Cognitive Applications Blog

気象ビジネスの新時代到来! | 詳細気象データ・スイート「IBM Environmental Intelligence Suite」

記事をシェアする:

 

ここ数年注目を集めている「気象ビジネス」だが、取り組みを始めたもののビジネスとして成立しなかったものや、想定よりも小規模なものとなってしまったケースも少なくないという。

その原因として挙げられているのが、提供された気象データが想定よりも精度が低かったことや自社データと連携させる際の使い勝手の悪さ。さらには、複数地域や分野にまたがる大規模ビジネスでの利活用には想定以上に高コストとなってしまうことなどもあるらしい。

 

IBMのビジネス用詳細気象データ・スイート「IBM Environmental Intelligence Suite」は、上記のこれまでの気象ビジネスが直面する困難を解消するもので、その強みは「気象データ精度」「使い勝手」「コストの柔軟性」だ。その特徴を紹介する。


 

Environmental Intelligence Suiteは、The Weather Companyの詳細で精密な気象データとビジネスデータを地理空間上に重ね合わせて、そこから得られる洞察をベースに、事業継続性の担保や新たな収益源を生み出すための、包括的ソリューションです。

詳細気象データやアラート機能、ダッシュボード視覚化や地理空間データ分析などの複数オファリングを同一プラットフォーム上に統合し、自社専有データと気象やさまざまな外部データとを組み合わせてビジネスの意思決定を支援します。

 

■ 気象は、あらゆる業界に影響とビジネスチャンスを与える

IBMのビジネス・シンクタンクであるInstitute of Business Value(IBV)が実施した1,000人以上の経営層を対象にした最近の調査では、以下の数字が出ています。

 

100%の経営者 | 組織において気象はコストと収益要因に影響を与える

・  99の経営者 | 気象に関する優れた洞察は年間の業務コストを削減できると確信

・  93%の経営者 | 気象に関する優れた洞察は年間の収益成長率にプラスの影響を与えられると断言

 

このように、大半の経営者が気象がビジネスにもたらす影響の大きさを確信しているにも関わらず、実際には50%を超える経営者が気象に関する洞察を自社ビジネスに活用できておらず、競争優位性の構築に役立てていないのが実情です。

それでは「気象に関する洞察を自社ビジネスに用いている」ケースにはどのようなものがあるのでしょうか?

  • ノーフォーク・サザン社(ノーフォーク・サザン鉄道を所有する米国の貨物鉄道会社)
    • スイッチヒーティングにかかるコストと、それに伴う炭素排出量を70%削減
  • ワン ワールド トレードセンター展望台(全米一の高さを誇るワン・ワールド・トレード・センター最上階にある展望台)
    • リソースを最適化するためのオペレーションのきめ細やかな調整と、訪問客に対する従業員配置の適切な比率の確保
IBMのお客様の包括的な気象戦略の成功事例

IBMのお客様の包括的な気象戦略の成功事例

 

■ 違いを生み出す気象データ精度の高さ

IBM Environmental Intelligence Suiteが提供する気象データは、気象庁が一般に提供するものよりかなり精密なものです。1キロメートルメッシュの空間粒度で、15日先まで1時間刻みの予報データを提供できます。また、更新頻度も1時間おき(7時間先までは15分毎)と、フレッシュなデータを提供しています。

その他、熱中症予測に役立つ体感温度、製造業の歩留まり予測に役立つ露点温度、観光施設の来場者数予測に役立つ視程(目視で見える距離)、肌乾燥指数、大気汚染指数など、予報データで提供される項目は気象以外も含め種類が豊富であることも特長です。これにより、ビジネスへの適用範囲が広がるとともに新たな洞察の創出にもつながります。

 

