IBM クラウド・ビジョン

IBMとともにクラウド・ジャーニーに乗り出すべき理由

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オープンな業界標準の技術をベースにしたIBMのクラウド・ソリューションは、ハイブリッド・マルチクラウド環境において構築したIT資産のポータビリティーを高め、クラウド・ジャーニーの全期間を通じて投資の有効活用を実現します。

二上 哲也

二上 哲也
日本アイ・ビー・エム グローバル・ビジネス・サービス事業本部 CTO
執行役員
IBMオープン・クラウド・センター長

日本IBMにおけるクラウド推進全体をビジネスとテクノロジーの両面でリード。1990年代のJavaやWeb、2000年代のSOA、2010年代のAPIやクラウドなど、それぞれの時代におけるオープンな先進テクノロジーの推進をリード。現在はオープンなハイブリッド・マルチクラウドにフォーカスし、コンテナやKubernetesの普及に尽力している。

 

鬼頭 巧

鬼頭 巧
日本アイ・ビー・エム クラウド&コグニティブSW事業本部
クラウドインテグレーション事業部
事業部長

ミドルウェア製品を主管し、IBM Cloud Paksの日本市場における立ち上げをリード。メインフレームからクラウド、ソフトウェアまでの幅広い知識と経験を基に、お客様のDX推進を支援。製造業の担当経験を生かし、クラウドを活用した新規事業の企画からソフトウェア/インフラの提案まで、お客様のビジネス変革を包括的にサポートしている。

 

IT部門の業務もリモートへ。今後はクラウド・サービスの選定眼が必要に

新型コロナウイルスによる混乱は、IT部門の皆様の業務にも大きな変化をもたらしたのではないでしょうか。対面による業務が難しくなる中、多くのお客様がオンサイトで行っていた開発や運用の業務をリモートで行うための仕組みや体制の導入を現在も進めています。

IBM自身も、多くのサービスの提供形態をリモートに移行しました。例えば、先進ITを駆使したお客様との緊密な共創プロセスを通じて新たなビジネス価値を生み出す「IBM Garage」や「Enterprise Design Thinking」などのサービスでは、全ての共創プロセスをリモートでも行えるようにし、クラウド上のツールを介したコラボレーションを導入しました。Slack(チャット)、Box(ファイル共有)、Cisco Webex(ビデオ会議)やMuralなどのコラボレーション・ツールを活用して、これまでと同様に密度の高い共創(Co-creation)を実現しています。

今日ではさまざまなベンダーがクラウド・サービスを提供しており、そこで使われる技術は日進月歩で移り変わっています。ITマネージャーや技術者の皆様は、それらのサービスの中から自社に最適なものを見極める力を養うことが今後はますます重要となります。

例えば、これまで利用してきたシステムをクラウドで一から置き換えようとすれば多くの投資が必要ですが、パンデミックにより企業の業績が悪化する中でそれを引き出すのは困難です。そのため、「既存資産をうまく生かし、コストを抑えながらクラウドの利点を取り入れていくにはどうすべきか」を常日頃から考えて方針を定めておくことが、優れたサービスをタイムリーに活用してメリットを最大化するために必要となるのです。

 

お客様のクラウド活用を包括的に支援するIBMのクラウド・ジャーニー

IBMは、お客様が自社の事業戦略やIT課題を踏まえてクラウドの活用戦略を練り、既存のIT資産を生かしながら無理なく、無駄なくクラウドの活用を進めるクラウド・ジャーニーを全社を挙げてご支援しています。コンサルティング・サービスやテクノロジー・サービス、ソフトウェア・サービス、さらにはIBM Garageなど、クラウドにかかわる全ての部門が緊密に連携し、お客様に合わせたクラウド活用をサポートします。

IBMのクラウド・ジャーニーは、大きく次の4フェーズから成ります。

  • クラウド戦略立案(Advise)
  • クラウド移行(Move)
  • クラウド構築(Build)
  • クラウド管理(Manage)

最初のフェーズ「クラウド戦略立案」では、既存システムを可視化/分析して課題を明らかにし、目指すべき次世代のアーキテクチャーを策定したうえでそれに向けた移行計画を作成。それを実行するまでの一連の流れをIBMのスペシャリストがお客様に寄り添いながらご支援します。

また、「クラウド移行」のフェーズでは、オンプレミスの既存インフラをクラウドに移行する「リフト」や、既存アプリケーションをクラウドに移行する「モダナイゼーション」などの取り組みをご支援します。

一方、「クラウド構築」のフェーズでは、クラウドに最適化したインフラ環境を構築する「シフト」や、最新のクラウド技術を活用した“クラウドネイティブ”なアプリケーションの開発を行います。

