Power Systems

IBM Power Systemsのクラウド・ジャーニー

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私は、IBM Systems Lab Servicesのコンサルタントとして、2009年からIBM Power Systemsのお客様向けのクラウド・ソリューションを導入しています。使用するテクノロジーは常に進化しています。そして、私は、世界中の何百ものお客様のITインフラストラクチャーの、仮想化環境からクラウド に対応する環境への移行を支援してきました。2017年12月に、次世代のコグニティブ・コンピューティングとクラウドとを推進するIBM POWER9プロセッサーを搭載するサーバーが発表されたことを踏まえ、私たちが現在どこに位置していて、Power Systems上で構築するクラウドがどこに向かうか、についてスナップショットを提供したいと思います。

IBM PowerVCの成果

過去4年間にわたり、仮想化とクラウドの管理ソリューションであるIBM PowerVCは、IBM Power Systemsで構築するプライベート・クラウド(オンプレミス)の中心的なテクノロジーでした。OpenStackをベースとするIBM PowerVCは、仮想マシンまたはLPAR(論理区画)と関連するストレージ・ボリューム、ゾーン、仮想ネットワークの迅速なプロビジョニングを行います。また、サーバー、ストレージ、ネットワークのサイロをクラウドに統合して、新しい環境をプロビジョニングするために必要となる作業や各種の手続きの削減にも対処しました。重要な点として、IBM PowerVCのRESTful API接続によって、VMwareのvRealizeで管理されているクラウド環境にIBM PowerSystemsを追加できるようになりました。

IBM PowerVCの能力は年々向上しており、VMのプロビジョニングと管理のユースケースについては大半の要件を満たしています。主要な機能を見てみましょう。

  • プロビジョニング、ストレージの追加、プロセッサーとメモリーのダイナミックな変更、Live Partition Mobilityの実行、新しいイメージのキャプチャー、メンテナンスの実行といったVMの管理のために、直感的なUIを提供
  • コンピュート、ストレージ、ネットワークのテンプレート、ストレージの接続グループ、タグ付きポート、ホスト・グループ、配置ポリシー、コロケーション・ルールの使用による特定の構成基準の充足
  • 承認プロセス、マルチ・テナント、デプロイ・テンプレート、割り当て、eメール通知といった機能を提供するセルフサービス・ポータルを用いた利用者によるプロビジョニングの実現
  • 自動リモート再起動、DRO(Dynamic Resource Optimizer)、SDN(Software-defined networking)の使用によるクラウド活用の推進

IBM PowerVCにとっての2018年

2017年12月の最新リリースであるIBM PowerVC version 1.4では、機能拡張要求に対応すると共に、クラウドのための新しい機能を提供しています。IBM PowerVCは、オープンソース・データベースの推進、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの接続、SDI(Software-defined infrastructure)、IBM PowerVMとKVMの管理など、IBM Power Systemsの戦略的な分野であるコグニティブ・コンピューティングとクラウドにおいて機能を拡大しています。IBM PowerVCの最新リリースにおける主要な機能拡張は以下の通りです。

  • SDS(Software-defined storage)によるIBM Power SystemsのSDI機能の強化(従来よりテクニカル・プレビューとして利用可能であったIBM Spectrum Scaleの自動構成を含む)
  • UIによってVMに追加して、オープンソース・データベースを容易にデプロイ(テクニカル・プレビュー)
  • ストレージ・メーカー間あるいはプライベート・クラウドとパブリック・クラウド間で、インポートとエクスポートを容易に行えるアジャイル・ワークロード・イメージをサポート
  • 同一のIBM PowerVCインスタンス内にあるIBM Power Systems LCサーバー・ファミリー上のIBM PowerVMとKVMの管理
  • お客様の基準に合わせたSANのゾーン名称のカスタマイズ

クラウド・ネイティブ・アプリケーションとコンテナ

IBM Power Systems上のコンテナ内で稼働するクラウド・ネイティブ・アプリケーションはどうでしょう?

クラウド・ネイティブ・アプリケーションを管理し、既存のアプリケーションのモダナイゼーションを実現する主力ソリューションであるIBM Cloud Privateは、IBM Power Systemsをサポートしています。IBM Cloud PrivateはKubernetesをベースとしており、コンテナへのアプリケーション導入のための直感的なUIと、オープンソースやIBMのコンテナ・サービスの広範なライブラリーを提供します。

 

まとめ

ブログ記事1つでは、IBM Power Systemsのクラウド・ソリューションの全てには言及できません。例えば、Webサービスを提供する大規模な仮想化基盤に最適なIBM ハイパーコンバージド・システム powered by Nutanixは紹介できませんでした。POWER9プロセッサー時代に突入したコグニティブ・コンピューティングの基盤としてのIBM Power Systemsとって、アナリティクス、ディープラーニング、機械学習、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)、ハイパースケールのデータセンター・ソリューションなどと共に、クラウドは重要なソリューションなのです。

*本記事は、The cloud journey on IBM Power Systemsの抄訳です。


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