IBM Power

ハイブリッドクラウドに向けたIBM Power Systemsの新しい選択肢

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IBMは、ハイブリッドクラウド時代におけるビジネス変革を加速するIBM Power Systemsの新しいソリューションと機能を発表します。そして、システムのモダナイゼーションからワークロードのコンテナ化、ハイブリッドクラウド基盤の構築を実現するIBM Power Systemsの新たな選択肢を提供します。

ハイブリッドクラウド環境での一貫性のある管理

オンプレミス環境とオンクラウド環境でアーキテクチャーに一貫性があるサーバーとストレージを使用することで、リファクタリング(プログラムの内部構造を整理)やプラットフォームの再構築を行うことなく、オンプレミスとオフプレミスの環境間でワークロードを移動できます。今回、あらゆるIBM Power Systems環境情報を取得、プロビジョニング、自動化のために、一貫性したエクスペリエンスを提供する機能を追加しています。

  • IBM Power Systemsは、IBM AIX、IBM i、Linuxの各オペレーティング・システムにわたって、キャパシティーをダイナミックに拡張できます。さらに、プライベートクラウド環境で、AIXとIBM i、そして、Red Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise Serverのワークロードに対して、使用量に応じた支払いができる従量課金制が利用できるようになりました。
  • プライベートクラウドでもパブリッククラウドのIBM Power Systems Virtual Serverでも、お客様が従量課金制でコンピューティング・リソースを柔軟に利用できる新たなソリューション「Hybrid Capacity Credits」の提供を、今後予定しています。
  • ハイブリッドクラウド環境におけるAIX、IBM i、Linuxにおいて、Red Hat Ansible認定済みの新しいモジュールを使用することで俊敏性が向上します。2021年の初めから、IBM Power Systemsは22の新しいAnsibleモジュールをコレクションに追加しました。これにより、パッチ管理、セキュリティー管理、OSとアプリケーションのデプロイメント、継続的デリバリー、一元化されたバックアップとリカバリ、仮想化管理などの一般的なタスクに新しい自動化機能がもたらされます。POWERでサポートされているAnsibleモジュールの総数は102になり、2月23日時点でGitHubに13,000回以上ダウンロードされています。

アプリケーションのモダナイゼーション

IBM Power Systemsは、お客様の既存アプリケーションのモダナイゼーションと、ビジネス変革と成長に必要な新しいクラウドネイティブなアプリケーションの構築をサポートする取り組みに注力しています。AIXとIBM iには、今後10年以上にわたる確固たるロードマップがあり、今日のニーズを満たすとともに将来の課題にも対処できるよう、革新的な機能とソリューションを提供し続けます。

  • IBM AIXの最新バージョンであるAIX 7.3を2021年中にリリースする予定です。35年間にわたるイノベーションの伝統を維持しながら、ハイブリッドクラウド環境に求められる回復力、セキュリティー、拡張性を提供します。
  • 現時点ではすぐにIBM i 7.3にアップグレードできない、もしくはアップグレードに長い期間を要するお客様向けに、IBM Power Systems Virtual Serverでは、IBM i 7.1をサポートします。

新しいアプリケーション・サービスの構築

IBM Power Systemsは、既存のAIXおよびIBM iアプリケーションと新しいクラウドネイティブ・アプリケーションが共存できるように、継続的に機能拡張およびソリューション提供に取り組んでいます。

  • IBM Power Systems Private Cloud Rack Solutionは、プライベートクラウド環境の構築を簡素化かつ高速化する新しいソリューションです。IBM Power Systems Private Cloud Rack Solutionは、サーバー(IBM Power System S922)やストレージ(IBM FlashSystem 5200)に加えて、必要なソフトウェア製品(IBM PowerVM、IBM PowerVC、IBM Spectrum Control、Red Hat OpenShiftなど)が出荷時に事前にセットアップされています。従来型の環境と新しいクラウドネイティブ・アプリケーションを、Red Hat OpenShiftによってシームレスに統合することで、過去の投資を保護します。
  • IBM Power Systems Virtual ServerでもRed Hat OpenShiftを使用できます。可用性の高いOpenShiftクラスターをパブリッククラウドにデプロイできます。
  • Red Hat Runtimes + CodeReady WorkspacesがIBM Power Systemsで利用可能になりました。その結果、IBM Power Systemsとその他のプラットフォームにまたがるアプリケーションで、一貫性のあるアプリケーション開発エクスペリエンスを提供します。

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本記事は「IBM Power Systems announces new hybrid cloud capabilities」を抄訳し、一部編集したものです。


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