ヘルプデスクは、企業が顧客をリアルタイムにサポートできるようにするソフトウェア・ツール、もしくは人間のエージェントで構成されたチームを指します。
ヘルプデスクは、主に次の2つの役割を果たします。
ヘルプデスク・システムは、単一のインターフェース内でサポート・リクエストを効率化します。これには、顧客の問題の整理や、エスカレーションを防ぐための自動化および分類機能が含まれます。またヘルプデスクのエージェントは、複数のエンゲージメントを相互参照して、エンド・ユーザーに最適なソリューションを迅速に提供することが可能になります。
ヘルプデスクは、サポートチームとそのユーザーにとってのユーザー・エクスペリエンス(UX)を大幅に改善させます特に、ITサポートの生産性を高め、ソリューションと顧客満足度の改善に貢献します。ここでは、サポート担当者とその顧客にとってメリットとなるヘルプデスクの5つの要素をご紹介します。
デジタル・トランスフォーメーションが進むにつれ、大企業から中小企業に至るまで、ヘルプデスクの重要性はますます高まっています。したがって、ヘルプデスクのエコシステムは、機敏性と適応性の両方が求められています。ここでは、最新のヘルプデスクが最も役立つ3つのシナリオをご紹介します。¹
ヘルプデスクの進化に伴い、サポート・エージェントと担当チームは効率性を維持するために、能力を拡張する必要があります。外部とのコミュニケーションの範囲を拡大するだけでなく、内部でのコラボレーションを強化することが必要になる場合もあります。ここでは、部門および組織の成長に合わせてカスタマー・サポート・チームを強化する2つの方法を紹介します。
ヘルプデスクが今日のビジネス・エコシステムにおいて重要性を増す中、多くの誤解も生まれています。ここでは、カスタマー・サポートを始める前に排除しておくべき4つの俗説を紹介します。
ネイティブ自然言語処理(NLP)や自然言語理解(NLU)などの高度な言語機能を備えたチャットボットは、ヘルプデスク・システムの未来を牽引しています。最近の調査では、ITの意思決定者(ITDM)の58%がチャットボットを導入したことがある、もしくは導入の過程にあることが明らかになりました。³
バーチャル・アシスタント、チャットボット・ツールボックス、自動化アグリゲーター、プラットフォームに特化したチャットボットなどの新しいツールは、ヘルプデスクを常時カバーし、問題をより迅速に解決します。実際、チャットボットにより平均処理時間(AHT)が10%削減され、ITサービス管理(ITSM)に関連するコストが削減されています。2
AIとIBM Automationによりビジネスを再構築することで、ITシステムをより事前対応できるようにし、プロセスをさらに効率化して従業員の生産性を高めます。
IBMは、エクストリーム・オートメーション・コンサルティング・サービスにより、企業顧客のビジネス・トランスフォーメーションを実現します。
IBM Cloud Pak for Business Automation は、運用管理と自動化のための統合ソフトウェア・コンポーネントのモジュール式セットです。
出典
1 Forrester、ヘルプデスク・チャットボット成功のためのベスト・プラクティス、2021年3月29日
2 IBM、 独立機関による調査により、IBM watsonx Assistantを導入することで、2,390万米ドル相当のメリットが得られると判明 (2020年3月)