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社会を変える – IBMが起こす社会的ムーブメント | セッションレポート

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9月3、4日の2日間に渡り日本IBMの大型デジタル・イベント「Think Summit 2020」が開催されました。

2日間延べ80を越えるセッションの中でも、キーテーマである「ニューノーマルへの挑戦」を最も象徴的に表したのが4つのスペシャル・セッションです。今回はその中から、エピソード2「社会を変える – IBMが起こす社会的ムーブメント」の様子をご紹介します。


IBMは、社会に対してどのようなムーブメントを起こそうとしているのか。そして、そこにはどんなメッセージが込められていて、何を解決しようとしているのか。

オープニングでは、取り組みの背景や具体的な活動の概要が日本IBMの山口明夫社長より語られました。

「IBMでは、創業当時から『社会とともに』という理念を掲げ、100年以上にわたり強みである技術力と人財を生かし、『公平、多様、寛容かつ公正な世界を築くこと』と『テクノロジーで世界をより豊かな未来へ導くこと』に注力してきました。この考えは、現在のSDGsへの貢献にも繋がります。」

「昨年5月に日本IBMの社長に就任したとき、『デジタル変革支援』『新しいビジネスの共創』『日本のIT、AI人材の育成支援』という日本を元気するための3つの取り組みをお客様に約束をしました。まずは3つ目のIT、AI人材育成からご紹介させていただきます。」

ここでバトンはIBM社会貢献部門の下村裕美さんに渡りました。

下村さんは社会のスキルを高めるためのIT人材育成として、まず最初に公教育に企業が連携する新しい教育モデル「P-TECH(ピーテック)」を紹介する動画を流しました。「自分の将来を自分で描ける若者を増やしたい」というこのプログラムは、すでに海外ではスタートしており、日本でも2021年4月の開校に向けて準備が進んでいます。

次に、昨年フランスでスタートし、日本でも今年7月から始動済みの社会人向けIT就労支援プログラム「SkillsBuild(スキルズビルド)」が紹介されました。そしてこのプログラムに参加いただいている社会的企業Warisの代表取締役で共同創業者の田中美和様から、「自分らしい人生にチャレンジする女性を増やしたい。デジタル時代に即した学び直しプログラムSkillsBuildの意義は大きい」というビデオメッセージをいただきました。

続いて、自治体である駒ヶ根市の産業部商工振興課 工業係長の林光洋様からは、「女性の7割が妊娠・出産を機に仕事を辞めてしまっているという課題を持っています。無償で、質の高いスキル取得や見直しができるSkillsBuildは、地域の魅力を高めてくれるもので、女性の他にもアドレスホッパーの方々などにもアピールするものとなると考えています」というビデオメッセージをいただきました。

最後に、下村さんはこれらのプログラムが、日本の各地域におけるIT人材不足の解消や東京一極集中の解消へとつながり、地方創生へ貢献できると考えていると話し、バトンを常務執行役員 クラウド&コグニティブ・ソフトウェア事業本部長の伊藤昇さんに渡しました。

伊藤さんは、まず、日本IBMが1998年から年齢や人種、思想、文化、性的指向、障がいの有無などに関わらず、お互いの違いを尊重し、最大限に能力を発揮することによって、価値あるイノベーションを生み出そうと本格的にダイバーシティーの文化を社内外にて推進してきたことを話されました。

そしてAI活用の領域で活躍する女性の認知度向上と、受賞者が共に学べるネットワークの提供を目的に昨年スタートした「Women Leaders in AI」という、女性リーダー表彰するプログラムが紹介されました。

下記は、以下6名の2020年の受賞者の皆さまからの「AIがもたらしている効果」についてのショート・メッセージの一部です。

  • iTSCOM 小澤様: オペレーター支援AIシステムにより、顧客応対時間が20%削減できました。
  • 明治安田生命 加藤様: 生命保険の事務サービス品質向上からスタートし、全社的なAI導入へとつながりました。
  • ワコール 篠塚様: ぴったりあったブラジャーを接客AIと会話して見つけるサービスで、すでに2万人以上が体験しており、そのうち70%以上がミレニアル・Z世代です。
  • 日本航空 徳門様: ハワイ旅行者への不安を取り除くチャットボット「マカナちゃん」により、社内のチャットボットやAIへの活用期待が向上しました。
  • 楽天 初田様: 開発したチャットボットがお客様からのお問い合わせの80%に回答しており、オペレーターの工数にすると1万5千時間程度に該当します。
  • JACCS 宮下様: お客様から寄せられる質問に対してオペレーターに回答候補を示す支援システムにAIを導入しました。その精度は99%を超えています。

この後バトンは、障害のある学生のみを対象にした7カ月間のインターンシップ・プログラム「Access Blue」を担当している及川政志さんに渡されました。

 

及川さんからは、ビジネスマナー、コミュニケーションスキル、基礎的な業務・ITスキルのほか、クラウドやAI、ブロックチェーン、量子コンピューティングなどの最新テクノロジーに触れられるユニークなインターンシップ・プログラムであるAccess Blueの概要をお話しいただき、今年はコロナ禍の中、29人に完全オンラインで参加いただいていることをお話しいただきました。そしてこれまでに参加いただいた135人の「卒業生」の言葉をいくつかご紹介いただきました。以下、一部をご紹介します。

 

  • 長期間のインターシップですが、研修も非常に充実しているので、成長できる機会を多く掴むことができる最高のインターシップだと思います。
    障害を持つ自分がどういう風に働いていけるのか、イメージしやすいのも素敵なポイントだと思います。
  • 多様な障がい、経験の異なる人たちの交流ができ、働き方、及び自己を見つめ直す貴重な機会でした。
  • 「人生を変えるインターンシップ」でした。

エピソード2「社会を変える – IBMが起こす社会的ムーブメント」の最後の紹介者は椎葉圭吾さんです。椎葉さんからはスタートアップとの共創プログラム「IBM Blue Hub」をご紹介いただきました。

そしてプログラムにご参加いただいているトラジェクトリー様から、Blue Hubとの共創からどのように社会や企業に新たな価値を届けるための活動が広がっているかをお話しいただきました。

セッションのクロージングでは、これらの社会変革への取り組みはいずれもIBM1社だけでは実現できないものであることと、多くのパートナーの賛同を得て、各種プログラムにご参画いただきたいと考えているという、山口社長の締めくくりの言葉がありました。

そして「ニューノーマルへの挑戦」をキーテーマに掲げた「Think Summit 2020」の1日目の最後を飾るのにふさわしい、より良い社会のためのテクノロジーの活用「Good Tech」を紹介するビデオでセッションは終了しました。

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(TEXT:八木橋パチ)

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