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IBM Cloud上のミッション・クリティカルなシステムに求められる高可用性の実現

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[著者]
サイオステクノロジー株式会社
第1事業部 BC事業企画部 クラウドサービスグループ グループマネージャー
西下 容史

 

オンプレミスのミッション・クリティカルなシステムの移行先としてパブリッククラウドが選定されることは一般的になりました。その中でもベアメタルをはじめ幅広いラインナップが強みのIBM Cloudへ移行されるケースが増加傾向にあります。

クラウドへ移行といえば、データベースのようなPaaSサービスの活用イメージが強いかもしれません。しかし当社のSIer様へのヒアリングでは、約半数の案件がIaaSへ移行されるリフト案件という傾向が出ています。

<IaaSへのリフト案件は結構多い>

クラウドリフト 50%、クラウドネイティブ 50%

背景には、既存のオンプレミスのシステムを「できるだけそのまま」クラウドに移行したいという要件があると考えられます。特に基幹系システムに代表されるようなミッション・クリティカルな環境は、まずはクラウドにそのまま「リフト」して、次のフェーズでクラウドに適した形への「シフト」を検討するという「リフト&シフト」のスタイルで移行されるケースが多く見られます。
先ほど述べたヒアリング結果は、この移行先にIaaSが選ばれているということの表れだと考えられます。

IaaSへ移行することで、PaaSのようなサービス側の制約に縛られずに、現状のシステムに近い環境をクラウド環境上に構築できます。この点はIaaSのメリットです。しかし、IaaSへの移行は2つの留意点があります。

IaaSのクラウド移行、留意すべき2つの課題

1.IaaS環境はクラウドベンダーが守ってくれるのは基盤部分のみ
クラウドに移行すればソフトウェアまでクラウドベンダーが守ってくれるというのは、PaaSやSaaSを指します。IaaSに関してはクラウドベンダーの守備範囲は基盤までになるので、ミドルウェアやアプリケーションといったソフトウェアの部分は利用者の責任で対策が必要です。
1.IaaS環境はクラウドベンダーが守ってくれるのは基盤部分のみ
クラウド環境へ移行した重要な基幹系システムを守るために、オンプレミス環境と同様の冗長構成をIaaS環境でも構築するのは有効な対策です。但し、オンプレミスと同じようにHAクラスターをIaaS上に構築する場合には留意点があります。

2.クラウド環境(仮想環境)では共有ストレージが使えない
一般的なHAクラスター製品は、クラスターノード間のデータの共有のために共有ストレージの使用を前提としています。しかし多くのパブリッククラウド(仮想環境)では、物理的な共有ストレージを使うことができません。このため、何らかの方法で共有ストレージの代替を用意する必要があります。
2.クラウド環境(仮想環境)では共有ストレージが使えない

IaaS環境では共有ストレージはどのように対策すれば良いのでしょうか?

サイオステクノロジーのIBM Cloud向けの高可用性ソリューションが最適です。当ソリューションでは、グローバルで25年、6万ライセンス以上の実績のあるHAクラスター製品の「LifeKeeper」でHAクラスターを構成します。共有ストレージは、データレプリケーション製品の「DataKeeper」を用いて論理的な共有ストレージをLifeKeeper に提供し、オンプレミスと同等の手順で冗長構成をIBM CloudのIaaS上に構築できる画期的なソリューションです。つまり、個別に共有ストレージを構築する必要がありません。
当構成はIBM Cloudの冗長化案件で標準的に採用され、金融系や製造業をはじめとした企業様向けに既に多くの導入実績があります。

<IBM Cloud上でのHAクラスター構成の例>

IBM Cloud上でのHAクラスター構成の例

冗長化対象のソフトウェアとしては、MQ、SAP、HULFTをはじめとした基幹系のソフトウェアが対象になる傾向が多いですが、汎用的に使うことができます。
また、一般的なHAクラスター製品では、ソフトウェアを監視したり切り替えたりするために制御するスクリプトを作成したり編集する必要があります。LifeKeeperも同様の構築方法は可能ですが、MQ・DB2・SAP・HULFTなどの市場でよく使われるソフトウェアについては、メーカーが作成した制御スクリプトをオプション・リカバリキット(=ARK)として販売しています。もちろんARKは製品サポートの対象になります。このARKを使った構築により、GUI画面で効率的な構築を実現します。

ご興味をお持ち頂けましたら、ぜひ下記ソリューションページへお越しください。検証レポートをダウンロードいただけます。

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