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どうせやるなら最高峰の場所でトップの人たちと | チームメンバー・インタビュー #44 根来 佳穂 ITスペシャリスト, Cognitive Applications

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チームメンバー・インタビュー #44

根来 佳穂 ITスペシャリスト, Cognitive Applications

コグニティブ・アプリケーションズ(コグアップス)チームのメンバーが、テクノロジーと自分自身、過去・現在・未来について語るインタビューシリーズ。今回はIBMに新卒入社して1年が過ぎた根来 佳穂(ねごろかほ)さんに迫ります。

(インタビュアー 八木橋パチ)

 

日本人に多いO脚。変形性膝関節症を予防するために 

 

— — よろしくお願いします。IBM入社からほぼ丸1年経ったわけですが、オフィスに来るのは今日がまだ2回目とか?

そうなんです。いやー、本社ビルにこんなカッコいい場所があったんですね。何これ! めっちゃオシャレやん。

 

— — あれ、根来さんって関西弁の人なんですか?

普段は意識して標準語で喋ってるんですが、油断していると関西弁がどんどん出てきちゃいます。大阪出身です。

 

— — そうでしたか。東京は長いんですか? 大学からとかでしょうか?

実は先月、東京に引っ越してきたばかりなんです。大学は京都で、6年間大阪の自宅から片道90分かけて通ってました。

 

— — 片道90分は長いですね! そして6年間ということは…留年ですか?

違います。大学院まで行って理学療法を学んでいました。理学療法というと運動能力の回復についての研究が多いんですけど、私の場合は予防医学的なことに取り組んでいました。

 

— — 理学療法というと病院でのリハビリが真っ先に頭に浮かびますが、根来さんもそういう勉強や研究をされていたんですか?

私はちょっと違って、変形性膝関節症の予防を研究していました。日本人ってO脚が多いんです。私もそうなんですけど、真っ直ぐに立っても足首の間や膝の間に隙間ができちゃうんです。

それでこれ、因果関係がはっきりと証明されているわけではないんですが、やっぱり負荷が高く、将来的に変形性膝関節症に罹る可能性を高めてしまっているようなんです。

それなら、関節症に罹って痛みで辛い思いをしたりQoL(生活の質)が下がってしまう前に、身体の使い方で予防ができるならそれに越したことはないなって私は思ったんです。それで、アライメントと呼ばれる骨の位置関係に対して、理学療法を用いてアプローチすることで、発症を防ぐ方法を研究していました。

 

社会に組み込むために「もっと企業の動きを理解できるようになりたい」

 

— — 理学療法の世界からIBMへの就職って、結構な「乖離」があるのではと思いますが、理学療法士として働こうという考えはなかったんですか?

理学療法士の資格は取っているので病院に就職することもできたのだろうとは思いますが、理学療法士として一人ひとりの患者さんに向き合うよりも、もっと違うアプローチで理学療法を社会の役に立てる方法はないだろうか? と考えるようになったんです。

予防の話もそうですが、もっとリスクについて知っていただくための告知方法や、社会の仕組みの中に予防を組み込む方法などもあるんじゃないかと思いはじめて、「もっと企業の動きが理解できるようになりたい」と考えるようになりました。そこから一般就職を考えるようになったんです。

 

— — もともと、ITには親近感を持たれていたんですか? 研究でテクノロジーを使い倒していたとか?

いいえ。まったくそんなことはなくて。実は私、ITのことをまだ本当に何もわかっていないんです…。もちろん今、興味を持って取り組んでいて、一生懸命学んでいるところですが、まだまだ自分の基礎的な知識の不足を日々痛感しています。

IBMに就職を決めたのは、私を、総合的に人として見てくれる会社だと感じたからです。就活中、いろいろな企業での面接で感じていたのは、「変わった学歴を持つ就活生A」として、理学療法の話だけで捉えられてしまうような感覚でした。

…とは言え、それは相手の興味を引き出すような伝え方を私ができていない、単なる私の力不足に過ぎないことだとは分かってはいますが。

 

— — なるほど。でも、根来さんの職種は「ITスペシャリスト」ですよね。この職種に応募される方って、テクノロジーやITが大好きな人たちってイメージがあるんですが、根来さんの場合はなぜ?

私の場合は…なんやろ。うーん、私、何事も「どうせやるなら最高峰の場所でトップの人たちとやりたい」っていう気持ちが昔から強くって、ITに進むならITのトップ企業で、そしてITのスペシャリストになろうと思ったんですよね。

それに、募集要項に「好奇心を持っていること」と書かれていたのも応募理由の1つです。今もそうなんですけど、私、子どもの頃から好奇心が強くて、「どうしてこれはこうなるんやろう?」というのをいろんなことに対して考えるのが好きなんです。

 

— — なるほど。なんだか、根来さんという人の「芯」みたいなところに少し近づけた気がします。

 

どこかで「スコーン」っと仕組みや面白さが分かるタイミングが訪れる

 

— — 先ほど「ITのことがまだ何もわかっていない」と言われていましたが、その状態で学んでいるのは辛くないですか? ぶっちゃけ「あーおもしろくない。もう嫌っ!」ってなりません?

