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リソース不⾜への対策
2019年05月22日
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業務・IT環境・運用管理、それぞれのリソース不足に最適な解決策と事例
「リソース不足」という難儀な言葉は、いたるところで聞かれます。あるところではハードウェアのリソース不足、あるところでは人材の確保の困難さに伴う業務遂行のための人的リソース不足の懸念、またあるところではマルチベンター構成をとっているITシステムを保守できるスキルを備えた運用管理者人やベンダーというリソース不足の課題、そして25年に一度のサイクルで時代を大きく変える新しい技術やテクノロジーを学ぶ仕組みや教える専門家などの不足。一口に「リソース」と言っても、それを必要とする人の立場によって、物理的な資源、人材、仕組み、専門家など定義が異なります。
しかし、立場によって異なる「リソース不足」に対しての解決策を、1社で、全方位的に提案できるIBMは、皆様にとって心強いビジネスパートナーとなりえるのではないでしょうか。
4大クラウド・ベンダーのIBMを除くAmazon Web Service、Microsoft、Googleをもってしても、様々な主体に対するリソース不足に全方位で応える体制や実績を備えているでしょうか。いまは無くとも、各社ともそのような体制を整え実績を備えるべく努力をされているでしょう。ではIBMはどうでしょうか?
IBMは、例えばSAPの稼働するIT資源を安定的に確保するSAP認定のクラウド・サーバーの仕組みを提供します。既存のSAPやSAP S4/HANAをコアとしつつ、クラウドネイティブなアプリケーションによる周辺システムをデザインし、実装する支援サービスを提供します。また、それらを可能とする優秀な人材を備えています。
さらにIBMは、業務に組み入れられた多数の実績をもつIBM Watsonの強みを生かし、Robotics Process Automation (RPA)とAIを組み合わせたDigital Business Automation (DBA)を提案し、これを実装した実績も有します。この分野は専門家のノウハウをAIに継承させ、Automationまたは自動化による高生産性を追求する企業に注目を浴びています。余談ですがIBMが行うRPA/DBAのセミナーは案内開始後、一瞬にして「満席礼」が立つほど人気です。
さらにIBMは、企業が所有するハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなど、複数ベンダーとの保守契約を、IBMにお任せいただくことで、複雑なITシステムの運用保守のコスト削減を可能とし管理業務を効率化できます。
例として上記にとりあげた、SAPに関わるITリソースや人材、業務リソース、運用管理のリソース不足への対策を紹介したコンテンツを掘り下げてご紹介します。
- SAPを基幹としたシステムの安定稼働、ITリソース不足の解決
- SAPのクラウド移行、SAP S/4HANAなどSAPに関わるプロジェクト支援のリソース解決
- 「業務の自動化・RPA」で、事業部の方が抱えるリソース不足を解決
- ハードウゥエア、ソフトウェア、ネットワークなどマルチベンダーで構成されたシステムの運用管理のリソース不足の解決
SAPを基幹としたシステムの安定稼働、ITリソース不足の解決
名称は専用サーバーまたはベアメタル・サーバーです。 SAP認定ベアメタル・サーバーは、最大8TBのRAMと192個のコアを搭載しており、SAP HANAだけではなく、お客様が既存環境で利用している様々なSAP環境に対応しており、時間とコストを抑えてクラウド上に移行することが可能です。
ベアメタル・サーバーは、サーバー全体がお客様専用となります。このため、ハイパーバイザーに起因するパフォーマンス劣化だけでなく、「ノイジー・ネイバー」の影響を取り除くことができます。ベアメタル・サーバーは、事前構成された形式で使用することも、仕様に正確に合わせてカスタム構成することもできます。
IBM Cloud リザーブド・ベアメタル・サーバーはレストランの予約の話とよく似ています。特定のデータセンターに、一度に最大20台までのサーバーを予約しておくことで、高度な計画がある場合やビジネス上非常に重要なタイミングで必要となる場合に、いつでも必要なキャパシティーを確保することができます。
従来オンプレミスで稼働していた基幹系システムのSAPとその関連システムをIBM Cloudに移行しました。その結果、パフォーマンス向上とともに、ITインフラの運用負荷軽減を実現。さらにすでにクラウド化しているIBM Cloud上の情報系システムとリソースを共有し、運用効率化も図っています。
リソース不足とデータ消失の心配がなく財布に優しいIBMのオブジェクトストレージ
IBM Cloud Object Storageのアーカイブは、ほとんどアクセスされない長期保存が必要なデータのための使い方が費用面でも賢い使い方です。もちろん災害復旧対策を過剰な設備投資や運用コストを発生させることなく実現したり、SAPの重要なインスタンスやデータ、VMware環境などをバックアップしたりするための拡張性と安全性が高いストレージです。
