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ミツフジがWatson IoTをパートナーに選んだ理由 – 担当者が語るhamonのこれまでとこれから

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* 掲載された内容は2019年3月現在のものです。


hamon(ハモン)が熱い注目を浴びているミツフジ株式会社 東京本社にお邪魔し、ミツフジがなぜパートナーとしてWatson IoTを選んだのかを、キーパーソンである尾上さんにインタビューしました。

ミツフジ株式会社 概要: 導電性銀メッキ繊維「AGposs」やウェアラブルIoT製品「hamon」をはじめ、マテリアルから、デバイス開発、アプリ、クラウドまでのウェアラブルIoTに関するトータルソリューションを提供できる世界唯一の企業。

hamon 概要: 着衣型生体センサーを中心に、トータルで生体情報取得・解析ウェアラブル・ソリューションを提供するミツフジ株式会社のウェアラブル総合ブランド。

 

 

      — 本日はよろしくお願いします。尾上さんはミツフジでのキャリアは長いんですか?

よろしくお願いします。私がミツフジに入社したのは昨年なのですが、実は社長の三寺とは10年以上前からの付き合いなんです。

私たち2人共外資系IT企業に勤めていた時代があって、その頃から数えると3社で社会人キャリアを共にしてきました。

 

      — 3社一緒というのはもう運命と言っても良さそうですね。

偶然という点も大きかったんですけどね。でも、ミツフジ入社に際しては、三寺社長の話を聞いているうちに、「社長と一緒に、私もウェアラブルというまだ確立されていない新しい世界を切り開いて行きたい!」と強く思ったのが理由です。

 

      — どういう役割を担って入社されたのですか?

hamonの新たなパートナー制度をさらに拡大し、世界市場へと出る方法ややり方を考えていた時期で、ちょうどその部分を任されました。

いくつかのIoT関連、ネットワーク関連の大手企業さまからお声かけいただいていた時期で、IBMさんとの話もそんな中でスタートしました。

 

 

■ ミツフジがIBMを選んだ理由

      — 複数企業からお声かけがあった中で、IBMを選んだのはなぜだったんでしょう?

他の大手企業の方たちと異なり、IBMは「こういうプラットフォームがあります、ツールがあります。どうぞご自由にお使いください」というスタンスじゃなかった点が大きいです。

最初に「どうしたら社会にインパクトを与えられるか、ビジネスを大きく成長させることができるか。それを一緒に考えて進めていきましょう」という言葉があり、実際にそれを実践してくれました。

 

      — スタンスの違いが大きかったんですね。

はい。それに話の進め方も早かったし、実際に手を動かしてプロトタイプを作ってみたり、何らかの動くものを作りそれをベースに検証していったり、いろいろな面でスピード感もすごかったです。他を圧倒していました。

 

     — スタンスとスピード感である、と。

もう一つ、サービスを小さく無難にまとめるのではなく、大きな視野に基づいた解決力と提案力を示してくれました。そして期日を決めてプロジェクトをスタートしたら、慌ただしい日々の中でもリーダーシップを発揮してくれました。

 

 

■ hamonの各所への拡がり

      — hamonがいろいろなところに広がっていると耳にしました。

はい。先日、メディカル・ビー・コネクト株式会社と業務提携契約を締結しました。

メンタルヘルス(EAP)対策事業を営んでいるメディカル・ビー・コネクトさまとのコラボレーションを進めることで、生体データから算出したストレス値を基に、労務面から従業員の働きやすさをサポートしたり、マネージメントの健康経営への取り組みを支援できると考えています。

参考: メディカル・ビー・コネクト株式会社と業務提携契約を締結 ~生体情報を利用したメンタルヘルス対策サービスの提供により、 健康経営・産業衛生市場へ参入~

 

      — 他にも、幼児向けアパレル業界との話もあるそうですね。

そうなんです。子供服で知られるキムラタンさまの新たな「園児見守りサービス」参入のパートナーとしてお選びいただき、子供向けウェアラブルIoTを通じて、一緒に保育園児たちの安全を見守っていきます。

子供たちの明るい未来を支援していきたいというミツフジの強い気持ちを、実際のサービスとして提供できるのはとても誇らしいし、ワクワクしています。

参考: キムラタンがミツフジのウェアラブルプラットフォーム「hamon」を採用 ー子供向けウェアラブル市場参入へー

 

      — 保育士不足という社会問題の解消にも一役買いますね。

その通りです。社会課題へのチャレンジということでは、地域復興や震災地の復興支援、さらには高齢化社会での健康管理などの観点も含めて、当社の新工場がある福島県伊達郡川俣町を拠点として、地元にお住まいの皆様と一緒に、地域密着型の健康モニタリングサービスの実証事業を進めています。

現在、常時数十名の年代、性別、職業などが異なる方がたに普段着としてhamonを着用していただき、生体データの取得・分析を進めています。(備考:第1回実証事業はすでに終了し、3月22日に福島工場にて、着用頂いた方向けにデータ解析を含めたご報告会を実施しました)こうしたデータが、いずれは予防医療に役立ち、そこからさらに日本の医療費削減などにつながっていくであろうと考えています。

 

■  ミツフジとIBMのコラボレーションのこれから

      — IBMとのパートナーシップに、どのようなメリットがこれまでありましたか?

いろいろありますが、まずはIBMさんと一緒にやるようになって、これまでおつきあいがなかった企業さまからも声をかけられるようになりました。

なかなかアプローチできずにいたエリアの方がたとのビジネスが、一気に進み出しましたね。

 

      — 具体的に社名を挙げていただくことはできますか?

社名は難しいですが、建設や建築、運輸、介護をはじめとしたさまざまな分野の企業さまと話が進んでいます。IBMの営業の方が最初に紹介してくれて、その後一緒にお客様との打ち合わせに伺う機会もあります。

hamonとIBMのIoTプラットフォームを駆使したサービスで実現できることをお伝えして、実際にデモをご覧いただくと、「すでにそんなことができる時代なのか!」と驚かれる大企業の経営陣の方も少なくありません。

 

      — ズバリ、Watson IoTとのパートナーシップを他社さんにもお勧めしますか?

もちろんです。得られるものの大きさと、視野と世界の広大な拡がりを考えたら、お勧めしない理由はどこにもありませんから。

 

      — これからパートナーとしてIBMに期待されていることをお聞かせください。

やはり、グローバルな展開力には相当期待しています。先日サンフランシスコで開催されたThink 2019は、社内外で大きな反響を呼びました。

今後も世界有数のブランドと肩を並べるような機会があると嬉しいですね。

それから、正直に言えば、現段階で提供しているサービスはまだベースに過ぎないと感じています。これにもっと肉付けをし、カスタマイズして、さまざまな場所に安心・安全を提供するサービスを、人びとが生き生きと働ける環境づくりをご一緒したいです。いや、「したい」ではなく、一緒にやりましょう!

 

関連ソリューション: IBM Maximo Worker Insights

 

参考: Think2019現地レポート #3 “ロレアル、ミツフジ、メルセデス、ビザ” by Watson IoT

参考: Think 2019現地レポート #4 “ミツフジのhamon – 今とこれから” by Watson IoT

 

 

(TEXT: 八木橋パチ)

 

 

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