AIを活用したオブザーバビリティー・ツールが、クラウドネイティブなアプリケーションの健全性を支援、運用のレジリエンスを最大化
ITパフォーマンスと効率性の合理化
包括的なオブザーバビリティー戦略により、複雑なIT環境を簡素化し、アプリケーションの詳細な可視化、リスクやパフォーマンス問題の根本原因分析、ほぼリアルタイムの実行可能なインサイトを通じて、パフォーマンスと運用のレジリエンスを向上させます。
AIオブザーバビリティー・プラットフォームは、IT環境を監視・分析・修復・最適化し、問題の特定と解決をより迅速かつ自動化することで、ITチームの対応を場当たり的な対処から、シームレスな運用を実現するための戦略的かつ予防的な改善へと転換させます。
IBMのオブザーバビリティーの導入事例
AIを活用してリアルタイムに収集された有益なインサイトが、運用のレジリエンスを高め、クラウドネイティブ・アプリケーションの性能を最大限に引き出します。
インシデント対応時間を短縮
デジタルサービスの信頼性のためオブザーバビリティーを導入し、問題調査・報告に要する時間が65％以上短縮
サービス障害の検知精度を向上
クラウド上の重要システムのオブザーバビリティーを確保し、障害検知率や原因調査の時間を大幅に改善
不必要なクラウド支出を削減
リソース管理を自動化。PoCから運用の定着までを短期間で進め、AWSでコストを20％削減
CVE（共通脆弱性識別子）緩和を高速化
生成AIでCVE分析と証明書インベントリーの作成を自動化。より重要な業務に集中することが可能に
ユースケースと適用業務
製品
クラウドネイティブの複雑さを簡素化
DevOpsチームやサイト信頼性エンジニアリング（SRE）チームが、自動化されたLLMオブザーバビリティー・ソリューションとオープンソースのテレメトリー・データを使用して、アプリケーションの問題をリアルタイムで監視、追跡、解決し、アップタイムを最大化できるよう支援します。
アクションを自動化してコストを削減
ITOps、CloudOps、SREチームがアプリケーションの需要に応じてリソースの最適化をリアルタイムで自動化できるよう支援し、ハイブリッド・マルチクラウド環境全体でパフォーマンスを向上させながらROI（投資利益率）を高めます。
アプリケーションのリスク、コンプライアンス、回復力の管理
ITチームがアプリケーションのパフォーマンス、リスク、レジリエンスを大規模に管理できるよう支援します。Concertは、リアルタイムで脆弱性を特定し、ビジネスへの影響度に応じて優先順位を付け、障害を防ぐための修復を自動化します。統一されたメトリクス、シームレスな統合、レジリエンス・スコア、インテリジェントなワークフローにより、Concertは分散したデータを能動的なアクションに変換し、アプリケーションのセキュリティー、レジリエンス、そして常時稼働を支援します。
統合と拡張
IBM ConcertとInstanaの統合を発表：オブザーバビリティーの強化、リスクの軽減、レジリエンスの向上。
IBM InstanaとIBM Kubecostの統合により、Kubernetesのパフォーマンスとコスト効率を最大限に発揮
IBM InstanaとIBM Turbonomicの統合により、リアルタイムのデータと需要に基づいて、すべてのリソース配分の決定を単一のコンテキストから自動で実行できます。
IBM Zはクラウド・チームと統合され、コラボレーションが促進されました。レジリエントな統合ITオペレーションに向けて一歩前進です。
オブザーバビリティーついてのよくある質問 (FAQ)
オブザーバビリティー（可観測性）とは、ITシステムの内部状態を外部からの情報によって把握する能力を指します。具体的には、ログ、メトリクス、トレースといったテレメトリー・データを収集、分析することで、システムの挙動や問題の兆候を可視化します。これにより、運用チームは問題の発生箇所や原因を迅速に特定し、対応することが可能になります。
モニタリングは、設定された閾値に基づいて異常を検知する仕組みで、主に「何が起きたか」を把握します。APMはアプリケーションのパフォーマンスを可視化し、ユーザー体験や処理の流れを分析します。一方、オブザーバビリティーはログ・メトリクス・トレースを統合し、「なぜ問題が起きたか」を特定する能力で、より深い洞察と柔軟な対応を可能にします。
オブザーバビリティーを導入することで、障害の早期発見と迅速な対応が可能になり、システムの可用性と信頼性が向上します。また、ユーザー体験の改善、運用コストの削減、開発サイクルの短縮など、ビジネス全体に対するメリットも大きく、IT運用の戦略的な改善に貢献します。特にAIとの連携により、予測的な運用が可能になります。
DevOpsやSRE（Site Reliability Engineering）では、継続的な運用改善と迅速な障害対応が求められます。オブザーバビリティーは、システムの状態をリアルタイムで把握し、異常の兆候を早期に検知することで、MTTR（平均修復時間）の短縮やSLO（サービスレベル目標）の達成を支援します。また、根本原因分析の自動化により、開発と運用の連携を強化します。
IBMのオブザーバビリティーは、AIとの高度な統合により、単なる監視を超えた自動化と予測分析を実現しています。Instana、Turbonomic、Concertといった製品群が連携することで、リアルタイム監視、リソース最適化、脆弱性管理を包括的に提供し、IT運用全体の可視化・自動化・最適化を実現します。また、Gartner Magic Quadrantでリーダーに選出されるなど、業界からの高い評価もIBMの強みです。
IBMのオブザーバビリティー製品は、AIを活用して監視・分析・修復の各プロセスを高度に自動化しています。InstanaではAIが異常をリアルタイムで検知し、TurbonomicではAIがリソース配分を最適化。ConcertではAIが脆弱性の優先順位を判断し、修復アクションを提案・実行します。これにより、人的対応の負荷を軽減し、MTTR（平均修復時間）の短縮とシステムの安定性向上を実現します。