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ハイブリッド・クラウドとは何か

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ハイブリッド・クラウドとは、広く一般のユーザーと同じ環境を利用するパブリック・クラウド、専用の環境を利用するプライベート・クラウド、そしてすでに保有している自社のIT資産(オンプレミス)を組み合わせて最適なITインフラを構築するという考え方を指します。

ハイブリッド・クラウド概要図[ ハイブリッド・クラウド概要図 ]

ハイブリッド・クラウドを活用することで、求められる要件や「実現したいこと」にあわせて、データ・アプリケーション・ワークロードの配置を最適化や、自社が持つ様々なデータとクラウドの特性を組み合わせて、イノベーションを加速させることにも繋がります。

ハイブリッド・クラウドとは、データとIT資産、インフラの最適な組み合わせを追求すること

日本においても企業のクラウド活用が一般的になり、「クラウドを活用するかどうか?」から「どのようにクラウドを活用するか?」が議論の中心になりつつあります。しかし「クラウド 対 オンプレミス」という二項対立でクラウド活用を捉えて、全ての業務やデータをクラウド上で処理する、ITインフラ全てをクラウド上に移すといったクラウド「のみ」を使うという考え方には、コストやITマネジメントの面から多くのデメリットがあります。クラウド・サービスの比較だけをしていてはならないのです。

多くの企業はこれまでに投資してきたIT資産をすでに保有しています。この資産を全て捨ててクラウドに乗り換えようとすれば、莫大なコスト負担は避けられません。また、クラウドの性能は日々進歩していますが、基幹業務をあえてクラウドで処理する必要はありません。むしろ安定性・信頼性の高いオンプレミスで処理する方が合理的です。

一方、クラウドを活用するメリットは開発のスピードやシステムの柔軟性を向上させ、新しいテクノロジーを迅速に取り入れてビジネスを変革するという点にあります。

このようなクラウドとオンプレミスそれぞれのメリットとデメリットを理解し、適材適所で様々なクラウドの形態を組み合わせて利用することで、デジタル・トランスフォーメーションを実現するためのIT基盤を構築するということがハイブリッド・クラウドの考え方です。

ハイブリッド・クラウドを利用するメリット

それでは、ハイブリッド・クラウドにはどのようなメリットがあるのでしょうか。5つの観点をまとめました。

  1. シームレスな統合を実現するための選択肢
  2. 統合によるデータ活用
  3. アナリティクスから洞察を得る
  4. コグニティブを活用したソリューション
  5. DevOpsによる生産性向上

 

この5つの観点から、企業がハイブリッド・クラウドの価値を最大限に引き出すためになすべきことが見えてきます。

まず企業が自社のデータやIT資産を配置するにあたり、自社のインフラ、あるいはさまざまなクラウドから最適なインフラを選択することが重要になります。その際にはデータを活用し、分析から洞察を得てビジネスを改善していくという視点を持つことも求められます。

そして、ハイブリッド・クラウド環境でIBM Watsonをはじめとするコグニティブ・テクノロジーやIoT(モノのインターネット)といった新しい技術と企業が保有するデータを組み合わせて活用することにより、これまでに投資してきたIT資産から最大限の価値を引き出しながらビジネスを変革へと導くことが可能となります。

クラウドを用いれば、アプリケーションやサービスの開発を迅速に繰り返すことが可能となり、顧客や市場の変化に合わせて提供価値を改善し続けることができます。

IBMが提供するハイブリッド・クラウド

IBM Cloudは世界中の企業に信頼される高いセキュリティーのみならず、オープンなテクノロジーを基に設計されているため、お客様が投資してきたオンプレミスのIT資産と同様のツールやプロセスおよびサービスを利用することができます。

また、ハイブリッド・クラウド活用を支援するために、常に先進的なソリューションを提供しています。一例としてIBM Cloudのベアメタル・サーバー上ではVMwareの仮想サーバーを稼働させることができます。さらにIBM API Connectを活用すれば、既存IT資産に閉じられていたデータを容易に活用できるようになります。既存システムをクラウドと連携させて、ハイブリッドにする方法は1種類ではありません。IBMはお客様のシステムに最適なステップを選び、進めていくことのできる選択肢をご用意しています。

“リフト&シフト”による移行が可能なIBM Cloudソリューション

IBMは今後も、ハイブリッド・クラウドのインフラストラクチャーからサービスまでを包括的にカバーし、お客様のデジタル・トランスフォーメーションの実現を支援していきます。

さらに詳しく

なるべく容易にクラウドへ移行し、新たな価値を生み出すIT基盤を作るにはどうすれば良いでしょうか。「VMware on IBM Cloud」がハイブリッド・クラウドにおすすめな4つの理由をご確認ください。

APIを公開するメリットはどこにあるでしょうか。APIエコノミー浸透の背景にあるビジネスのトレンド、そして国内外の企業は具体的にどのような取り組みを始めているのかについてご紹介します。

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