IBM Sustainability Software
電力消費ダッシュボード デモ | IBM Maximo Monitor
2022年02月03日
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問題解決や課題解消に必要なのは「スピーディーな対応」でしょうか。それとも「中長期的取り組み」でしょうか。
皆さんがご想像される通り、「時と場合による」が答えであり、それはつまり「両方必要」を意味しています。いずれにしろ必要なのは、網羅的かつスピーディーな現状把握であり、計画とトレンドの差異をデータから見出す洞察です。
今回は、そのために必要なダッシュボード・サービスのデモを、「建物の電力消費ダッシュボード」の説明動画を通じてご紹介します。同じサービスをGHG(温室効果ガス)排出量や、さまざまな規制コンプライアンスに用いることもできますよ。
■ Maximo Monitor 電力消費ダッシュボードデモ
こちらがMaximo Application Suiteで利用可能な、ダッシュボード・サービスの画面となります。
Maximo Application Suiteでは、MQTTやHTTP経由でIoTデバイスから電力消費量や温度、圧力といったデータを収集・蓄積するプラットフォーム・サービスを提供しています。
また、それらのデータを表示するための、カスタマイズ可能なダッシュボードも提供しています。
このダッシュボードでは、ミュンヘンにあるIBM IoTセンターのデータを、リアルタイムにモニタリングしています。
このビルの画像のカードからは、センター全体の情報をサマライズしたものを確認できます。
スコープ2の間接消費量と関連する電力消費量などのパラメーターで、事前定義された閾値を超えるデータが入ってきた場合、アラートで通知されます。
ここで表示されているCO2は、室内のCO2濃度のデータですが、これを各企業が持っているCO2排出量のデータと置き換えることも可能です。
A こちらのカードからは電力消費量の最大最小や、揮発性有機化合物を示すVOC、騒音などのリアルタイム・データを確認できます。
B このように、グラフでセンター内の状況も確認できます。
カードの設定によってはグラフで推移をも確認することができ、過去の状況との比較が可能です。
ここでは、湿度・温度をパラメーターとして表示しています。
C ここで、フィルターをかけて、センター全体のデータからフロア毎にブレークダウンすることもできます。
フィルターをかけると、ダッシュボードに表示されるデータが、そのフロア、エリアに対応したものに切り替わります。
電力消費量のデータも、センター全体の値から、ビル7階範囲Z03エリアの消費に切り替わっています。
D 次は、ここに出ているアラートについて深掘りしていきます。ここでは、アラートが出ているワークステーションが一覧表示されています。
この例では、オフィスの快適性を高める目的でワークステーション毎のデータを見ていますが、ワークステーションを設備に置き換えると、各設備がどれくらい電力を使用しているのか、どれくらいCO2を輩出しているのかといったことを可視化することができ、サステナビリティー活動に応用できます。
1番上のワークステーションをクリックしてみます。
すると、ダッシュボードが特定のワークステーションについての情報に切り替わります。
このワークステーションでは、ワークステーション周辺でのCO2濃度が原因で、アラートが出ていたようです。
アラートは、他のサービスと連携することができ、設備の異常な状態を他のアプリケーションに通知したり、アラートをトリガーにして運転状態を変えるといったこともあるかと思います。
次は、これらのダッシュボードの編集についてもお見せしたいと思います。
E こちらはダッシュボードの編集画面です。データを要約する際に、日毎や週毎で見るといった粒度や、フロアやゾーン、オーナーなど、フィルタリングしたい項目の定義を決めます。
F 次に、消費電力やVOCなど、どんなデータをインプットとするかを設定します。
デモでは、センター内のCO2濃度をインプットとしていましたが、CO2排出量の計測値をインプットとすることも可能です。
G 次に、ダッシュボードの配置や、どのようなカードを使用するかを設定します。
カードはドラッグ&ドロップで自由に配置を変えることができます。
H また、カードはJSONファイルで設定を定義して、ここでインポートすることで作成できます。
このように、Maximo Application Suiteでは、IoTセンサーをはじめとするさまざまなデータソースから収集したデータを用いて、事業所などの各拠点の排出量や、電力消費量をリアルタイムにモニタリングすることができ、企業活動におけるサステナビリティー実現に貢献します。
いかがでしたか。
電力やCO2排出量の削減に欠かせない「包括的把握」と「可視化」、そして「スピーディーな対応」に取り組みたい方、あるいはご質問をお持ちの方は、下記よりお問い合わせください。
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