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アジャイルなデジタル・ビジネス向けに設計された新しいIBM Dominoで、次世代のアプリケーション開発を

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著者:Bob Schultz

A1 Telekom Austria、Polish Medical Air Rescue、Teradyne、VCC、Vössingなどのグローバル企業がIBM Dominoによってコラボレーションと生産性を向上

このたびIBMは、今日のデジタル・ビジネス向けに迅速なアプリケーション開発を実現する、次世代のDominoプラットフォーム(US)(「Domino V10」)の提供開始を発表しました。Dominoのプラットフォーム、データベース、およびアプリ開発ツールは高速で、企業の重要なプロセスを自動化するために利用されています。A1 Telekom Austria(英語)Polish Medical Air Rescue(英語)Teradyne(英語)VCC(英語)Vössing(英語)をはじめとするさまざまな業界のグローバル企業がIBM Dominoを活用して素晴らしいビジネス成果を収めています。

Dominoは、29年前(1989年12月)にリリースされてから現在に至るまで、銀行業界、保険業界、通信業界などの企業がオフィス、船、ヘリコプター、さらには石油掘削装置で利用する重要なアプリケーション・プラットフォームとして存在し続けています。Dominoは、数十年間にわたってビジネス開発者とIT開発者の両方から選ばれ続けている製品であり、ビジネスの自動化を素早く効果的に行える組み込みのワークフローによってソリューションの構築を支援します。

Domino V10は、アプリケーション導入と企業メールの両方に関して世界中のお客様、IBM Champion、およびビジネス・パートナーの意見が反映されており、Dominoプラットフォーム・ロードマップ復活の第1弾となる製品です。

さまざまな業界のグローバル企業がIBM Dominoを採用

オーストリアの大手通信サービス・プロバイダーであるA1 Telekom Austria(英語)は、10億ドル規模のビジネスを推進するために、セールス担当者が関係構築などの付加価値の高い営業活動に一丸となって取り組めるようにすることを目標としていましたが、サイロ化されたデータと反復的な報告業務がそれを妨げる障害となっていました。A1は、この問題に対処するために、IBM Dominoベースの販売パイプライン管理アプリケーションを構築しました。これにより、時間のかかる報告業務を自動化し、販売機会に関するデータを一元化することが可能になりました。

A1 Telekom Austriaのセールス・インフォメーション・マネジメント・リーダーであるゲオルク・シャラー(Georg Schaller)氏は次のように述べています。「IBM Dominoは、原価計算や請負見積書関連の作業を行うプリセールス・チーム、注文処理を支援するポストセールス・チーム、プロセス全体を監視する管理者を問わず、弊社の従業員が実施するほぼすべての活動の中核として機能しています。弊社のセールス担当者は、その大半がiPadを利用しながら見込顧客と遠隔的にやりとりを行っているため、Domino V10の新しいモバイル・サポート機能は、従業員にとって大変革をもたらす機能となるでしょう。」

Polish Medical Air Rescue(英語)のITおよび無線部門は、IBM Dominoの助けを借りて、アナログ企業から最新の柔軟なデジタル企業へと変革する取り組みを開始しました。同社は、負傷した人(多くは迅速な治療が必要な事故の被害者)を最寄りの医療施設に輸送する業務を行っています。IT部門は、チームが真っ先に現場に駆け付けることができるようにするために、チームの対応時間(最初に救助依頼の電話を受けてから航空救助チームのヘリコプターが発着場に到着するまでの時間)の短縮を支援するためにIBM Dominoに注目しました。Dominoの実装後、チームは、数多くの重要なプロセスや追跡手順が改善されたことを報告しています(従来、これらの一部は手動で行われていました)。例えば、ヘリコプターのステータス(飛行中、任務中、帰還中など)を変更するAir Fieldと呼ばれるツールがIT部門によって作成されましたが、数年間使用した後に、このツールは新しいソリューションへと進化しました。現在、同社は、特定の場所までの所要飛行時間、必要になる燃料量、さらには乗組員の体重などの情報をもとにどのようにヘリコプターのバランスをとればよいか知ることが可能になっています。