そして、「クラウド管理」のフェーズでは、オンプレミスとIBM Cloud、他社クラウドを利用するお客様の“ハイブリッド・マルチクラウド”な環境を効率的に運用管理するための仕組みと手法をご提供します。

なお、クラウド・ジャーニーはどのフェーズからどう始めてもかまいません。その行程はお客様によってさまざまだからです。IBMは多くのお客様との長いお付き合いを通じて蓄積したノウハウを生かし、あらゆる状況に対応しながら最適なクラウド・ジャーニーをお手伝いします。「既存システムをコンテナに載せてクラウドに移行し、一刻も早くインフラ・コストを削減したい…」「新規のアプリケーションをクラウドネイティブに作りたいが、開発/運用の環境や体制をどう作ればいいの?」など、どんなことでも結構です。クラウド活用に関して今抱えている悩みを、当社の担当営業にお聞かせください。

 

IBMのクラウドを使うべき3つの理由

各フェーズで行う取り組みの詳細は次回以降の記事でご紹介していきますが、ここではクラウド・ジャーニーを通じてIBMが提供するさまざまなソリューションに通底する3つのコンセプトをご紹介します。

1.オープン技術に基づくハイブリッド・マルチクラウド環境
これまでパブリック・クラウドの積極的な活用を進めてきたお客様の多くが、特定のクラウド・サービスに固有の技術を使ってアプリケーションを開発した結果、他社のサービスにアプリケーションを移行できなくなる“クラウド・ベンダー・ロックイン”に悩まされています。

これに対して、IBMのクラウド・ソリューションでは、2019年に買収を完了したRed Hatのコンテナ基盤「OpenShift」やコンテナ管理技術「Kubernetes」など、業界標準のオープンな技術でアプリケーションのポータビリティーを最大限に高めたハイブリッド・マルチクラウド環境を実現します。これらの技術をベースに構築したアプリケーションは、オンプレミスでもIBM Cloudでも、OpenShiftをサポートする他社のパブリック・クラウド上でも修正なしで同じように動作させることができるのです。

オープンなハイブリッド/マルチクラウド基盤

また、OpenShiftをベースにIBMの各種ミドルウェアをコンテナ化対応してパッケージングした「IBM Cloud Paks」を使えば、お客様はクラウドに最適化されたアプリケーション実行環境やデータベース、システム連携、セキュリティー、ビジネス・プロセス管理、クラウド管理などのシステム環境を、オンプレミスやパブリック・クラウドの上に短期間で構築し、オンプレミスとクラウドの間を自在に往き来させることができます。

ハイブリッド・クラウドの実現を加速する IBM Cloud Paks

さらに、Think Digital 2020で発表されたツール「Mono 2 Micro」を利用すれば、オンプレミスの既存システムをAIで解析し、クラウドに最適化されたマイクロサービス型システムに変換する作業を効率化することができます。

2.業界最高レベルの堅牢なセキュリティー
業界最高レベルのセキュリティーを実現している点もIBMのクラウド・ソリューションの特徴です。例えば、IBMはメインフレームと同等レベルのセキュリティー機構を「Hyper Protect Crypt Service」としてクラウドでも提供しています。米国政府が定めた最高レベルのセキュリティー規格「FIPS140-2 Level4」でお客様のデータを保護し、データの暗号鍵をお客様ご自身で安全に管理することができます(Bring Your Own Key)。クラウド・サービスの提供者であるIBMですらお客様の暗号鍵にアクセスすることは不可能であり、最高度のセキュリティーを求めるお客様にも安心してご利用いただけます。

また、IBM Cloud Paksのマルチクラウド管理パッケージ(IBM Cloud Pak for Multicloud Management)により、クラウド上で開発中のアプリケーションのソースコードや仮想イメージ内のソフトウェアに脆弱性がないか、稼働中のアプリケーションのコードが改竄されていないかといったことをリアルタイムに検証することも可能です。

3.さまざまな業界に特化したサービスの提供
長年の蓄積を生かしてさまざまな業界に特化したクラウドを提供している点もIBMの特徴です。Think Digital 2020では金融業界向けのパブリック・クラウドのほか、エッジサーバー向けのアプリケーション管理ツール「IBM Edge Application Manager」を応用した通信事業者向けクラウド・サービス「IBM Telco Network Cloud Manager」を発表しました。同サービスは携帯電話の基地局などをコンテナを使って実現していくためのソリューションであり、5Gサービス提供のために基地局増設を行う通信事業者様は、従来よりも手軽かつ安価に基地局を構築/管理することが可能となります。

このように、IBMはオープン、セキュア、業界特化のユニークな技術とサービスにより、クラウド時代も通じて企業のIT資産を保護し、その価値を最大化します。IBMのクラウド・ジャーニーはお客様をどのような旅にお連れするのか、次回よりその詳細をご紹介していきます。

 

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