社員が語る「キャリアとIBM」

IBMならではの共創の機会が生み出すお客様向けDXソリューション

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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

今回は、IBMコンサルティング事業本部のアソシエイト・パートナー、T.F.さんのインタビューです。

Q.現在の所属部署や入社時期を教えてください。

IBMコンサルティング事業本部のTalent Transformationという組織に所属し、アソシエイト・パートナーとして仕事をしています。入社は2021年6月です。

Q.それまでは何をされていたのでしょうか?

完成車メーカーで、日本本社の海外生産技術部や、欧州地域本社の人事部を経験しました。また、コンサルティングファームで海外や日本の組織、人事関連プロジェクトの経験も積みました。イギリスやフランスへ留学をしたこともあります。10年間、海外でキャリアを築いてきました。
実は、2005年にIBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)を退社しています。IBMは二度目の入社です。

Q. キャリアの節目節目で大事にしてきたことを教えてください。

自分の意志ではなく、ライフイベントに合わせる形で住む国や働く場所が変わり、何度か転職や留学を経験しました。キャリアは広がれば広がるほど、経験値の比較ができ、視野が広くなっていきます。自然と好奇心や洞察力が高まって、自分のおかれた環境や仕事を楽しんでいます。いつも新たな「挑戦」をし、それらを「楽しむ」ことを大事にしています。

Q.日本IBMでのキャリアを考えた理由を教えてください。

IBMが事業会社でありながら、総合的なコンサルテーションができることが魅力でした。

テクノロジーの基礎研究や開発に投資をし、自社で製品を持ち、技術力がある。さらに、豊富な経験を有するエンジニアがいるからこそ発揮できるDXソリューションの柔軟性や、実践的な課題解決力を期待して入社しました。

日本企業の組織課題に対し、データやアルゴリズムを活用し、新しいアプローチで企業改革ができる会社だと考えました。

Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。

*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの

入社以来、社内投資を受けてSaaSのビジネス・モデルを提案したり、お客様からAIに関する共同研究開発の機会など持ちかけられたりと、大変興味深いプロジェクト経験をしています。

IBMには、基礎研究所やテクノロジー部門、コンサルティング部門が有機的に連携する「IBMならでは」の共創の機会が数多くあります。社内には、自社開発したテクノロジーの要素技術やアセット、ソリューションが数多く存在しており、これらのテクノロジーをどのようにお客様にご活用いただけるのかを、様々な組織に所属している専門家の方々と意見を交えながらデザインしていくことができます。

IBM GarageというPOC(*1)を行う組織では、デザインをするだけではなく、アジャイルにMVP(*2)を創ることができます。お客様やIBMの仲間と新たな価値を創出できる、とても魅力的な環境です。
*1 POC
=Proof of Concept 概念実証。新たな概念や理論、アイデアなどを実証し、商用化や正式サービス化し得るかの適応可能性を確認するための概念実証や検証行程のこと。
*2 MVP
=Minimum Viable Product 実用最小限の製品。

また、私はこれまでの経験を通して、80ヵ国以上の国籍の方々に研修を提供し、外国籍を含むエグゼクティブの方々の人事評価やサクセッションを経験しました。国籍やジェンダーなどを超えて、多様な「考え方」や「才能」「個性」「価値観」を尊重する職場、それらを上手くまとめていくマネジメントを体験し、日本の組織運営や職場風土と比較し、その違いをコンサルテーションの参考にしています。

Q.お客様は、組織運営や組織風土に関してどのような課題を持たれていますか?

例えば、昨今では、同質化圧力が高く、内向きな日本の職場風土において、未来を見据えた新しい挑戦やイノベーションを起こしにくいという課題を聞くことがあります。

Q.IBMはそのような課題をお持ちのお客様に、どのようなソリューションをご提供することができますか?

私は、日本企業の職場の多様性の促進や、「個」の強みを活かすような組織運営、またそれらの職場の活性化には、DXの活用がとても有効だと考えています。

Q.具体的に教えてください。

組織に存在しているアナログ情報や、バイオフィードバックなどの情報をデジタル化し、それらのデータを解析することで、集団の潜在意識をマインドマップなどに可視化させることができます。

これらの解析結果を、意思決定の判断材料にしたり、意思決定に代替させていくことで、同質化圧力がかかることなく、職場の多様性を促進させ、合理的な判断を促すことができるようになります。

解析結果を体系化することにより、職場の認知バイアスに気づくことができます。これらの気づきから、新しい観点や外部情報を意図的に職場に取り入れ、職場の議論を活性化させることができます。

また、人材の潜在能力をアルゴリズムによって可視化することにより、柔軟にアジャイルに業務に活用させることができます。優秀なマルチ・スキル人材を育成することも重要ですが、業務の特質に合わせて、個々の強みを活かしたチームを組成し、短期的にでもスポット的にでもいいと思いますが、チームで議論しながら業務や改革を進めることができたら職場が活性化すると思います。個人の強みを活かすことができる相性、組合せを知ることができるのも興味深いです。

既に未来はこのような方向で動いていると思います。IBMでは、既存のコンサルテーションの制度設計などに加えて、上記のような試みを自身の組織心理学や脳科学の専門性を活かしながら経験値の高い社内外の専門家の方々と意見交換し、共に実験しながら、テクノロジーを通して未来を具現化できることが素晴らしいと考えています。

Q.IBMならではの強みを教えてください。

IBMには、経験が豊富で優秀なテクノロジーの専門家、エンジニアや研究者の方々が大勢います。

また、DX関連のデモ、導入事例、研修コース、内外の専門家との意見交換の場など、とにかく学習する機会が豊富にあります。日本だけでなく、グローバルとの知見交流も盛んです。

テクノロジーやDXは、学習すればするほど、これらをどのように活用するのかをデザインすることが重要だと感じます。事業会社など実業の経験を通して、課題設定や課題解決ができる方の活躍する場が多くある職場だと考えています。

DXなどの技術を活用して、「日本」の社会や会社をどのように変化させたいか「問いかけ」や「課題」をつくれることも重要です。IBMという大企業に、その「挑戦」の機会があることが素晴らしいことだと思います。長い歴史の中でIBMが大切に培ってきた「挑戦」という価値が根付いていることを感じています。

Q.最後の質問です。IBMでのキャリアを通じて成し遂げたいことはなんでしょうか?

IBMには、一緒に働きたいと思える素晴らしい仲間が沢山います。
話しを聞き、想いを受けとめ、何かできないかな、と立ち止まって一緒に考えてくれる誠実な人たちが多くいます。

社内外の仲間、お客様と共に、クリエイティビティやイノベーションを大切にし、DXを活用した日本発信のグローバル・ソリューションをつくることができると素晴らしいなと思います。


根本 亮
インタビュー・執筆:根本 亮
Japan Employer Branding Manager
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