複数のクラウド・ベンダーを使用すると、アクセス、セキュリティー、コンプライアンス、コストを一貫して監視することが困難になります。IBMは、あらゆるクラウド環境でアプリケーションのパフォーマンスとコストを管理できるソリューションを提供します。パブリック・クラウドや従来型のプライベート・クラウド、あるいは1つ以上のベンダーから組み合わせたマルチクラウドなど、クラウドのタイプを問いません。
SAPのクラウド移行、SAP S/4HANAなどSAPに関わるプロジェクト支援のリソース解決
IBMとSAP は協力して、お客様の価値を高め、顧客体験を向上させ、デジタル・エコノミーにおいてお客様の存在を確立するためにカスタマイズされたソリューションを創出しています。
SAP S/4HANAのコンサルティングおよび実装サービスを提供し、導入を迅速化して変革を加速します。
ご利用のSAPアプリケーションに最適なマネージド・クラウド・サービスの提供により、コスト削減、俊敏性の向上、IT要員の最適化を支援します。最先端のクラウド・インフラストラクチャー・テクノロジーと世界規模の経験豊富な専門家チームにより、物理サーバーと仮想サーバーの両方のオペレーティング・システム、データベース、SAPアプリケーションの管理と監視を支援します。
「業務の自動化・RPA」で、事業部の方が抱えるリソース不足を解決
人を補う目となり手となる 業務の自動化を支える「IBM RPA」という選択
労働人口が減少しているいま、競争力アップに不可欠なのが企業全体にまたがる業務の自動化・効率化。そのような中、AIに代表されるデジタルレイバー(仮想労働者)の活用が大いに期待されています。
荏原製作所様事例: 70万件に及ぶ紙の設計図面情報をデジタル化を自動化(登録が必要です)
“最も大きな成果は、何年もかかると思っていた、設計図面情報のデジタル化が今年中に終わることです。紙の情報がデジタル化されることで、可能性は大きく広がりました”
―株式会社荏原製作所 風水力機械カンパニー 標準ポンプ事業部 開発設計部 新規技術開発課長 大山 敦 氏
現在注目されているRPAは、人が行なっている単純な繰り返し作業をソフトウェア・ロボットに置き換えることで、業務の効率化とスピードアップを実現します。ただし、業務全体の最適化を進めるには、単純作業の効率化だけではなく、BPMを組み合わせた業務プロセス全体の自動化や、ビジネス・ロジックの自動化も検討する必要があります。さらにAIを活用することで、定型処理だけではなく、非定形処理までも自動化することが可能となります。
ビジネス・アプリケーションのGUI操作を人の代わりにソフトウェア・ロボット(ボット)実行するプロセス自動化ソリューションです。反復タスク(データ抽出・データ転送・データ計算・データ入力など)で効果を発揮します。IBM RPA with Automation Anywhereにはビジネス・プロセス管理製品であるIBM Business Process Manager (BPM)が含まれるため、業務プロセスを広範囲に渡って自動化し、最適化することができます。
RPAは注目を集める一方で「その効果は限定的であり、かえって業務プロセスを混乱させる」という見方もあります。勝手な動きをする“野良ロボット”なども混乱のもとになります。こうした事態に陥ることについて日本IBMの中村航一は「業務の流れを見直したうえで、人とボットでどう作業分担するのか決めておく“業務改革の視点”が欠けているからです」と指摘しています。
IBMビジネスコンサルティングでは、企業全体を対象とし戦略的に自動化・オートメーションを検討、導入するために、Cognitive Enterprise Automationと題して包括的なソリューションを提供しています。企業全体で統一されたビジネスプロセス、アプリケーション、およびインフラストラクチャーの自動化機能を提供することにより、短期的な改革効果と中長期のビジネス戦略の両方を実現します。
ハードウゥエア、ソフトウェア、ネットワークなどマルチベンダーで構成されたシステムの運用管理のリソース不足の解決
IBMの先進テクノロジーと、大手ネットワーク、セキュリティー、ソフトウェア・ベンダー各社とのグローバルな協力関係により、複数の契約を一本化し、窓口の一元化を通じて、高い品質のITサポートをまとめてご提供しますので、複雑なITシステムの運用保守を効率化できます。
保守実績は約30年2500機種以上。サーバーからネットワーク機器、さらにATM・POS他、幅広く対応。またグローバルで主要なハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティー・パートナーと提携しています。全国24時間365日対応。74カ所のサービス拠点と39カ所の部品センターを備えます。
コミュニティー・エディション、商用製品、個々のパッケージ、あるいは複雑なソフトウェア・スタックを使用しているかどうかにかかわらず、お客様のオープン・ソース・エコシステム全体をサポートします。
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