Polish Medical Air RescueのITマネージャー兼CIOであるマチェイ・パチェスニー(Maciej Paczesny)氏は次のように述べています。「私たちは、日々、負傷した人を救急医療施設に輸送する責任を負っています。このような状況においては、一分一秒が非常に大事になります。Dominoの実装後、1日あたりの飛行回数、1年あたりの任務遂行数、および救助した患者数が30%増加しました。これも、ひとえに、IBM Dominoをもとに私たちが構築したシステムのおかげです。」

自動テスト機器の開発と提供を行っているグローバル・リーダー企業であるTeradyne(英語)は、顧客が同社の製品から最大限の価値を引き出せるよう支援し、顧客のロイヤルティーを高めることを目標としていました。Teradyneは、この目標を達成するために、顧客と迅速かつ効果的なサポートとを結び付けたいと考えていましたが、同社の顧客向けポータルはナビゲーションが容易ではありませんでした。Teradyneは、DominoとIBMのコラボレーション・ソリューションを併用し、同社の顧客向けポータルと社内向けポータルを変革しました。これにより、従業員は顧客サポートをより容易に提供できるようになり、顧客もより容易に情報にアクセスできるようになりました。実際にTeradyneは、新しいポータルの検索機能によって1社の顧客満足度を40%向上させ、製品のファームウェアの更新における転送時間も10分の1に短縮して、カスタマー・エクスペリエンスを向上させました。詳しくはこちら(YouTube, 英語, 2分18秒)のビデオをご覧ください。

TeradyneのITシステム・アーキテクトであるファブリス・ラングロワ(Fabrice Langlois)氏は次のように述べています。「iPad版のDominoアプリは弊社にとって大ニュースです。アプリを再作成する必要がなくなり、アプリを簡単に移植できるからです。」

施工管理会社のVCC(英語)では、たとえ発生した遅延が僅かなものであっても、数百万ドル規模の建設プロジェクトではコストの増加を招く可能性があることが判明しました。「現場の技術者が本社の意思決定者と迅速かつ効果的に共同作業できるようにする方法はないか」と問うことが、VCCでは日常的になっていました。この問題に対処するために、VCCはIBMビジネス・パートナーのProminic.NETと共同で、自社のIBM Notesビジネス・システムとDominoビジネス・システムに対応したモバイル・アプリケーションを開発しました。これにより、管理者と遠隔地の現場作業員とのシームレスな共同作業が可能になりました。VCCが発表したビジネス利益に関する報告では、情報へのモバイル・アクセスを提供することで従業員の生産性が最大40%向上したと示されています。また、プロジェクト管理の効率性が最大30%向上したことで建設プロジェクトの順調な進行を維持できるようになり、コストのかかるプロジェクトの遅延リスクが減少し、高品質サービスが提供されていることも示されています。

「当社は長年にわたり、IBM Dominoアプリケーションを活用してビジネスを進めてきましたが、そのソリューションとサポートには、いつも大変満足しています。というのも、当社の重要なアプリケーションの多くが、IBM Dominoを頼りにしているからです。」とVCCの最高技術責任者ジェリー・ハラニー(Jerry Horani)氏は述べています。

ドイツの土木工学会社Vössing(英語)は、世界中の数千件にも及ぶインフラストラクチャー・プロジェクトで、数百人の技術者が顧客やパートナーとの共同作業を行っています。1998年、同社は市場に出回っている一般的なERP、CRM、HRソリューションの代わりに、IBM Dominoをベースにしたビジネスの実行と管理のアプリケーションを独自に作成することに決めました。この経営判断と経営戦略が、現在では目覚ましい成果を生み、完全にカスタマイズされたビジネス・プロセス、高度な柔軟性を持つツールセット、総所有コストの削減などを実現しています。こちら(YouTube, 英語, 3分2秒)のビデオをご覧ください。

VössingのITマネージャー、ベルント・ゲヴェアー(Bernd Gewehr)氏は「Dominoは驚くほど早く成果が現れ、コストが低く、運用安定性も兼ね備えた絶対的に素晴らしいソリューションです。私の記憶では、過去10年間にDominoのダウンタイムはありません。Dominoのお陰で、私たちの弱小ITチームは精鋭になれたのです。」と述べています。

