ストレージ・ツールキット
このトピックでは、ストレージ・ツールキット機能について説明します。この機能を使用すると、Tivoli® Enterprise Portal でアクション を使用できるようになります。 ストレージ・ツールキットのアクションは、ボリュームやメインフレームのデータ・セットなどのリソースを対象とすることができるメインフレームの操作へのアクセスが便利になっています。 例えば、アクションを使用してデータ・セットをマイグレーションしたり、フリー・スペースを解放したりします。
シチュエーション・ストレージ・ツールキット拡張の機能強化により、ストレージ・ツールキット・コマンドをシチュエーションに関連付けることができるようになりました。 これは、当該のシチュエーションが true になると、ストレージ・ツールキット・コマンドが実行されることを意味します。 ストレージ・ツールキットのすべての機能が、シチュエーション (カスタム・コマンド、バッチ JCL、およびストレージ・ツールキット生成コマンドを実行する機能を含む) に関連付けることができるようになりました。 詳しくは、ストレージ・ツールキット・コマンドのシチュエーションへの関連付けを参照してください。
- DFSMSdss (デバイス・サポート・サービス)
- DFSMShsm (階層ストレージ・マネージャー)
- ICKDSF (装置サポート機能)
- IDCAMS (アクセス方式サービス・プログラム)
- DFSMSrmm (DFSMS 取り外し可能メディア・マネージャー)
- メインフレーム (z/OS コンソール・コマンド)
- TSO (タイム・シェアリング・オプション)
ストレージ・ツールキットのメニューおよびダイアログ・ボックス
このセクションでは、ストレージ・ツールキットのコンテキスト・メニューで使用できるアクションについて説明します。
アクションにアクセスするには、アクション・メニューを持つワークスペースの行を選択して右クリックします。 コンテキスト・メニューが表示され、ここから「データ・セットのアクション」などの項目を選択することができます。 次に、該当するアクションをサブメニューから選択します。 アクションを選択すると、そのアクションを構成し、要求を実行依頼するためのダイアログ・ボックスが表示されます。
- コマンドの作成
- バッチ・ジョブ作成
- コマンドまたはジョブの実行依頼
- Tivoli Enterprise Portal で、複数のターゲット・リソースを選択します。
- 右クリックして、「データ・セットのアクション」>「マイグレーション」を選択します。
- コマンドを構成します。
- 要求を実行依頼します。 それぞれのリソースに対して、「マイグレーション」コマンドが実行されます。
- カスタムのコマンドおよびジョブ
メニュー項目の名前 対応するダイアログ・ボックス バッチ・ジョブ作成 「バッチ・ジョブ作成」ダイアログ・ボックス コマンドの作成 「コマンド実行」ダイアログ・ボックス コマンドまたはジョブの実行依頼 「コマンドまたはジョブの実行依頼」ダイアログ・ボックス - Tivoli Enterprise Portal のワークスペースに表示されているボリュームに関連したアクション
メニュー項目の名前 対応するダイアログ・ボックス バックアップ 「ボリューム・バックアップ」ダイアログ・ボックス 変換 「ボリューム変換」ダイアログ・ボックス マイグレーション 「ボリューム・マイグレーション」ダイアログ・ボックス スペース解放 「ボリューム・スペース解放」ダイアログ・ボックス 圧縮 「圧縮」ダイアログ・ボックス デフラグ 「デフラグ」ダイアログ・ボックス - Tivoli Enterprise Portal のワークスペースに表示されているデータ・セットに関連したアクション
メニュー項目の名前 対応するダイアログ・ボックス バックアップ 「データ・セット・バックアップ」ダイアログ・ボックス マイグレーション 「データ・セット・マイグレーション」ダイアログ・ボックス 移動およびコピー 「データ・セットのコピーと移動」ダイアログ・ボックス 再呼び出し 「データ・セット再呼び出し」ダイアログ・ボックス リカバリー 「データ・セット・リカバリー」ダイアログ・ボックス スペース解放 「データ・セット・スペース解放」ダイアログ・ボックス 圧縮 「データ・セットの圧縮」ダイアログ・ボックス 印刷 「印刷」ダイアログ・ボックス 割り振り 「データ・セットの割り振り」ダイアログ・ボックス 名前変更 「データ・セットの名前変更」ダイアログ・ボックス 変更 「データ・セットの変更」ダイアログ・ボックス 削除 「データ・セットの削除」ダイアログ・ボックス LISTCAT 「データ・セットの LISTCAT」ダイアログ・ボックス REPRO 「データ・セットの REPRO」ダイアログ・ボックス 検査 「データ・セットの検査」ダイアログ・ボックス カタログ 「データ・セットのカタログ」ダイアログ・ボックス アンカタログ 「データ・セットのアンカタログ」ダイアログ・ボックス クラスターの定義 「データ・セット定義クラスター」ダイアログ・ボックス - Tivoli Enterprise Portal のワークスペースに表示されているデータ・セット属性グループに関連したアクション
メニュー項目の名前 対応するダイアログ・ボックス 属性の抽出 「データ・セット属性グループの抽出」ダイアログ・ボックス - DFSMShsm に関連したアクション
