DBaaS(マネージド型データベース・サービスとも呼ばれます)は、ユーザーが独自のハードウェアを購入してセットアップして独自のデータベース・ソフトウェアをインストールし、データベースを自分で管理することなく、クラウド・データベース・システムにアクセスして使用できるようにする クラウド・コンピューティング・サービス です(費用のかかる人材を雇用する必要がないのは言うまでもありません)。 クラウド・プロバイダーは、定期的なアップグレードからバックアップに至るまで、データベース・システムが24時間365日利用可能で安全であることを保証するための対応を行います。
DBaaSおよび クラウド・データベース の市場は、最も急速に成長している Software-as-a-Service(SaaS) 市場の一部であり、2025年までに 3,200億米ドル に成長すると予想されています(IBM外部へのリンク)。 データベースおよびデータ・ウェアハウスのベンダーは、確立されたクラウド・プロバイダーとともに、ソフトウェアのホスト・バージョンを提供し、お客様がアプリケーションのデータ・ストレージ、検索、およびアクセスのニーズに クラウド・コンピューティングの多くの利点 を活用できるようにしています。
データベース管理システムをオンプレミスに導入する場合と比べて、DBaaSはお客様の企業に多大な金融、運用、および戦略上の利点を提供します。
主要なクラウド・プロバイダーは、 リレーショナル・データベース管理システム(RDBM)や、文書ストアやカラム・ストアなどの非リレーショナルまたは NoSQLデータベースなど、さまざまなDBaaSオプションを提供しています。
企業に適したDBaaSプロバイダーを見つけるには、アプリケーションに最適なデータベース・テクノロジーを決定し、もちろん、プロバイダーがそのテクノロジーをサポートしていることを確認する必要があります。 すべてのアプリケーションでの使用に最適な万能のDBaaSがないため、このプロセスの前半は複雑になる可能性があります。 トレードオフは常にあり、微妙な場合もあります。 考慮する必要のある特定の要因を次に示します。
プライマリー・データ・ストアとは、リレーショナル・データベースや文書ベースのデータ・ストアなど、柔軟なデータ・モデルを提供するデータ・ストアです。 これらは通常、汎用クエリ言語(SQLのさまざまな実装など)および汎用データ・モデリング・ツールをサポートします。 ほとんどは、データの整合性を維持することに重点を置いて設計されています。 これらは柔軟性があり、ほとんどのアプリケーションで使用するための確実な選択肢です。 プライマリー・データ・ストアの例として、MySQL、 MongoDB、 PostgreSQLが挙げられます。
対照的に、補助データストアは、いくつかの特殊なタスクを適切に実行する傾向がありますが、強力な汎用ツールではありません。 制限されたデータ・モデルまたは制限されたクエリ機能を提供する場合がありますが、特定の1つの領域でクラス最高のパフォーマンスを発揮します。 このタイプの例には、Redis、etcd、 Elasticsearch、 JanusGraphが含まれます。 このタイプのデータベースがアプリケーションの要件に完全に適合している場合は、補助データストアを使用して優れた結果を得ることができます。それ以外の場合は、プライマリー・データストアを使用します。
お客様のアプリケーションの現在の要件に一致しているだけでなく、今後のニーズに対応できるようにスケーリング可能なデータベースのエンジンを選択することは、非常に重要です。 分散システムは、単一のノード・システムよりも構築、管理、および保守が難しく、その無限の水平拡張性を実現するために、利用可能な機能またはパフォーマンスが犠牲となる可能性があります。
実際にテストを行わない限り、データベースの機能と能力がお客様のアプリケーションの要件にどのように一致するのかについて、多くの場合において正確に把握できません。 DBaaSオファリングの構築を開始するのは非常に簡単(かつ手頃な価格)であるため、選択プロセスの重要な部分は、プロトタイプの作成と調査になります。 これにより、アプリケーションが実際の要求をデータベースに送信するときの応答時間を評価し、本番環境で発生する操作とトラフィックの量の組み合わせに対応したときのパフォーマンスを観察できます。
DBaaSオファリングは通常、完全なクラウド・プラットフォームと統合されるため、データベース自体の特徴を超えたプロバイダーの全体的なオファリングを比較することも重要です。
ほとんどのDBaaS製品には、データベースの構成、監視、および保守のプロセスを簡素化する統合管理ツールが含まれています。 これらには、ロギング、鍵管理、およびアクティビティー追跡ユーティリティが含まれます。 一連の共通API呼び出しを使用して、さまざまなデータベース・エンジンをプロビジョニングおよび管理することができます。これにより、開発プロセスが簡素化および標準化されます。
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