IBM Data and AI

IBM Cloud Pak for Dataを使用したエッジ・アナリティクス

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技術革新が急速に向上した結果、私たちもよりスマートで洗練された成長を遂げています。企業データの管理や分析もそれに合わせて、今後も効果が保たれ組織がデータ主導であり続けること、洞察主導であり続けることを確実にできるようにする必要があります。

ただし、極めて大きな問題を過小評価しないようにしましょう。モバイル、Web、インストアやその他のコンタクト・ポイントなどによりエコシステムは拡大し続け、お客様が生成するデータ・ポイントが急増しています。これにより、既存のSORは増補を余儀なくされ、データ処理の必要性が従来のデータ・センターで対処可能な範囲を超えて増大していることは明らかです。したがって、最近人気の新しい傾向に目がいくのも当然です。エンタープライズ・クラウドをネットワークのエッジ(端末側)に拡張するというものです。

以下の図に示すように、「エッジ」によって、エンタープライズ・クラウドまたはデータ・センターから最も離れた重要度の低い場所に設置された、コンピューティング・プレーンに作業を任せます。つまり、コンピューティング・プレーンをデータのソースのもっと近くに置くということです。

 

この見解はアナリストの間でも共有されており、Gartnerは、2025年までには生成データの75%をエンタープライズ・データ・センターの外部で処理する必要性が出てくると推定しています (外部ページ, 英語) 。同様にIDCも、2025年までには416億台の接続されたIoTデバイスが79.4ゼタバイトのデータを生成すると予測しています (外部ページ, 英語)このような大量データの分析を管理・推進し、コストとリスクを低く抑えることは難題であり、企業のデータ管理や分析手法は分散され、エッジの組み込みも強いられることになります。

それでも目を背けないでください。これはすでに目前に迫った問題であり、多くの企業は、所有するデータの大部分を活用できない状態になっています。これを73%と見積もる人もいます (外部ページ, 英語)さらに、この問題に取り組み始めた企業には、新たな課題が浮上します。運用上の洞察をリアルタイムで分析、学習、推進するにはどうしたらよいかということです。

従来のデータ管理や分析アーキテクチャーでは、一元化されたデータ・センターまたはエンタープライズ・クラウドにデータを移動して分析する必要がありました。これでは、データの移動コストや追加のストレージ・コストなどの費用がかかるだけでなく、リスクが増大し、規制コンプライアンスとデータ・セキュリティー管理にかかるプレッシャーも大きくなります。

IBMでは、このような昨今のデータと分析における課題を認識しており、この課題に対応するエンタープライズ・データ&AIプラットフォームとしてIBM Cloud Pak for Dataを構築しています。エンタープライズ・エッジ向けアナリティクスによって、この新たな使用パターンをサポートしています。Cloud Pak for Data主導のエッジ・アナリティクスを使用すると、エンタープライズ・クラウドやデータ・センター・プラットフォーム上で、開発者やデータ・サイエンティストが作成したアプリケーションや分析モデルを使用して、エッジ・ゲートウェイのデータを分析できます。分析の洞察をほぼリアルタイムで提供し、ネットワークを介してエンタープライズ・クラウドやデータ・センター・プラットフォームに送信されるデータを制御する柔軟性を実現することで、業界でのビジネスを鋭敏にします。結果、ほぼリアルタイムの実用的な洞察を提供し、コスト削減と関連リスクの軽減を実現します。

 

全体として、IBM Cloud Pak for Data主導のエッジ・アナリティクスは次の3つの領域でビジネスを支援します。

  • コスト削減と遅延時間低減でデータの収益化を促進 – ソース側でほぼリアルタイムの洞察を推進します。中央のエンタープライズ・クラウドやデータ・センター・プラットフォームにデータを移動する必要はありません。
  • データ・セキュリティーとコンプライアンス強化– 不要なデータ移動を減らし、それによって不明な機密データからのリスクを軽減します。
  • エンタープライズ・マルチクラウドをエッジに拡張– Cloud Pak for Dataは、複数のエンタープライズ・クラウドに跨って運用でき、ネットワーク・エッジにシームレスに拡張できるように設計されています。

Cloud Pak for Dataは、IBM Edge Application Managerと連携して動作します。エッジ・コンピューティングのオートノマス管理を実現するインテリジェントでフレキシブルなプラットフォームです。Cloud Pak for Dataは、企業が高度な分析資産を構築してデータ管理機能を実行するためのデータ&AIプレーンを提供し、IBM Edge Application Managerはこれらの資産の活用をエンドポイント全体で管理します。このエンドポイントにはエッジ・ゲートウェイも含まれ、ここでCloud Pak for Dataの強力なエッジ側での分析が実行されます。

IBMはまた、Equinix (外部ページ, 英語)やEurotechなどの戦略的テクノロジー・ベンダーと提携することで、Cloud Pak for Data主導のエッジ・アナリティクスの価値を高め、今後さらに多くのことを実現してオファリングをより一層強化していきます。エンタープライズ・コンピューティングのひとつのパターンとして普及してきたエッジ・アナリティクスで、IBMと協業しませんか。

 

エッジ・コンピューティングについて詳細はこちら

 

Offering Manager, IBM Cloud Pak for Data, IBM Analytics

 

原文:Analytics on the edge using IBM Cloud Pak for Data (https://www.ibmbigdatahub.com/blog/cloud-pak-data-edge-analytics-data-ai (英語))

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