アナリティクス

Db2お客様事例:Genpact社

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Genpact 社 (以下、Genpact) では、ビジネス・プロセス管理 (BPM) とプロジェクト・ベースのビジネス (PBB) のプロジェクトの流れをよりよく管理するために、財務、人事、営業の各チームにわたり、ビジネス・プランニングとレポート作成のプロセスを密に連携させる必要がありました。 IBM の支援のもと、クラウドで実行できる最先端のアナリティクス・ソリューションを導入することで、同社は部門間の壁を取り払い、豊かな部門横断的な洞察を活用できるようになりました。

ビジネス上の課題

大規模なコンサルティング事業の経営には、時間、スキル、その他のリソースを慎重に割り振る必要があります。この要件をしっかりと満たす財務計画や運用計画、レポート作成プロセスを確立するにはどうすればよいでしょうか。

トランスフォーメーション

Genpact は部門ごとに分かれていたデータ・マートを、IBM® Db2® Warehouse on Cloud、IBM Cognos® Analytics、IBM InfoSphere® DataStage および IBM Planning Analytics 上に構築された、単一のデジタル化されたクラウド・ベースのアナリティクス・プラットフォームへと統合しました。

導入の成果

2 倍のスピード
ビジネス・プランニングと予算編成の各プロセスの迅速化

2 倍のスピード
月次決算と管理のレポート作成サイクル時間の短縮

35% 削減
IBM Cloud へ移行したことによる運用コストの削減

ビジネス上の課題の経緯

劇的な成長
Genpact は、顧客のデジタル・トランスフォーメーション・ジャーニーを形成し、競争上の優位性を得る支援をするという、独自の市場を切り開きました。トランスフォーメーションをデザインし、スケジュールと予算どおりに実施するためには、プロジェクト期間中、常に適切なスキルを持つ適切な人材を確保する必要がありました。

このようなプレッシャーの高い環境で成功するには正確な財務と運用のプランニングが必須であり、そのためには、現在の活動と将来の展望の両方に関する洞察が常に意思決定者の手元にある必要があります。

トランスフォーメーションの取り組みには、専門知識を必要とする最新テクノロジーが使用されることが多く、適切なリソースの確保が常に課題となっていました。Genpact の事業規模を考えればなおさらです。同社は常に何百件もの数カ年プロジェクトを抱えており、16 カ国、70 カ所に 78,000 人の従業員を擁しています。

同社の Vimal Dev 氏 (バイス・プレジデント – IT、グローバル・エンタープライズ・アプリケーション・リーダー) は次のように述べています。「財務と運用をよりよく計画するには、パイプライン、収益、出費をより明確に把握する必要があります。問題は、必要なデータが部門ごとに孤立しているために、部門横断的な分析が複雑で、時間がかかることでした」

「例をあげると、あるプロジェクトの利益率を分析したい場合には、営業、人事、財務からデータを収集して統合する必要があります。それぞれの部門が独自のオンプレミス・データウェアハウスを持っており、多くの場合、データを入手して、それらの正確性と整合性を確認するだけでも長い時間がかかっていました。簡単に言えば、IT チームとしては、ビジネスに価値を付加したいと思っていても、最低限の仕事だけで手一杯という状態でした」

「IBM Cloud にデプロイされた IBM Analytics に移行してからは、付加価値ビジネスに専念する時間が 40% 増えました。『こうするにはどうすればいい?』から、『どうすればもっとよくできる?』と問う余裕ができ、考え方が飛躍的に変化しました」
—Vimal Dev 氏 (Genpact バイス・プレジデント – IT、グローバル・エンタープライズ・アプリケーション・リーダー)

トランスフォーメーションの経緯

クラウド化
Genpact は IT 環境に加え、従業員のトレーニング、採用、予算編成などを含むコア・ビジネス・プロセスの包括的な見直しを実施しました。そして部門間の壁を取り払うためには、1 社のグローバル・プロバイダーに、完全に一元化されたデータウェアハウス、データ・インテグレーション、アナリティクスのプラットフォームを構築する支援を依頼することが最善策であると判断しました。また、Genpact は、柔軟性とスケーラビリティ-を最大化するために、新しいテクノロジー・スタックをすべてクラウドにデプロイすることにしました。

Vimal Dev 氏は次のように説明しています。「クラウドによって、サーバー管理や IT キャパシティー・プランニングなどの単純なタスクをベンダーに任せ、当社の IT 人員はビジネスに価値を付加する戦略的なプロジェクトに専念できます。IBM はクラウドでエンドツーエンドのプラットフォームを提供できる数少ないベンダーの 1 つであったため、IBM をパートナーとして選んだのは自然な成り行きでした」

Genpact は、直感的でインタラクティブなレポートとダッシュボードを作成できる IBM Cognos Analytics on Cloud のアーリー・アダプターとなりました。間もなくして Genpact はオンプレミスの IBM Cognos TM1® ソリューションを予算編成と予測をサポートする IBM Planning Analytics on Cloud にアップグレードしました。

営業、財務、人事などの多様な部門からのデータを統合するため、Genpact は既存の Oracle と Informatica のソリューションから、IBM Db2® Warehouse on Cloud 上に構築された中央データウェアハウスに移行しました。分析のためにデータを運用システムからデータウェアハウスへ転送するためには、IBM InfoSphere® DataStage® on Cloudによる ETL プロセスを使用しています。

「当社は、早期に分析スタック全体をクラウド化した企業の 1 つです。そのため、当然のことながら、いくつかの困難にぶつかりました」と、Vimal Dev 氏は当時を振り返っています。「例えば、Db2 Warehouse on Cloud がこれほどの規模でデプロイされた実績は当時まだ少なく、製品も成熟した状態ではありませんでした」

