IBMは本日、エンタープライズAIと分析のための唯一のハイブリッドでオープンなデータレイクハウスであるIBM® watsonx.dataの進化版を一般提供開始しました。
組織は、非構造化データと構造化データのアクセス、準備、配信を簡素化およびスケーリングして、より正確で関連性の高い生成AIアプリケーションを実現し、セルフサービス分析を拡張し、以前は複雑だったデータ・アクセス、強化、ガバナンスを簡素化および拡張できるようになりました。
企業データは、業界や顧客にとって適切な、正確で差別化されたAIを実現し、競争上の優位性を高めるための最善のツールです。しかし、企業データの90%は非構造化データであり、多くの場合は生成AIがアクセスできず、十分に活用されていません。2
IBM® watsonx.data*の登場により、企業の非構造化データにアクセス、準備、提供して、従来のRAGよりも40%精度が高いAIを実現できるようになりました。Watsonx.dataは、以下の独自性を備えています。
また、以下のような拡張と自動化が可能になりました。
これらはすべてIBM® watsonx.data内で実行可能で、企業の非構造化データをAIや、データエンジニアリング、BI、MLなどの分析のために活用できます。
IBM® watsonx.dataは、目的に適合した複数のクエリー・エンジンの1つとしてApache Gluten accelerated Sparkを提供し、計算集約型のSpark SQLワークロードの性能を大幅に向上させました。高性能ライブラリであるApache Glutenは、ネイティブのC++実行エンジンであるVeloxに実行をオフロードすることで、Apache Spark SQLワークロードを最適化します。この統合により、クエリー処理の高速化と、大規模なデータ分析におけるリソース効率の向上が実現します。これにより、組織は複雑な分析タスクを、より優れた速度と拡張性、かつ低コストで実行できるようになりました。
IBMは最近、DataStax社を買収し、Apache Cassandraをベースに構築されたNoSQL運用ベクトル・データストアをwatsonx.dataに導入しました。watsonx.dataにこの情報を加えることで、ベクター機能が強化され、検索拡張生成および知識埋め込み機能が強化されます。
DataStaxは、リアルタイムのパフォーマンス、高可用性、スケールを必要とする読み取りおよび書き込みの生成AIアプリケーションと運用ワークロード用に最適化されており、最新のAIアプリケーションに必要な速度、信頼性、マルチモーダル・サポートを組織にもたらします。
DataStaxはLangflowともシームレスに接続し、まもなくIBM watsonx.aiの一部として利用できるようになります。Langflowは、60,000以上のGitHubスターを獲得したオープンソース・ツールであり、開発者は、直感的なローコード・インターフェースを通じて検索拡張生成およびマルチエージェントAIアプリケーションのプロトタイプ作成、構築、デプロイを行うことが可能で、開発の摩擦を軽減し、価値実現までの時間を短縮できます。
私たちは、 Think 2025でこれらの機能のクローズド・プレビューを発表し、データ・キーノート・セッション、スポットライト セッション、テックバイト・デモを通じて、各業種のデータとAIのイノベーションへの道を切り開いている著名なゲスト・スピーカーたちとステージを共有しました。
Lockheed Martin社が、Meta社と基調講演のステージに登壇しました。Lockheed社は最近、トランスフォーメンションを経たwatsonx.dataを活用し、70,000人のエンジニア、科学者、技術者が自然言語を使用して、何百万もの文書から答えや情報を取得できるようにしました。「私たちはイノベーションと効率性を急速に加速させ、研究室から現場にソリューションを投入することで、より安全で信頼性の高い世界の構築に貢献しています」と、Lockheed社のテクノロジーおよび戦略イノベーション担当シニア・バイス・プレジデントのJohn Clark氏は言います。
EY社は最近、税務部門が直面する最大の課題に対処する、watsonxを活用して構築された画期的なAI搭載グローバル税務コンプライアンス・ソリューションを発表しました。「EYは150以上の国または地域で税務サービスを提供していますが、それらの国または地域のお客様は、ほぼ例外なく、データの管理に苦労しています」と、EY社の南北アメリカ間接税AIリーダー、Christopher Aiken氏は語ります。「watsonxのおかげで、データ・クレンジング、エンリッチメント、品質レビューにかかる人的労力を30~50%削減できました」
USAA社は、生成AIを活用して保険の未来を推進し、顧客体験を向上させています。「保険業界では、大量の非構造化データを扱います」と、USAA社の最高データ分析&AI責任者であるRamnik Bajaj氏は述べています。「たとえば、住宅検査報告書、警察報告書、事故画像などには、構造化データがほとんど含まれていません。生成AIを使用することで、この非構造化データから重要な属性と洞察を抽出できるようになり、保険会社、保険鑑定人、サービス担当者にとって、アクセス性と利便性が向上します。」