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What to makeの変革 | デジタル革命に勝利するためのヒント#1

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当記事はホワイトペーパー『デジタル革命に勝利する AI+IoTモノづくり改革 顧客価値ファースト時代の製品・サービス開発手法』(全16ページ)の一部を抜き出し、再構成したものです。全文は以下よりお読みいただけます(要登録・ログイン)。

https://www.ibm.com/account/reg/jp-ja/signup?formid=urx-49059


 

モノづくりは顧客価値を提供する知的創造活動への転換を

 

製造業は今、製品そのものの機能・性能を競う時代から、顧客にとって価値あるサービスを提供する「コトづくり」を追求する時代へと変化している。こうした動きの中で、多くの経営者も、ビッグデータやIoTを駆使した高度なソフトウェア・エンジニアリングによって製品に新しい付加価値を与えられると期待している。

しかし、さまざまな調査報告によると、IoTシステムで収集されているデータのうち、活用されているのは10〜20%程度に過ぎず、80%以上のデータはいまだに手付かずのままだという。

今後、これらのデータを活用して、いかに「コトの価値」を提供していけるかが、企業の競争力に直結するものと考えられる。 現在、AIと総称されているテクノロジー群もこの延長線上にあると言ってよい。

「What to makeの変革」とは、AIやIoTなど 先進テクノロジーを使って、新しい顧客体験を生み出すモノづくりの知的創造活動への転換を促していくことを指す。

これまでの日本企業のモノづくりは常にハードウェアの高度化をスタートラインとし「新しい機能がどんな顧客価値を生み出すのか」という議論に終始してきた。しかし「コトづくり」はこの発想そのものが逆転する。

すなわち「What to makeの変革」とは「ハードウェア・ ファーストからソフトウェア・ファーストに舵を切る」変革にほかならない。

 

それではここから、具体的に新しいビジネスモデル構築に向けた取り組みを紹介しながら、これからの日本の「コトづくり」を詳しく論じてみたい。

 

卓越した顧客体験の提供 | コトづくりへの変革

製造業では、かねてよりサービス・ビジネスへの転換が必要だと言われてきたが、IoTのデータでモノの使われ方を知ることで、製品そのものの高機能化・高品質化ばかりでなく、顧客の利用シーン全体をデザインし、生活に根ざしたサービス(コト)を開発することが可能になる。

卓越した顧客体験の提供こそが、「コトづくり」への変革の鍵となる。

“コトづくり”への転換による新たなビジネスの広がり・付加価値の提供

 

IoTによるサービス拡大 | コトづくりへの変革

IoTの活用により製品に新たなサービスを付加することができる。例えば、農業機械メーカーの、AIとIoTを活用した新しいサービス・ビジネスを考えてみたい。

 

まずIBM Watsonの気候情報を活用し土の温度や気温、風速、日射などの農地の環境情報を予測する。それをもとに水やりや種まきの時期の一層の適正化を農業機械利用者に提供する。

AIを活用すればこうした農地の健康管理サービスを始めることが可能となる。また、IoTセンサー情報から農業機械の予知保全を実施し、メンテナンスサービスを強化する。さらに自社製品の販売機会拡大のために、農作業と農業機械の利用状況の実績をIoTデータを収集&分析する。この分析をもとに次期の農作業の生産性改善 を農家の方に提案すれば、顧客に一層価値ある提案内容になるであろう。

 

以上のようなIoTの利用による新しいサービスが創出されていけば、差別化要素の源泉は「モノ」から「コト」へと一層変化していくであろう。

製品とそれに伴うIoTでデータをリアルタイムで収集した情報から生み出される新しいサービスをどのように創り上げていくか、それこそが差別化であり、顧客価値になっていく。

IoTによるサービス拡大戦略:農業機械

 

新しい顧客体験を導き出すアプローチ | コトづくりへの変革

では、どうやって差別化要素を加え、卓越した顧客体験を生み出すのか?

顧客価値にフォーカスした「コトづくり」を推進するためには、そもそも「何をつくるか = What to make」を考えるところが重要になる。その答えを導き出す方法は、これまでと同様の製品開発のアプローチでよいのだろうか。

もちろん研究開発部門が主導するイノベーションに基づき、新しい顧客体験や新しいサービスを設計する、従来のプロセスはこれからも継続していくであろう。しかしAIやIoTを活用したイノベーションを考える場合、本当に顧客が求めていて、なおかつ競合他社が容易には追随できない収益性の高いサービスに行き着くためには、ソフトウェア・エンジニアリングやビジネスモデルを考える戦略立案メンバーが、上流工程からテクノロジー開発部門とイノベーションを共創する新しいプロセスが必要だ。

 

まず顧客を知るところから始め、その上で提供すべき顧客価値を設計し「何をつくるか = What to make」をまとめていくのである。

このプロセスの中でIBMがお客様に提案しているのが…

 


この先は、ホワイトペーパー『デジタル革命に勝利する AI+IoTモノづくり改革 顧客価値ファースト時代の製品・サービス開発手法』(全16ページ)をダウンロードしてお読みください(要登録・ログイン)。

https://www.ibm.com/account/reg/jp-ja/signup?formid=urx-49059

 

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