「IBM を高く評価した点は、困難にぶつかる度に、密に協力して解決を図ってくれたことです。プロジェクトは当社にとっても IBM にとっても貴重な学習体験でした。とりわけ、IBM の製品チームとは強い関係を築きました。問題を報告すれば、次のリリースには必ず修復できていたのはもちろんのこと、それまでの間に使えるワークアラウンドを見つけてくれました」

「これらの初期の問題にかかわらず、プロジェクトは大きな成功を収め、ソフトウェアは今では堅牢で安定しています。いくつもの領域で当社の期待を超える結果が得られ、当初考えていたよりも多くのビジネスの部分をクラウドに移行できています」

今では、Genpact の各チームが、プランニング、予算編成、月次決算、営業計画、従業員のライフサイクルのモニターなどの活動を実行するのにクラウド・ベースの IBM Analytics ソリューションを役立てています。それぞれのプロセスで意思決定の指針となる分析をオンザフライで実行し、さまざまな部門からのデータを集めて企業の財務状況と運用状況の全体像を描き出すことができます。

Vimal Dev 氏は次のように述べています。「約 2,000 名の従業員が、中央データウェアハウス内のデータをもとに Cognos Analytics によって生成されたレポートを使用しています。IBM Cloud にデプロイされた IBM Analytics ソリューションへ移行したことの最大のメリットは、セルフサービスでレポートが作成できるようになった点です。以前は、レポートの作成は IT チームに頼るしかありませんでした。今では、IT がボトルネックになることがなくなり、事業部門の 200 人ほどのパワー・ユーザーが運用データにアクセスし、個人で分析が行えるようになりました。事業の隅々まで洞察が行き渡るように、各部門にパワー・ユーザーを配置しました」

「クラウド化により、オンプレミス・ハードウェアのフットプリントを低減し、IT 運用コストを 35 パーセント削減しました」

—Vimal Dev 氏 (Genpact バイス・プレジデント – IT、グローバル・エンタープライズ・アプリケーション・リーダー)

導入の成果の経緯

より優れた意思決定の実現
単一のデータウェアハウスに統合し、最先端の IBM Analytics ソリューションを導入することにより、Genpact は分析、レポート作成、プランニングのプロセスを変革しました。同社はプランニング・サイクルを半分に短縮し、以前に比べ月次決算を 2 倍の速度で行えるようになりました。さらに、ERP システムからの実際の数値のインポートにかかる時間が 8 時間から 4 時間に短縮されたことで、従業員がより新しいデータに基づいてレポートを作成し、意思決定を行えるようになりました。

クラウド化により、IT チームも大きな恩恵を享受したと Vimal Dev 氏は説明しています。「数年前、IT チームは安定した運用の維持に時間の約半分を費やしていたのが、今では 10 パーセントほどで済むようになりました。IBM Cloud にデプロイされた IBM Analytics に移行してからは、付加価値ビジネスに専念する時間が 40% 増えました。『こうするにはどうすればいい?』から、『どうすればもっとよくできる?』と問う余裕ができ、考え方が飛躍的に変化しました」

「クラウドのもう 1 つの利点は、ソフトウェアを最新の状態に保ち、将来性の高いテクノロジーを活用するのが容易になるという点です。例えば、最新バージョンの Cognos Analytics は、視覚化機能が大幅に改善され、使いやすさが向上し、セルフサービスによるレポート作成に対するサポートもよりよくなっています。当社では新機能をどのように活かせるかについて話し合う場を毎月設けています」

「クラウド化により、オンプレミス・ハードウェアのフットプリントを低減し、IT 運用コストを 35 パーセント削減しました。同時に、オンプレミス・モデルの容量の制約から解放され、クラウド環境を必要なときにレポートを並列実行できるようにスケールできます」

将来的に、Genpact は部門横断的な分析の使用を拡大し、IBM SPSS® を使用した短期的な収益の予測など、予測機能をさらに深く追求していく予定です。同社では、機械学習とデータ・サイエンスの潜在的なユース・ケースについても調査を行っています。

Vimal Dev 氏は次のように結論付けています。「アナリティクスへの需要は急激に拡大する傾向にあるため、当社としても常に新たな要望に直面することでしょう。IBM Cloud にデプロイされた IBM Analytics ソリューションを使用することで、ユーザーの期待に沿った機能を提供し続け、ビジネスに真の価値をもたらすことができる可能性がぐっと高まります」

genpact

Genpact について

Genpact (NYSE: G) は、ビジネス・トランスフォーメーションの実現を支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業です。フォーチュン・グローバル 500 をはじめとする数百社のお客様の数千単位のプロセスを実行してきた経験に基づき、デジタル主導のイノベーションとデジタルを活用したインテリジェント・オペレーションをお客様に提供しています。ニューヨーク、ニューデリー、その他 16 を超える国々で事業を展開する Genpact は、すべての点を結びつけ、すべてのプロセスを再考し、企業の新しい働き方を提案するための包括的な専門知識を有しています。トランスフォーメーションはここから始まります。

ソリューションのコンポーネント

次のステップに進む

IBM Analytics は、世界でも有数の詳細かつ広範なアナリティクス・プラットフォーム、ドメイン、ならびに業界ソリューションを提供し、企業や政府、個人に新たな価値をもたらします。IBM Analyticsがデータを使用して業界や企業を変革する方法についての詳細は、ibm.com/analytics を参照してください。Twitter で @IBMAnalytics をフォローし、ibmbigdatahub.com のブログから #IBMAnalytics を使用して会話に参加してください。

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