デジタル・エクスペリエンス
このアプリは、スクーデリア・フェラーリHPのデジタル・コミュニティーにおける中心的な役割を担い、ファンがチームの伝統と未来について知り、賞賛できる場となっています。2025年5月のマイアミGPで新しいアプリを発表して以来、スクーデリア・フェラーリHPは次の成果を達成しています。
アプリ・メトリクス:
ファン体験メトリクス:
ロイヤルティーとコミュニティー
情熱とロイヤルティーを掻き立て、ファンとチームの距離を縮めます。
「これはフェラーリ・ファンにふさわしいアプリです。レース当日をそのままポケットに入れて持ち歩けるのです」
– Lewis Hamilton氏、スクーデリア・フェラーリHPドライバー
世界中に3億9,600万人ものスクーデリア・フェラーリHPファンが存在します。ある者は若く、感嘆に目を輝かせ、ロッソ・コルサ(フェラーリの赤)で顔を彩り、ドライバーやサーキット上での言葉にできない瞬間に心を奪われています。またある者は数十年分の思い出を胸に、代々受け継がれる家宝のように情熱を絶やすことなく次の世代へと手渡しています。年齢、文化、国籍を超えて、すべての人々がスクーデリア・フェラーリHPへの情熱によって一つに結ばれています。誰もが、イタリア語で「ファン」を意味する「Tifosi」と呼ばれ得る存在です。このコミュニティーは、力強く永続的なレガシーを表しています。
スクーデリア・フェラーリHPは、Tifosiとチームの距離を縮めるために、チーム公式アプリの再構築をIBMに依頼しました。1950年以降の歴代レース優勝者を全員言える長年のファンと、ドラマやカルチャー、モータースポーツの世界的な盛り上がりに惹きつけられ、まったく新しい方法でフェラーリと関わる新たな世代のファン。その双方に応えることこそが、絶好の機会であり大きな課題でもありました。どちらも重要で、どちらもかけがえのない存在です。実際にグランプリを現地で観戦できるファンはごくわずかであり、残る3億9,000万人以上のファンにとって、アプリこそがチームとをつなぐ架け橋となります。それこそがレース・デーです。それこそがチームです。それこそがフェラーリです。目指したのは、より深い体験を提供するアプリです。リアルタイムのレース・エンゲージメント、各ファンの情熱のあり方を反映したパーソナライゼーション、感動を共有しファン同士をつなぐ対話型機能やコミュニティー、そしてTifosi(ファン)が自らの物語を共有できる場所の実現です。3億9,600万人のファン一人ひとりの胸の中に、語るべきストーリーと育むべき絆が存在しているからです。自らの存在が認められていると感じるコミュニティーは定着します。成長するコミュニティーは成果を生み出します。何十年にもわたって発展し続けるコミュニティーは、受け継がれていくフェラーリのレガシーそのものです。
「IBM Consultingは、あらゆるレースをより双方向的でパーソナライズされたものにすることを目指した今後の機能強化を通じて、スクーデリア・フェラーリHPがファン体験を継続的に進化させられるよう支援します」
– Billy Seabrook、グローバル最高設計責任者、IBM
体験の変革に向けて、スクーデリア・フェラーリHPはIBM® Consultingと密接に連携し、 IBM watsonxテクノロジーとハイブリッドクラウド・インフラストラクチャーを活用してチームのモバイル・アプリ体験を全面的に再設計・再構築しました。
スクーデリア・フェラーリHPのデジタル・エクスペリエンス担当責任者であるLuca Mazzone氏は次のように述べています。「IBMはマスターズやウィンブルドンといったプロジェクトで培ったあらゆる知見を共有してくれました。それにより、構想、設計、開発のプロセスを大幅に加速することができました。」
この取り組みは、熱狂的なモータースポーツ・ファンから初めて関心を持った層に至るまで、ファン・ペルソナに関する広範なリサーチから始まりました。レース週末にファンがどのようにコンテンツを消費し、どのように対話しているかをより深く理解するためです。続いてIBM Consultingは、IBMデザイン思考の原則に基づいてアプリのアーキテクチャーとユーザー体験を再設計しました。あらゆるタイプのエンドユーザーのデジタル・ジャーニーをマッピングし、それに応じてナビゲーションを刷新しました。
IBM Consultingのスポーツ部門リーダーを務めるFred Bakerは次のように述べています。「スポーツ・ファン向けであろうと小売のお客様向けであろうと、体験を設計する作業はニーズを深く理解することから始めなければなりません」。「それこそが、最終的な成果をもたらすための事前の取り組みなのです」。
新しいスクーデリア・フェラーリHPアプリは、AI、データ、没入型ストーリーテリングを組み合わせ、あらゆるファンに応える次世代プラットフォームを実現しています。熱狂的なレース・ファン向けには、IBM watsonx.aiがAI生成によるレース要約を提供するほか、インタラクティブな「レース・センター」機能がテレメトリー、戦略に関する洞察、レース分析を配信します。