  • 精密度・鮮度 | 全世界共通1kmメッシュ精度でREST APIで気象データを提供、予報を15分毎更新
  • データ項目 | 気温、降水/雪量、風向。風速、気圧、湿度、体感温度、視程、露点温度、雷、日射量、各種指数(肌の乾燥指数、紫外線指数、蚊の活動指数、花粉指数、大気汚染指数など)
  • 過去/短期/長期 | 40年前から1時間単位過去気象、実況、15日先まで1時間単位予報、半年先長期予報

 

■ 違いを生み出す使い勝手のよさ

IBM Environmental Intelligence Suiteの特徴の一つが、その使い勝手の良さです。

データ分析と通知、分析結果の意思決定への適用、企業全体での一貫性のあるアクション実行を支援する機能を備えています。

以下は、Environmental Intelligence Suiteが組織に提供しているいくつかのソリューションです。

 

  • 消費財メーカー | 供給の確保
    • 高リスクであるが可能性の低い事象 (自然災害、ウイルス感染) に対する確かなリスク管理と戦略
  • 消費財メーカー | 需要変動と予測
    • 高度な需要予測モデル生成のための時系列地理空間情報と気象データ分析機能
  • 空港運営、運航管理
    • 悪天気象による影響への対応のための意思決定支援ダッシュボードや気象アラートの自動送信
  • 損害保険
    • 災害につながる可能性の高い悪天候を予測し、該当エリアの保険契約者への気象アラート通知と、顧客対応オペレーションチームの意思決定支援情報の提供
    • 使いやすい悪天候状況の視覚化とモニタリング・ツール
    • 災害につながる気象事象の発生前にオペレーション対応チームを動員

 

Environmental Intelligence Suiteを有効活用するためのコンサルテーションワークショップも提供しています。

Weather Operations Center有効活用コンサルテーションワークショップ

Environmental Intelligence Suite有効活用コンサルテーションワークショップ

 

■ 違いを生み出すコスト

「AppPointモデル」と呼ばれる使用量ベースのライセンス交付型となっています。

ベーシックな機能を幅広く提供している「STANDARD」メニューに、自社のビジネス・ニーズに最もふさわしい適切な業種別アドオンをお選びいただき追加いただく「PREMIUM」「DEVELOPMENT」のメニューを用意しています。

このAppPointモデルを利用することで、より低コストで複数のビジネスやサービスに適用しやすくなります。ある製造業お客様の場合は、各地にある自社の主要拠点毎に気象データサービスを利用していましたが、これをIBM Environmental Intelligence Suiteに統合することで大幅なコスト削減につなげられただけでなく、気象対応のオペレーションの精度と効率を向上させることができました。

 

さらに詳細なソリューションの紹介や導入事例をご希望の場合は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

 

問い合わせ情報

 

 

関連記事

「天候データを活用した風災被害AI予測モデルの共同開発」レポート

地域課題解決を詳細ビジネス気象データで支援

持続可能かつ倫理的な生産と調達を | 小規模コーヒー農家をブロックチェーンで支援

More Cognitive Applications Blog stories

[事例] E.&J.ガロワイナリー | 最重要資源「水」の問題解決を目指して

Cognitive Applications Blog

E.&J.ガロワイナリーは、AIと詳細気象データを用いて、ブドウの品質を向上させるインテリジェントな灌漑システムを開発し。25%の水使用量の削減とワインの品質向上を実現しました。   背景とビジネジチャ ...続きを読む


Yara International ASA | 食糧問題の解決を目指して

Cognitive Applications Blog

Yara International ASA 食糧問題の解決を目指して   世界中でバーチャル化が加速する革新の時代において、エコシステム、デジタル・ワークフロー、企業のネットワーク化がもたらす影響力は、かつて ...続きを読む


相手に喜んでもらえることが私の喜びなんです | チームメンバー・インタビュー #41 山添 守 セールス, Cognitive Applications

Cognitive Applications Blog

  チームメンバー・インタビュー #41 山添 守 セールス, Cognitive Applications   Cognitive Applicationsチームのメンバーが、テクノロジーと自分自身 ...続きを読む