「HSM 要求取り消し」ダイアログ・ボックス. このダイアログ・ボックスに対応するメニュー項目は、選択されたすべての項目が、キューに入れられているかまたはアクティブのときに使用できます。 選択した項目の中に状態が「完了」、「異常終了」、または「キャンセル」の項目がある場合、このメニューは使用できません。
- DFSMSrmm に関連したアクション
メニュー項目の名前 対応するダイアログ・ボックス DFSMSrmm 関連のデータ・セットに関連したアクション データ・セットの追加 「データ・セットの追加」ダイアログ・ボックス データ・セットの変更 「データ・セットの変更」ダイアログ・ボックス データ・セットの削除 「データ・セットの削除」ダイアログ・ボックス DFSMSrmm 関連の所有者に関連したアクション 所有者の追加 「所有者の追加」ダイアログ・ボックス 所有者の変更 「所有者の変更」ダイアログ・ボックス 所有者の削除 「所有者の削除」ダイアログ・ボックス DFSMSrmm 関連のボリュームに関連したアクション ボリュームの追加 「ボリュームの追加」ダイアログ・ボックス ボリュームの変更 「ボリュームの変更」ダイアログ・ボックス アクションの確認 「すべてのボリュームのアクションの確認」ダイアログ・ボックス ボリュームの削除 「ボリュームの削除」ダイアログ・ボックス DFSMSrmm 関連の VRS リソースに関連したアクション VRS の追加 「VRS の追加」ダイアログ・ボックス VRS の変更 「VRS の変更」ダイアログ・ボックス VRS の削除 「VRS の削除」ダイアログ・ボックス
z/OS オペレーティング・システムの資料には、ストレージ・ツールキットで使用するコマンドおよびパラメーターの参照情報が含まれています。 ご使用のバージョンの z/OS 用の資料には、http://www-03.ibm.com/systems/z/os/zos/ の Web ページからアクセスできます。 |
ストレージ・ツールキットによるアクション要求の処理方法
ユーザー定義の JCL ストリームを実行依頼するアクションだけでなく、すべてのアクションが、z/OS システム上でバッチ・ジョブとして実行されます。 各タイプのコマンドには、ストレージ・ツールキットがアクションを実行するために使用する、バッチ・ジョブ・インターフェースが含まれています。 各コマンド・タイプの JCL は、PARMGEN で定義された後、コマンドの実行に使用されます。PARMGEN は、デフォルトの JOB カードを定義する際にも使用されます。デフォルトの JOB カードは各バッチ・ジョブに適用されますが、ストレージ・ツールキットのダイアログ・ボックスで指定したカスタム JOB カードで指定変更することができます。
アクション要求を実行依頼すると、ストレージ・ツールキットが z/OS 上でスレッドを開始して、要求の実行を処理します。 スレッドは、JCL を生成して、変数を値で置換し、)DOT )ENDDOT 文節を拡張し、さらに MVS™ 内部読み取りプログラムを使用してバッチ・ジョブを実行依頼し、バッチ・ジョブの完了を待ちます。 ストレージ・ツールキットは、各 JCL ストリームの開始位置に、1 つのステップを挿入します。このステップは、ジョブ内のその他のステップをモニターするコードを実行します。 各ステップが完了すると、このコードにより、コマンドの出力が収集されます。ユーザー定義の JCL を実行する要求の場合は、このコードにより、後で参照するためにコピーするように指定した、対応するデータ・セットの内容と DD 名が収集されます。 SYSOUT クラスに送られる DD 名は、最後のジョブ・ステップまで収集されません。
ストレージ・ツールキットは、各 JCL ストリームの終了位置に、同様に ストレージ・ツールキット・コードを実行する最終ステップを追加します。 最終ステップのコードでは、SYSOUT が要求された各ステップから SYSOUT を収集し、バッチ・ジョブの戻りコードを収集し、さらに必要に応じて JES 出力を収集します。 また、ストレージ・ツールキット・スレッドに、バッチ・ジョブが完了したことを通知します。 この後スレッドは、実行の結果をチェックポイント・データベースに保存して、終了します。
この処理を実行するために、ストレージ・ツールキット・スレッドは、JCL、バッチ・ジョブおよびその他のファイルの結果を格納するための一時データ・セットを作成します。 このデータ・セットは一時的なもので、スレッドとバッチ・ジョブ間で共有されます。 バッチ・ジョブが完了すると、このデータ・セットは削除されます。
要求を処理するために必要なアクティビティーは、ストレージ・ツールキットが Tivoli Enterprise Portal のユーザー ID を使用して構築するセキュリティー環境の下で実行されます。 セキュリティー環境は、モニター・エージェントが稼働する z/OS システム上に構築されるため、ポータルのユーザー ID がそのシステムのメインフレーム ID と一致していることが必要です。 この ID が有効なメインフレーム・ユーザー ID でない場合、セキュリティー環境を構築できず、アクション要求が失敗します。
- バッチ・ジョブで必要なすべての一時データ・セットを作成し、これにアクセスする。
- バッチ・ジョブを実行依頼する。