手軽に楽しみたい方向けには、クイズや、ドライバーおよびチーム関係者による限定の舞台裏コンテンツが用意されています。また、歴史ファンはAIが作成した歴史的洞察に基づく「伝説のレース」コンテンツをお楽しみいただけます。さらに、フェラーリのグローバルなファン・ベース全体でエンゲージメントを深められるよう、多言語対応、アプリ内コマース、将来を見据えたパーソナライゼーション機能なども搭載されています。
チームの最も熱心なファンの個人的な歩みを美しい写真、動画、ストーリーテリングで紹介し、Tifosi自身を称える専用セクションも設けられています。「私たちはTifosiに『自分たちの存在が認められている』と感じてもらえるようなものを作りたかったのです」と、IBMのスポーツ&エンターテインメント・パートナーシップ部門プログラム・ディレクターを務めるElizabeth O’Brienは述べています。「どのファンにも、語るべき力強いストーリーがあります。私たちは単に彼らにプラットフォームを提供したに過ぎません」。
内部構成として、IBMはIBM Cloud、AWS、Red Hat OpenShiftを統合した、スケーラブルなハイブリッドクラウド・アーキテクチャーを構築しました。IBM®watsonx.dataが、フェラーリのレース、リテール、ブランド全体のエコシステムの情報を一元化します。さらに、IBM InstanaなどのソフトウェアがIT運用の多くを自動化し、プラットフォーム全体の信頼性と可視性を向上させることで、スクーデリア・フェラーリHPチームのより効率的な運用を支援しています。
しかし、これは単なる一回限りの刷新にとどまりません。実際、2026年シーズンには新たなAIコンパニオン機能、強化されたゲーミフィケーション、さらに充実したライブ体験が導入されました。新機能には、レース週末以外でもファンがエンゲージメントを維持できるよう設計された自由テキスト形式のAI対話、カウントダウン・クイズ、デジタル・バッジ、プライベート予測リーグ、拡張された「レース・センター」機能などが含まれています。
「ユーザーが求めるコンテンツ、最も興味を引くタイミング、ユーザーの心理状態、利用するデバイス、アプリを開く場所など、あらゆることを考慮しました。このような洞察は、設計に関する決定だけでなく、機能的アーキテクチャーや技術的なバックエンドにも反映されています」
– Fred Baker、IBM Sports EMEA地域担当リード
2025年5月のアプリ公開以来、チームは累積ダウンロード数の35%増加やページ・ビューの62%増加をはじめ、ファン・エンゲージメント、アプリのパフォーマンス、デジタル・イノベーションにおける確かな改善を確認しています。実際にスクーデリア・フェラーリHPは、ほぼすべてのファン・エンゲージメント・メトリクスが劇的に改善したと述べています。また、新しいファンは最も高いロイヤルティーを示しており、その73%がアカウント登録を完了しています。
しかし、それは物語の半分に過ぎません。
編集チームの作業時間削減について、Mazzone氏は次のように述べています。「AI機能により、これまで制作できなかったコンテンツや新たな洞察を生成できるようになり、生産性の向上に役立っています」。
Bakerによると、これこそが優れたAI活用体験の持つ効果です。「素晴らしいファン体験を提供することは常に最優先事項でした」と彼は言います。「しかし、AIを適切に活用すれば、バックエンドの効率性を高めながら、ファンや顧客のエンゲージメントを向上させることができます。まさに理想的なウィン・ウィンの関係です」。
現在、このアプリはフェラーリのグローバルなファン・コミュニティーに向けたスケーラブルなデジタル・ハブとして機能し、AI、リアルタイムのレース・インテリジェンス、没入型ストーリーテリングを組み合わせて、ファンとチームの距離をかつてないほど縮めています。そして今後に向けて、パーソナライゼーションとイノベーションの無限の可能性を開く基盤となっています。
1929年にイタリアのマラネッロで創設されたスクーデリア・フェラーリHPは、F1史上最も成功を収め、輝かしい歴史を誇るチームであり、コンストラクターズ選手権16回、ドライバーズ選手権15回のタイトルを獲得しています。
クライアントと直接連携し、重要なビジネス革新に関する助言、設計、構築、運用を行い、持続的な成果をもたらします。
IBM watsonxは、主要なワークフローにおける生成AIの効果を加速し、生産性を向上させるAI製品群です。
ワンストップで統合されたエンドツーエンドのAI開発スタジオ
それはエンタープライズAIと分析のための、ハイブリッドでオープンなデータレイクハウスです
単一のツールキットでAIを指示、管理、監視します。
オープンで高性能、信頼性の高いIBMのAIモデルは、ビジネス向けに最適化されています。
生成AIと高度なオートメーションを活用して、コードをより迅速に作成
エージェント型AIを活用したフルスタックのオブザーバビリティーで、アプリケーション・スタック全体の問題をプロアクティブに解決します。
© Copyright IBM Corporation、2026年8月。
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