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Yara International ASA | 食糧問題の解決を目指して
2021年09月14日
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Yara International ASA
食糧問題の解決を目指して
世界中でバーチャル化が加速する革新の時代において、エコシステム、デジタル・ワークフロー、企業のネットワーク化がもたらす影響力は、かつてないほど大きくなっている。そこで生まれつつあるのが「バーチャル・エンタープライズ」だ。
本レポートでは、このバーチャル・エンタープライズを支える、エコシステムの参加者の連携を強化する共通の機能やデータなどを、価値の「ゴールデン・スレッド」(異なるもの同士を結び合わせ、より価値あるものに変える「金の糸」)と呼び、注視することとする。
それでは、価値のゴールデン・スレッドを生み出している企業事例として、IBMと提携し世界をリードするデジタル農業プラットフォームを構築した、世界最大手の肥料メーカー「ヤラ・インターナショナル社」の事例を見ていこう。
成果
・ 1,000万ヘクタール以上 | 同プラットフォームがカバーする耕作可能地
・ 300万人以上 | Yara社がこの 2 年間で獲得した農業生産者の数
・ 最大20% | オンデマンド・ソリューションによって節約されるかんがい用水資源
動画『デジタル農業プラットフォームの構築 | IBM + Yara』を観る
ノルウェーを拠点とするYara社は、飢餓のない持続可能な世界の実現に向けて、デジタル農業プラットフォームAtfarm/FarmXを開発し、全世界の持続可能な農業を支援している。
Yara社は世界最大のミネラル肥料メーカーであり、またデジタル農業ソリューションのグローバル・リーダーでもある。同社が開発したこのプラットフォームは、世界の自営農家をつなぎ、生産力向上に必要な支援を提供する。
総合的なデジタル・サービスと、農業に関する迅速なアドバイスを提供することで、同社は最終的に森林破壊を阻止し、既存農地における生産量の増加に貢献している。
例えばこのプラットフォームは、局地的な分単位の気象データに基づき、タイムリーで正確な作物収穫量を予測し、窒素や水の管理方法を提案している。
また特定のクラウドに依存しないこのプラットフォームは、最先端のデータ・サービスを従量課金制で提供している。こうしたサービスによって、農家はIoTセンサーやAIといった最先端のテクノロジーが生み出す、局地的な天気予測や作物の被害予測、リアルタイムの施肥提案などを活用できるようになった。
同サービスを利用する農業生産者は、すでに 300 万人を上回っている。このプラットフォームによって、Yara社はビジネスモデルを拡大しつつ持続可能な農業を支援し、他社との差別化に成功しているが、さらに農業ビジネスの透明性と信頼性を高めるブロックチェーンなどの先進テクノロジーの開発も推進している。
新たな市場を創出するプラットフォームとエコシステム
– Yara社は農業ビジネスの総合プラットフォームであるAtfarm/FarmXを開発し、自営農家同士の連携と生産力向上を支援している。
– 同社は銀行や物流サービス・プロバイダーの参加を促すため、プラットフォームを取り巻くエコシステムを拡大している。
科学とデータが主導するイノベーション
– Yara社はマイクロ・ファーミングの成功裏な実現に向け、ARを利用したドローンなどのエクスポネンシャル・テクノロジーの試験導入も行っている。
– 大量のデータ管理機能を自動化するDataOpsのアプローチを採用した結果、データサイエンティストはモデリングとイノベーションに注力することが可能となった。
拡張インテリジェント・ワークフロー
– AIを活用したワークフローを、サプライヤーや農家、加工業者、さらにはその取引先にまで拡張している。
– 局地的な天気予測、作物の被害予測、リアルタイムの土壌活性化のために、ワークフローにIoTセンサー、AI、気象データなどを取り込んで活用している。
サステナビリティーと影響
– 「食卓から農場まで」型のバリュー・チェーンであるYara社とIBM Food Trustは、カーボン・ニュートラルと作物トレーサビリティーを推進している。
– Yara社はより良い農業社会を実現することで、飢餓のない持続可能な世界の実現に貢献している。
人間とテクノロジーの包摂的なパートナーシップ
– Yara社は農家やフード・バリュー・チェーン大手企業と連携して、作物の栄養分析、科学に基づく作物の開発、デジタル・ツールの開発を推進している。
– 作物に関する知見の向上は、測定データの正確化や顧客コミュニケーションの改善に加え、廃棄物の削減と透明性の向上につながっている。
オープンでセキュアなハイブリッドクラウドとネットワーク
– 業界初で他社の追随を許さない Yara 社のプラットフォームは、クラウド環境で運用され、瞬時の情報共有とコラボレーションを実現している。
– 特定のクラウドに依存しない戦略によって、一貫したデータ・ガバナンスとデータ・セキュリティーを実現できている。
製品・サービス・技術 情報
問い合わせ情報
当記事は『バーチャル・エンタープライズ』を一部抜粋し、再編集したものです。全編はダウンロードしてご覧いただけます。
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