テクノロジー・サポート・サービス

テクノロジー・サポートの視点(5)

記事をシェアする:

渡辺 公成

渡辺 公成
日本IBM グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 テクノロジー・サポート・サービス事業統括 執行役員
1986年IBM入社。経営企画、ソフトウェア事業本部、クラウド事業本部を経て2017年5月より現職。


もはや避けて通ることのできないクラウド・IoT時代。しかし実際の運用保守の現場では。

すでにこのブログでもお伝えしてきましたが、クラウドやIoTをはじめ先進技術の普及により、IT部門の担当する運用保守領域や保有するIT資産は、ますます多様化・複雑化を極めています。実際に企業が利用しているシステムの種類や関係するベンダーの数も多岐にわたり、それらの日々の管理業務だけでも膨大な作業にのぼっています。

一方、どれだけ困難な環境になっても、いまやIT資産はビジネスにとってはなくてはならない存在です。ビジネス成長を持続するためにシステムの可用性と信頼性を強化することは、IT部門が直面する課題です。システムに万一問題が発生した時には、多くのIT担当者が集まって問題判別を行い、対応してきました。

しかし、この「守りのIT」だけでは企業の競争力を維持することは困難な時代に、コストを削減しつつ運用保守を効率化し、「攻めのIT」をめざすという、IT部門に課せられた新たな課題を解決するにはどうしたらよいのでしょうか。

「攻めのIT」実現に向けて- IT部門にとっての役割とは。

ITが普及し発達したいまだからこそ、あらためて注目したいのがIT資産管理です。IT資産には、サーバーやパソコン、ストレージ、ネットワーク機器などのハードウェアから、OSやミドルウェアなどのソフトウェア、ライセンス、さらには各種ファイルにいたるまで、企業がビジネスを遂行するうえで重要な、あらゆる「IT資産」が含まれます。IT資産管理を常にきちんと見直していれば、業務遂行上どこにIT機器が不足しているかが明確になるので、適切に強化・補充することにより業務効率をあげることができます。また、使用していない機器やソフトウェア・ライセンスがあれば、適切に見直すことにより、全体の運用保守コストを下げることもできます。さらに適切なIT資産管理は、GDPR(一般データ保護規制)対策をはじめとしたセキュリティー脅威への対応、コンプライアンス対策など、さまざまなリスク対策に重要な役割を果たします。

運用保守の効率化、コスト削減、さらにはリスク対策に寄与するIT資産管理。今日の複雑なIT環境でそれを確実に実現するのは決して容易なことではないかもしれません。しかし、マルチベンダー製品の運用保守とあわせて、資産管理をまとめてテクノロジー・サポートの専門家にまかせることで、運用保守部門の効率化と生産性の向上はもちろん、システムの可用性と信頼性も向上でき、早期にITコストとリスクの軽減につなげることができるとしたらいかがでしょうか。

さらに、運用保守の可視化・高度化を実現することにより、障害が起こる前に事前に対応したり、万一障害の場合もあらかじめ業務への影響を現場から離れた場所からモバイル端末で即時に確認でき対応できるようになれば、これまでよりも一層効率的に運用保守を行うことができるようになるでしょう。

CIO/IT部門長のリーダーシップと、明確なビジョン、ロードマップの策定が成功の鍵

このように、IT部門に課された新たな課題は、運用保守のあり方を見直すことにより解決することができるようになります。いままで「守りのIT」に費やしてきたかけがえのない時間とコストは、より企業の持続的成長を見据えた「攻めのIT」実現へと振り向けることができます。今後IT部門への期待はますます高まることでしょう。

これを成功裡に実現するためには、IT部門のトップであるCIO/IT部門長がリーダーシップを発揮し、明確なビジョンを共有するとともに、その目標の達成に必要なツールやシステムの選定ならびに業務プロセスの変革と、実現に向けたロードマップの策定が重要な鍵を握るといえます。現状においては、実際にそれを率先できている企業はまだまだ少ないかもしれません。