Domino V10がもたらす5つのビジネス利益

DominoV10を活用することで、ビジネスを支援できます。

1. ビジネス・アプリケーションの運用に関する総所有コストの軽減

  • データベース・クラスターの自動修復、高度なインデックス回復力、そしてデータベースとフォルダーに対する制限の強化。
  • Dominoの統計をNew Relicやその他のアプリケーション監視ツールに公開する機能。管理者は、傾向の把握、新しいハードウェアにアップグレードする必要性の特定、最適化するアプリケーションの特定、パフォーマンスのボトルネックの検出が可能になります。
  • SSO統合の簡易化に向けたSAMLフェデレーションIDプロバイダー構成の拡張(現在はADFS 4.0をサポート)と、Domino自体のID /ボールト管理の向上。
  • コミュニティー主導のフリーソフトウェアとしてCentOSをサポートすることによるライセンス費用の即時削減。CentOSを使用すると、Red Hat Linux(またはWindows)と同じくらい簡単にDocker Dominoコンテナーを作成できます。これにより、顧客はオンプレミス、ハイブリッド、パブリックのDominoソリューションを、ビジネスで求められるあらゆる場所に展開できます。

2.将来を見据えたDominoアプリケーションには、世界で最もよく使用されているプログラム言語1 — JavaScriptが使用されるため、Domino開発者は、450万人の開発者が参加するコミュニティーと何千というオープン・ソース・ライブラリーを利用できるようになります。そのため、完全なWebスタックでDominoデータと任意のREST APIを利用してアプリケーションの拡張、統合、新規作成を簡単に行うことができます。

  • domino-db NPMおよびDomino App Dev Pack(US)を使用して、高速なGRPCプロトコルでnode.js環境と統合できます。2 Domino App Dev Pack 1.0の早期アクセス版が、既存のDomino V10 Beta Forumで提供されています。
  • Dominoのスクリプト言語であるLotusScriptの中で、GETやPOSTなどの業界標準のHTTPコマンドを使用してREST APIにアクセスできます。
  • LotusScriptの新しいJSONパーサー・オブジェクトにより、Dominoの送受信データの読み取り、書き込み、および操作を行うときに、データをJSON文書として扱うことができます。
  • ネイティブのnode.jsプログラミング・モデルをサポートするDomino Query Language(DQL)がDominoに追加されました。DQLはDominoコマンド・ラインやDomino APIからも利用できます。

3.IBM Domino Mobile Apps for the Apple iPadという新しいクライアント・ソリューションを使用すれば、社内勤務、エグゼクティブ、出張が多い人を含め何百万3もの人のために、新たに開発工数をかけることなく、デスクトップのDominoベースのアプリケーションから「モバイル対応ソリューション」を作成できます。

  • 同じDominoアプリケーションであれば、データ、ビジネス・ロジック、ユーザー・エクスペリエンス、データ・レプリケーション、および堅牢なセキュリティーは、デスクトップ版のアプリケーションと変わりません。Domino V10サーバーでの構成も一切必要ありません。
  • 既存のアプリケーションへの投資を活用できます。また、オンラインでもオフラインでも使用できるので、接続がなくても問題なく、いつでもどこでも仕事ができます。
  • iPadエクスペリエンスを追加してモバイル対応アプリケーションを拡張できます。例えば、スマート・タブレットのGPS機能やカメラ機能などにソリューションからアクセスしたりできます。
  • IBM Domino Mobile Apps(US)は、まもなく提供開始される予定です。クライアントがV10にアップグレードして、IBMサブスクリプションを登録すれば、追加料金なしでサポートも提供されます。

4. 個人とチームで、より柔軟にカレンダーを管理できるようになります。メール送信機能やアラート機能、Microsoft Windows Tabletデバイスのタッチ・スクリーンのサポート、Microsoft OutlookとIBM Notes 10.0(US)のカレンダーの相互運用性が新しく導入されます。次のような新機能も用意されます。

  • ユーザー・エクスペリエンス:新しいワークスペースでは、カスタマイズ可能なカラー・テーマ、新しい日付ピッカー、フォント・スタイルのプレビューを利用できます。左側には、省略表示が可能なナビゲーションが表示されます。Microsoft Excelなどのインポートとエクスポートのファイル・タイプが更新されました。
  • メール機能:複数のメッセージを、EML形式の添付ファイルとして転送できます。メールの送信ポリシーとユーザー通知が改良されています。送信者別のメール表示や、第2署名による転送や返信。配信遅延を使用してメッセージの送信時間をスケジューリングできます。
  • カレンダー機能:チーム・カレンダーでは、構成可能なチームの受信トレイでリソースを管理できます。会議への招待を、出席者が他の人に転送でき、これを構成することができます。新規カレンダー・エントリーのオプションにメッセージの内容をコピーできます。