ならないです。「まーしゃーないな」って感じです。だってまだ学び始めて1年ですし、広大なITの知識をそんなにすぐに身につけられるわけなんてないって思っていますから。

物事を学んでそのおもしろさを理解できるようになるには、ちゃんと積み上げていく期間が必要だと思っています。そうするとどこかで「スコーン」っと仕組みや面白さが分かるタイミングが訪れるって、これまでの経験からなんとなく分かっていて、まだそういうところまで行き着けていないんだと思います。

 

— — すごい。その感覚を身につけているってことは、根来さんはきっと勉強が得意な頭のいい人ですね。さっき大学は京都と言われていましたが、京都大学ですか?

そうです。たしかに勉強は得意で、テストではいい点が取れる方でした。ただ、人ってそれぞれ得意な部分が違うだけで、運動選手はその運動のための努力が得意な方たちだし、画家の方とかは表現が得意で、私なんかよりもずっとすごいですよね。

 

— — 「頭のいい人」って言われるのに抵抗感があるみたいですね。

…そうですね。良い意味で言っていただけていることが多いことも分かってはいますが、それでも「なんだか嫌だな」って感じることもあります。

「ほら、根来さんは頭がいい人だから」って、なんだかそれだけで判断されてしまうことも少なくないような気もしていて。学歴社会ではしょうがないことなのかもしれませんが。

 

— — なるほど。それでは「嫌なこと」ではなく、社会において「変えたいこと」って何かありますか?

うーん。なんやろ……なんやろ…。私、変えたいことってないのかもしれません。

というか、きっと「変わらないだろうし、変えられないだろうな」って思い込んでいるのかも、私。これって良くないですよね。

でも、自分が社会の何かを変えられるような影響力を持っているとは思えないし、持てるようになるという気も正直していないんです…。

 

— — そうなんですか? でも、ITって社会を変えうる力もある道具じゃないんですかね?

そうですよね。私がITをもっと理解できて、すごく上手に使いこなせるようになれば、意識も変わってくるのかも。

…変えられるかは分からないですし、不勉強でそもそも何をどうすれば良いのかも全然分からないですけど、日本の人口減少はなんとかしなければ大変なことになってしまうんじゃないかと危機感は覚えています。

 

日本は衰退し続けてしまうんじゃないか…人口が鍵を握っていそうな気が

 

— — 人口減少をどうにかするというと、国外から移民として来ていただくか、少子化からの脱却かという話になるかなという気がします。

問題意識として私の頭にあるのは後者です。出生率を上げて人口減少を食い止めないと、相対的に外国よりどんどん力を失っていって、さまざまな問題が悪化していき日本は衰退し続けてしまうんじゃないかという気がするんです。じゃあどうするのか…それは分からないんですけど、人口減少を止めることが鍵を握っていそうな気がします。

 

— — 国としての購買力などは人口に比例する部分が大きいですもんね。デンマークをはじめとした北欧は少子化に歯止めをかけたことで知られていますが、彼らの政策は「産んで貰えば、育てるのは国がやります」と言わんばかりの手厚い給付や社会福祉の充実ですよね。日本は「育てにくい社会」と言われています。

日本も福祉は頑張っていると思うのですが、足りていない感じですよね。

でも個人的には、それよりも「今が楽しいから、このまま変えたくない」という人が多いんじゃないか、そういう意識の問題が大きいんじゃないかって気がしています。私自身もそうですけど。

怪我や病気と同じで、「あのときああしておけばよかった」ってみんな言いますけど、予防的なアプローチって本当に難しいです。人って、経験する前に想像することが苦手だし、想像できないことに行動を起こすことも苦手だから。

 

— — ITの出番がそこにもありそうですね。最後の質問です。根来さんがウェルビーイングの維持に気にかけていることを教えてください。

あーあかん!! 最近サボってしまっています。食事も運動も、前は健康に気をつけていたんですけど、ここのところ運動していないし、食事もちょっと不規則気味になっちゃってます。気をつけなきゃ。

 

— — 心の健康についてはどうですか? 何かされていますか?

え? あ、そうか心の健康…そうですよね。言われるまでまったく身体の健康のことしか考えていませんでした。そうか、これまで意識したこともなかったです。心の健康…大事ですよね。

 

— — いや、そこまでまったく気にせず過ごしていられるってことは、きっと無意識のうちに心の健康をケアできているってことじゃないかな? それはそれで良いと思います!

 

インタビュアーから一言

「怖いものですか? 人に迷惑をかけることかなぁ。仕事についても、学びについても、私がまだ理解しきれていないことでチームの方がたに迷惑をかけることが怖いです。」と言っていた根来さん。

でもね、少なくとも社内では、気にせずもっともっと周囲に迷惑をかけていいんですよ。チームで仕事をするってことは、人とつながって支えたり支えられたりし合いながら進めるってことだから。それに、相手が迷惑と思うかどうかは、「かけて」みなくちゃ分からないから。案外、迷惑どころか「頼ってもらえて嬉しい」と感じる人も少なくないかもしれませんよ!

(取材日 2022年4月15日)

 

 

 

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