マルチベンダー・サポートならIBM。多くの実績と経験で、お客様のIT環境の安心安全な運用をサポートします。

日々進化・多様化・複雑化するIT環境。その中で、IT部門の視点、事業部の視点、会社全体の視点。私どもは、お客様のさらなるビジネス成長を支えるために、それぞれに最も効率的・効果的で高品質なテクノロジー・サポートをご提供しています。

日本における80年以上にわたる実績と経験、グローバルで活躍する専門家の知見にもとづいて、常に進化を続けながら、お客様ファーストで、マルチベンダー・サポートに取り組んでいます。


大変好評につき今年も下記の要領でセミナーを開催します。マルチベンダー ・サポートを、どのようなお客様にどのようにご利用いただいているかできるだけわかりやすくご紹介しますので、皆様のIT運用保守の課題解決に、お役立ていただければ幸いです。

「〜IT運用保守の次の一手を考える〜マルチベンダー・インフラの戦略的な運用管理保守術とは」

  • 開催日時:2018年5月17日(木)15:00-17:30
  • 開催場所:日本アイ・ビー・エム株式会社 本社(箱崎)
  • 対象:IT部門責任者、データセンター・システム管理者、その他ITシステムの運用保守全般に携わる意思決定者の皆様
  • プログラムの詳細・事前登録はこちら
  • 備考:セミナー終了後、個別質問・ご相談を承ります。

これまで5回にわたってブログ「テクノロジー・サポート・サービスの視点」をご覧いただきありがとうございました。
もし、マルチベンダーIT環境の運用保守で何かお困りでしたら、ぜひ私どもにご連絡いただければ幸いです。

 

テクノロジー・サポート・サービスについて詳しくはこちらをご覧ください。

テクノロジー・サポートの視点 シリーズバックナンバー

第2章 第1回:
「攻め」と「守り」。ハイブリッドで実現することが、DX実現の鍵…
第2章 第2回:
DXの時代だからこそ、求められる「守り」の刷新 – さらなる「攻め」を実現するために…
第2章 第3回:
DXはゴールではない。生き残りをかけて取り組むDXをITリーダーはどのように推進すべきか…
第2章 第4回:
IDCが最近グローバルでお客様に実施したHW保守に関する調査でIBMが2回連続 総合首位に…
第2章第5回:
真のDX実現のため、ITリーダーは攻めと守りの二刀流をいかに推進すべきなのか…
第2章第6回:
IDCが最近実施したグローバルのサポート・サービスに関する調査でIBMがリーダーに…
第2章第7回:
すべての企業がIT企業として変革するDX時代に、新たにIT部門に求められる…

第1回:
日本IBMは創立80周年。テクノロジー・サポート・サービスはIBMの中でも最も長い歴史を誇っています…
第2回:
日本IBMのテクノロジー・サポート・サービスは創業以来多くのお客様にご利用いただいています…
第3回:
日本IBMのテクノロジー・サポート・サービスは、日々是研鑽に力を注いでいます…
第4回:
世界中のITリーダーにとって、「ITの複雑さ」がいまや最大の課題に…
第5回:
「攻めのIT」実現に向けて- IT部門にとっての役割とは…

More テクノロジー・サポート・サービス stories

透明性を高めるブロックチェーン | Corporate Responsibility Report 2020 日本語版より

Cognitive Applications Blog

当記事は、『Corporate Responsibility Report 2020 日本語版』を一部抜粋し再編集したものです。全編は下記よりダウンロードしてご覧いただけます。 https://www.ibm.com/d ...続きを読む


旅客を呼び戻す決め手はワクチンパスポートと検査証明書

IBM Consulting, 革新的テクノロジー

この記事は米国時間2021年4月12日に掲載した“Safety first: the new airline tools restoring traveler trust post COVID (英語)”の抄訳です。 安 ...続きを読む


IBM Workdayコンサルティング・サービスを活用した人事領域の変革

IBM Consulting, デジタル変革(DX), 人材育成、適性配置

中村 健一 日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバル・ビジネス・サービス事業本部 タレントトランスフォーメーションサービス アソシエイトパートナー IBMは2016年よりエンタープライズマネジメント クラウド大手のWor ...続きを読む