監査ジャーナル項目のレイアウト

このセクションには、監査 (QAUDJRN) ジャーナルのジャーナル・コード T が付いているすべての項目タイプのレイアウト情報を記載します。これらの項目は、ユーザーが定義する処置およびオブジェクト監査によって 制御されます。

この付録で説明されるジャーナル項目のレイアウトは、DDS を使用した物理ファイルの定義方法に似ています。 例えば、Binary (4) は、2 バイトという記憶要件で 1 から 4 桁の情報を保持するように定義され、 Binary (5) は、4 バイトという記憶要件で 1 から 5 桁の情報を保持する、といった場合などです。 RPG などの言語が、これらの定義を使用および施行します。 システムは、追加の項目をシステム IPL またはジャーナル・レシーバーの保管 といった事象のための監査ジャーナルに作成します。 これらの項目タイプのレイアウトは、トピック『ジャーナル管理』に記載されています。

監査ジャーナル項目 QJORDJE2 レコード様式 (*TYPE2) の標準ヘッダー・フィールド には、 DSPJRN コマンドで OUTFILFMT(*TYPE2) が指定されているときに、 すべての項目タイプに共通なフィールドのレイアウトが含まれています。このレイアウトは、QJORDJE2 と呼ばれ、QSYS ライブラリーの QADSPJR2 ファイルで定義します。

監査ジャーナル項目 QJORDJE4 レコード様式 (*TYPE4) の標準ヘッダー・フィールド には、 DSPJRN コマンドで OUTFILFMT(*TYPE4) が指定されているときに、 すべての項目タイプに共通なフィールドのレイアウトが含まれています。このレイアウトは、QJORDJE4 と呼ばれ、QSYS ライブラリーの QADSPJR4 ファイルで定義します。*TYPE4 出力には、すべての *TYPE2 情報と、さらにジャーナル識別コード、 トリガー、および参照制約に関する情報が含まれます。

注: TYPE2 および *TYPE4 出力形式は更新されなくなりました。 したがって、*TYPE2 および *TYPE4 形式の使用を停止し、*TYPE5 形式のみを使用するようにすることをお勧めします。

監査ジャーナル項目 QJORDJE5 レコード様式 (*TYPE5) の標準ヘッダー・フィールド には、 DSPJRN コマンドで OUTFILFMT(*TYPE5) が指定されているときに、 すべての項目タイプに共通なフィールドのレイアウトが含まれています。このレイアウトは、 QJORDJE5 と呼ばれ、QSYS ライブラリーの QADSPJR5 ファイルで定義されています。 *TYPE5 出力には、*TYPE4 情報すべてと、 プログラム・ライブラリー、プログラム ASP 装置名、 プログラム ASP 装置番号、レシーバー、 レシーバー・ライブラリー、レシーバー ASP 装置名、 レシーバー ASP 装置番号、アーム番号、スレッド ID、 アドレス・ファミリー、リモート・ポート、 およびリモート・アドレスについての情報も含まれます。

AD (監査変更) ジャーナル項目 から ZR (オブジェクトの読み取り) ジャーナル項目 の表には、 その項目に特有のデータを定義するために提供されるモデル・データベース出力ファイルのレイアウトが含まれています。 モデル・データベース出力ファイルの 1 つと同じレイアウトで空の出力ファイルを作成する場合は、CRTDUPOBJ コマンドを使用します。 監査ジャーナルから分析用の出力ファイルに選択済みの項目をコピーする場合は、DSPJRN コマンドを使用します。 照会またはプログラムでの監査ジャーナル項目の分析に、モデル・データベース出力ファイルの使用例が記載されています。 トピック『ジャーナル管理』も参照してください。

注: これらのジャーナル項目テーブルの「オフセット」、「JE」、または「J4」列の下に、ブランクの列が表示されることがあります。 これは、その監査ジャーナル・タイプに、モデル出力ファイルがないことを示します。