5. データ・センターのコストや複雑さを低減するために設計された3つの素晴らしいオプション( CentOS、Docker、IBM Cloud)を使用してDominoデプロイを最適化できます。

  • Domino V10はCentOSをサポートするようになりました。CentOSはコミュニティー由来の無料ソフトウェアであるため、ただちにコストを削減できます。また、Docker Dominoコンテナーの作成にもCentOSを使用できます。そのため、オンプレミス環境、ハイブリッド環境、クラウド環境のどこであろうと、ビジネスにとって合理的な環境にDominoソリューションをデプロイできます。
  • IBM Domino Apps on Cloud(DAC)は、IBM Cloud上に構築されているので、パブリック・クラウドの利点と、ホスト型の専用のプライベート・クラウド・ソリューションの利点を兼ね備えています。そのため、クライアントはDominoアプリを安全に実行できます。Domino環境の保守、サポート、および監視はIBMが行うので、DACを使用するとTCOを20~60%6削減できます。

IBMは、2017年10月、HCLテクノロジーズとの間に戦略的パートナーシップ(US)を締結し、Domino、Notes、Sametime、VerseといったDomino関連製品への注力を強め、それらのバージョン10を2018年にリリースするというロードマップの実現に向けて動き始めました。IBMはこの度、HCLテクノロジーズと共に、その約束を果たします。「Dominoが帰ってきた」という話題に加わり熱気に満ちたムードを味わうためには、TwitterとFacebookのハッシュタグ#dominoforeverを使ってください。「これはまだ完成ではありません、始まったばかりなのです!」

Domino関連製品の新情報については、http://www.ibm.com/destinationdomino(US)およびhttps://www.ibm.com/jp-ja/collaboration/ibm-dominoをご覧ください。

脚注:
1 – Stack Overflow survey – https://insights.stackoverflow.com/survey/2018#technology(英語)
2 – IBM Domino AppDev Packおよびdomino-db NPMは2018年10月10日にベータ版が提供される予定
3 – https://en.wikipedia.org/wiki/IPad(英語)
4 – https://turtleblog.info/2018/06/29/how-to-build-your-first-node-js-app/(英語)
5 – https://www.ibm.com/blogs/collaboration-solutions/2017/10/25/ibm-announces-investment-notes-domino-version-10-beyond/(US)
6 – IBM内部のテストに基づく。IBMのTCO分析手法では、アプリケーションの数、サーバーの数、クラスタリングの要件、アプリケーションの重要性などの入力パラメーターを調べ、続いてそのパラメーターをTCOモデルに投入した。このTCOモデルは、標準的なオンプレミスのDomino環境をもとにしたコスト想定を利用する。IBMの算定では、総保有コストに20~60%の低減が見られた。

免責事項 – IBMの計画、目標、意図に関する記述は、IBM独自の裁量によって予告なく変更または撤回される場合があります。発売予定の製品に関する情報は、IBMの大まかな製品の方向性を示すためのものです。この情報をもとにして、購入を決定されないようにご注意願います。発売予定の製品に関する情報は、任意の資料、コード、機能を提供することを約束するコミットメント、誓約、法律上の義務を意味するものではありません。発売予定の製品に関する情報は、いかなる契約にも組み込むことはできません。IBM製品について記載されている将来の機能の開発、リリース、時期については、IBMが決定する権利を留保します。性能は、管理された環境におけるIBMの標準的なベンチマークを利用した測定と予測に基づくものです。個々のユーザーが体験する実際のスループットや性能は多くの要因に左右され異なるものとなります。それらの考慮すべき要因の中には、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、I/Oの設定、ストレージの設定、処理されるワークロードなどが含まれます。したがって、個々のユーザーがここで述べられたものと同様の結果を得られるということについて、いかなる保証も提供されません。

※本記事はIBM Ushers in the Next Phase of Application Development with New IBM Domino, Designed for Today’s Agile Digital Business(英語)の抄訳です。

ボブ・シュルツ(Bob Schultz)

IBM Watson Talent and Collaboration Solutions担当ゼネラル・マネージャー
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