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「IBMから製品を買えば間違いはない」のが本当である理由

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Watson Assistant 新しいエンタープライズ・プランをリリース

 

テクノロジー業界では、「IBM から製品を買っていれば間違いはない」という昔からの通説があります。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう時代における会話式 AI に関しては、この言葉がこれ以上ないほど当てはまります。
2020 年初めにパンデミックが宣言されたとき、銀行、医療関連機関、およびその他の大規模な企業のカスタマー・サービス部門にはかつてない数の問い合わせが寄せられました。ロックダウンが行われコールセンター・エージェントが仕事に行けなくなったことで、事態は悪化しました。あらゆる業界の企業は、会話式 AI でカスタマー・サービスの最前線を守る必要があり、その AI のセキュリティー、コンプライアンス、および拡張性が極めて重要であることに気付きました。
IBM Watson では、世界最大規模の企業をサポートしています。アシスタントを構築するための製品である Watson Assistant でこれらの課題の解決に乗り出したのはごく当然のことでした。

 

エンタープライズ・プランの発表

 

本日より、Watson Assistant のエンタープライズ・プランが提供されることを発表します。エンタープライズ・プランは、膨大な数のユーザーに対応できるようアシスタントをシームレスに拡張する必要があるお客様を対象に設計されています。エンタープライズ・プランには、プラス・プランのすべての市場差別化フィーチャーに加えて、キャパシティー上限の引き上げ、セキュリティー機能の追加、開始を容易にするためのカスタム・オンボーディング・サポートが含まれています。また、ボリュームが多い場合にはプラス・プランよりもコスト・パフォーマンスの高い料金設定になっています。

 

ボリュームが多い場合に高いコスト・パフォーマンスを発揮する料金設定

料金設定については、月別のアクティブ・ユーザー (MAU) を中心に据えたモデルを継続して使用します。つまり、ユーザーが毎月複数回アシスタントを使用しても、お客様が課金されるのは一回のみです。IBM では、今後アシスタントはあらゆるチャネルでますます役立つようになり、パーソナライズされ、プロアクティブになっていくと考えています。そのため、ユーザーが誰であるかを理解することは非常に重要です。また、他社で課金に使用されている「セッション」という概念は、この市場の方向性を考慮すると、近い将来あいまいになっていくとも考えています。

エンタープライズ・プランの料金は、月額 6,000 米ドルからで、これには 50,000 MAU が含まれます。追加の MAU は 1,000 MAU あたり 120 ドルで購入できます (プラス・プランよりも MAU あたり 2 セント低い料金となっています)。電話の音声通話の機能も、1,000 MAU あたり 90 ドルで追加できます。データ分離や HIPAA 対応、および複数のキャパシティー追加のオプションも含まれています。

言い換えると、このプランでは、デジタル・ユーザー (Web、SMS、Facebook、WhatsApp) あたりのコストが 0.12 ドル、音声ユーザーあたりのコストが 0.21 ドルとなり、これらのユーザーが 1 カ月に何回 Watson Assistant を使用してもこの料金は変わりません。エンタープライズ・プランは、ボリュームが多い場合にプラス・プランよりもユーザーあたりのコスト・パフォーマンスの高い料金設定で利用できます。

Why you really won’t get fired buying from IBM

2021 年 3 月から導入される Watson Assistant の新料金

 

電話機能

Watson Assistant の最大の新機能の 1 つが電話統合です。Watson Assistant がお客様の顧客からの質問に Web チャット、SMS、および Facebook Messenger などのデジタル・チャネルを介して回答できることはすでにご存じかもしれません。これからは、お客様の電話サポートの番号にかかってきた顧客からの質問にも回答できるようになります。「確認には 1 を、クレジット・カードには 2 を押してください」といったスマートさに欠けるツリー・オプションの音声ガイダンスではなく、Watson Assistant が人間のエージェントとの会話と同じように自然に質問に回答します。

これまで、アシスタントを電話で機能させるには、個別のスタンドアロン製品がソリューションに必要でした。エンタープライズ・プランでは、通話全体をネイティブにオーケストレーションし、大量の通話に同時に対応できる機能が含まれています (同時対応機能の追加キャパシティーも購入可能)。

 

エンタープライズ・グレードのセキュリティー

エンタープライズ・プランの開発中、多くの他社製品では大規模な企業に必要なセキュリティーとコンプライアンスのニーズに対応できていないという声がお客様から聞かれました。銀行業や通信業などの規制の厳しい業界では、規制コンプライアンスやデータの分離は非常に悩ましい問題です。

IBM では、一連のエンタープライズ・グレードの機能をエンタープライズ・プランに含めることでこれらの課題に対応します。

  • Activity Tracker with LogDNA の統合: お客様は変更の内容と変更者を経時的に追跡できるため、過去の状態へのリバージョンや管理が容易になります。
  • ロギング Web フックとログ・エクスポート API: これらの機能が追加されたことで、アシスタントから会話のログを容易に抽出し、下流にあるツールでさらなる分析やその他のアクションを実行できるようになります。
  • SOC 2: SOC 2 は、データを安全に保つための標準化されたプロセスおよびセキュリティー対策で、エンタープライズにとって重要な要件です。Watson Assistant では SOC 2 認証を新たに取得しました。ユーザー・プライバシー、システムへのセキュアなアクセス、災害復旧、および品質保証を網羅するこのような標準があることで、監査企業はベンダーの製品およびサービスのセキュリティーを評価しやすくなります。
  • データ・プライバシー: お客様のアシスタント・データは、一切共有されることはなく、また、一切公開されることもありません。IBM が Watson Assistant の基礎にある AI モデルの学習または改善にエンタープライズ・プランのデータを使用することはありません。お客様のデータはお客様のものです。
  • データ分離のアドオン: アシスタントのトレーニング、セッション、およびログの各データは他のお客様のデータから物理的に分離されるため、お客様は安心して Watson Assistant を使用できます。また、データが分離されていることで、暗号鍵の持ち込み、HIPAA 対応、ログ・ストレージの上限の引き上げ、回帰テストに使用可能なバッチ分類用の API (MAU を消費しない) といったいくつかのフィーチャーも使用可能になります。データ分離のオプションは、月額 10,000 ドルが別途課金されます。

 

カスタム・オンボーディング

最後に、エンタープライズ・プランを購入されるお客様には、Watson Assistant のエキスパートによるきめ細やかなオンボーディング・サポートが提供されます。お客様と 1 対 1 の対面型のサポートで、実装とユースケースを開始する支援をします。

 

すぐにご利用ください

 

多くのお客様は、1,000 MAU が含まれる無料のライト・プランで Watson Assistant の利用を開始します。その後、音声を含むさらに多くのチャネルにアクセスするために、プラス・プランにアップグレードします。これは、ほぼすべての機能が含まれる、ソリューションの最初のバージョンを本番にリリースするのに最適なプランです。エンタープライズ・プランは、Watson Assistant に備わるすべての力とエンタープライズ向け機能へのアクセスをお客様に提供することを目的としたプランです。

料金設定とパッケージのページ(英語)で詳細情報をご覧ください。Watson Assistant について詳しくは、IBM エキスパートとのミーティングをご予約ください。

 

原文:Why you really won’t get fired buying from IBM (https://medium.com/ibm-watson/why-you-really-wont-get-fired-buying-from-ibm-adf500db8da7))

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