらす影響を全面的に見直すことです。

そのために必要なのは、高度な分析とインテリジェントなワークフローによる、より正確な予測と適切な対処方法です。

 

13の業界と15か国を代表する1,000人のグローバルな経営幹部を対象に、IBMのビジネス・シンクタンクが2018年に実施した調査では、以下の数字が示されています。

99%の経営陣が、気象に関する洞察の向上は、年間の運用コストを削減すると回答 | 93%の経営陣が、気象に関する洞察の改善は、年間収益成長率に好影響を与えると回答

■ これ一つで万端の総合気象ソリューション「IBM Environmental Intelligence Suite」

今日、優れた事業運営管理者、設備・資産管理者たちは、事業運営への気象の悪影響を低減するために、新しい洞察の入手とインテリジェントなワークフローの開発に取り組んでいます。

IBMは、データサイエンスやデータエンジニアリングに取り組む部門の壁を解消し、データがもたらす洞察にワンチームとして即座に取り組むための総合気象スイート「IBM Environmental Intelligence Suite」の提供を開始しました。

 

Environmental Intelligence Suiteは、IBMのウェザービジネスソリューションズの有する業界をリードする気象テクノロジーとIBMの誇る分析テクノロジー、エンタープライズ・ソフトウェアの専門知識を組み合わせてワンストップ・パッケージとしたものです。

お客様は、Environmental Intelligence Suiteを導入することで、これまで頭を悩ませていたカスタマイズ性とスケーラビリティのトレードオフから解放されます。

 

Environmental Intelligence Suiteのモジュールイン・アプローチは、洞察の生成から従業員の動員まで、エンドツーエンドのワークフローにおけるさまざまなニーズに対応する、アプリケーション・コンポーネントを提供します。

お客様は、Environmental Intelligence Suiteを用いて簡易にご自身のニーズに基づいたソリューションを設計することができます。そしてコストを気にかける必要なく、組織全体にソリューションを実装・展開することができます。

 

■ Weather APIサービスの豊富な機能の一部をご紹介

「IBM Environmental Intelligence Suite」の豊富なアプリケーションは、以下の機能を有しています。

・ The Weather Companyの専門知識により構築されたWeather APIサービスには、高精度なハイパーローカル気象予測や履歴データが含まれています。さらに農業、航空、再生可能エネルギーなどの業界固有のパッケージも提供されています。

・ 地理空間分析エンジンは、機械学習とAIの時代にリーダーシップを維持し確固とするために不可欠な、6ペタバイトの地理空間データセットの提供とそこから生まれる独自のナレッジアセットを提供します。

 

・ オペレーションズダッシュボードは、社内の誰もが内容を容易に理解して必要な行動をすぐに起こすことができるよう、データから導き出される洞察を視覚的に表示します。

 

・ 数千人にも上る担当者に向け、適切なタイミングで適切な範囲へ気象アラートを送信するスケーラブルなアラートコンソールを備えています。

 

総合気象スイートIBM Environmental Intelligence Suiteは、どのような種類の気象現象であれ、事前計画策定や対応が必要となるケースを確実に捉え、事業継続性の確保をサポートし、新たな収益源を生みだす包括的アプリケーションです。

 

さらに詳細なソリューションの紹介や導入事例をご希望の場合は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

 

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当記事は「Rain or shine, make weather an asset, not an adversary」を抄訳したものです。

 

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