レジリエンシー

レジリテック(Resili-Tech) – 最新ITテクノロジーが変革する事業継続の近未来–1

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mukaida私が解説します!| 向田 隆(むかいだ たかし)

日本IBM グローバル・テクノロジー・サービス
IT戦略コンサルティング アソシエイト・パートナー

 


1. 経営/ビジネスの世界に突然現れた! テックブーム

フィンテック(FinTech)という言葉、おそらくご存知かと思います。
この1〜2年でIT業界だけではなく、経営/ビジネスの世界でも急速に広がってきた概念です。
ブロックチェーンやロボアドバイザーなどの仕組みや、チャットボットでユーザーインターフェースを実現するなど、最新鋭のITテクノロジーを活用して、様々な金融サービスが実現されています。
このITテクノロジー主導の大きな変革の動きは、今では他の業界にも波及して、様々な新しいビジネスモデルが生まれています。正にテックブームの到来です。

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さて、企業のビジネスを常に支える事業継続の世界でも、テックブームが始まっています。例えば、センサー、ビッグデータ、コグニティブなどのテクノロジーを活用して、今までは不可能・困難と思われていた方法で、初動対応や迅速な復旧の実現が模索されています。
最新のITテクノロジーでレジリエンシーを強化する。これを当ブログではレジリテック(Resili-Tech)(*1)と命名し、今後、数回のシリーズとしてIBMの様々な取り組みをご紹介していきます。

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2.レジリテックはなぜ必要になったのか? – 想定外への対応強化へ

最近の事業継続は、単純な「リスク」への対応から、「想定外」への対応が強く求められています。

「リスク」への対応とは、「何か起こりそうかはわかっていて、それがいつ、どの程度起こるかがわからない状態」への対応です。例えば首都直下地震などの自然災害やパンデミックなど、それぞれの脅威についてどのような被害が発生するのかを想定し、適切な対策を講じていく、従来型の事業継続の考え方です。

新しいトレンドである「想定外」への対応とは、「何か起こるのかさえ予想ができない状態」への対応です。急激に増加する様々なサイバーテロ、震度7が複数回発生した熊本地震、昨年の10月12日に発生した首都圏での大規模停電など、どれも「想定外」の出来事でした。

「想定外」には、もはや事前に完璧な対策をおこなうことは不可能であり、①未知のインシデント発生を如何に早く検知し、②それを速やかに関係者に伝達し、③適切なアクションが取れるのかが、事業継続実現の新たなニーズとして求められています。
最新のITテクノロジーはこの「想定外」への対応が実現できる可能性を秘めています。これがレジリテックが期待されている背景です。

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3.IBMのレジリテックへの試み

さて、このブログでは今後、複数シリーズとしてIBMにおける具体的なレジリテックの取り組みについて紹介していきます。以下がその予告編(*2)です。ご期待ください!

第2回 Watsonが人命を救う – 日本IBMの新たな試み

IBM Watsonを活用し、地震などの大災害発生時に、如何に迅速に安否確認を確認し、かつ緊急性に応じた救援計画が実現できるのか。そのトライアルについてご紹介します。

第3回 コミュニケーション革命!IoTで検知した異常をいち早く伝える

これまでと比較し、センサー技術やビッグデータの活用により格段に精度が向上した気象データから危険を予測し、それを速やかに伝達するフラットフォーム(仕組み)についてご紹介します。

第4回 発想の転換! ハイブリッド環境でDRを実現

最近のITシステムはレガシー、オンプレミス、クラウドなどのハイブリッド化が進みつつありますが、災害などの緊急時に、この複雑な環境を如何に速やかに復旧できるのか。異機種環境を前提とした最新のオートメーション、オーケストレーション技術についてご紹介します。

 


*1 レジリテック(Resili-Tech)は、IBMレジリエンシー・サービス・チームが最近の技術トレンドを一言で表現するため創出したものであり、IBMの公式な用語とは異なります。

*2 今後の紹介内容は予告なく変更する場合がございます。

 

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