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スペシャリストが解説! Watsonが手戻りと欠陥発生を抑止 – 要求仕様書作成にRQAを

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「ついに要求仕様書作成にAIを活用できるようになった」と、RQA(Requirement Quality Assistant)という製品が注目されています。

今回は、何が特徴的でどこが注目のポイントなのかを、RQAのスペシャリストである藤巻 智彦さんに話を伺いました。

 

 

 

 – RQAという製品に注目が集まっていると聞きました。今日はどのあたりが「注目」のポイントなのかをお聞きしたいと思っています。まず、概要を教えてください。

RQAを一言で説明すると、製品やサービスの最終的な出来上がりの質を高め、その開発期間やコストを抑えるための要件定義に、Watsonを活用するソフトウェアです。

RQAを直訳すると「要求品質補佐」となりますが、正にその名前の通り要求仕様書作成時に起きがちな抜け・漏れ・誤りを大幅に現象させるものですね。

 

 – 従来の製品との1番の違いはなんでしょうか?

私が最も驚いたのは、そのシンプルさです。使い勝手を考えたとき、見た目も操作性もシンプルで、分かりやすいのが一番ですから。

要求仕様書の作成支援ツールは、特定分野ではこれまでにもなくはなかったのですが、これだけシンプルな操作性を持ちつつ広範囲に利用でき、実際の現場の要求に必要十分に応えられるものはほとんどなかったのではないでしょうか。RQAはこれからの要件仕様書作成に欠かせないスタンダードツールになるんじゃないかと思います。

まずはこちらの、4分ほどで主な機能をご覧いただけるYoutube動画「RQA: AIアシスタントで要件品質管理を改善」をぜひ観ていただきたいですね。

 

 

 – 要件仕様書の品質担保手段と言うと、文章校正ツールなどを使用した「ルール・エンジン」や、同僚によるチェックの「ピアレビュー」、そして「チェックリスト」の使用などがこれまでの定番かと思いますが、それらは不要になるのでしょうか?

 いいえ。基本的には今挙げていただいた「ルール・エンジン」や「ピアレビュー」、「チェックリスト」を補完するものがRQAだとお考えください。文章校正ツール的な役割りは「ルール・エンジン」と重なるところもありますが、機能の中心となるのはセルフチェックの補佐機能となります。

つまり、「ピアレビュー」や「チェックリスト」が自分以外の人の時間や力を用いて要件仕様書の精度を上げるためのものなのに対して、RQAは自身の業務時間や作業範囲の中で仕様書の質を高められるものだと考えてください。

 

 – だとすると、これまでのプロセスにさらに作業が加わり、もっと時間がかかるようになってしまうのではないでしょうか?

 それは違います。このRQAというWatsonの力を用いたセルフ作業が加わることで、全体の時間は大幅に減るはずです。

開発現場で実際に起きていることを考えていただくと分かりやすいかと思います。要求仕様書を書いているのは、必ずしも経験豊かなベテランとは限らず、開発プロジェクトにまだ不慣れな新人や仕様書の書き方を十分理解できていない経験不足のメンバーのことも少なくありません。そしてベテランの貴重な時間の多くが、彼らからの質問への回答や仕様書の基礎的なチェックに費やされてしまっています。

RQAを用いることで、要求文章の不明確さや、読み手次第で複数の意味に捉えられてしまう可能性を消すことができます。RQAは文章を点数で評価し、問題のある部分を具体的に指摘して修正ポイントを伝えてくれるので、「ピアレビュー」や「チェックリスト」という仕様書作成者以外の時間を使うプロセスを最小限にすることができます。総合的に考えると、費やされる時間はかなり削減することができるでしょう。

 

 

  – 動画の中に、文章を点数評価するという紹介がありましたよね。

はい。文章を瞬時に読み込み、100点満点で評価します。100点に満たない文章には、どの部分に問題があるか、どのように修正すると良いかを案内します。

 

 – 文章を点数で評価するとなると、主観的な要素が加わりそうな気がしますWatsonの主観ですか?

いや、Watsonは人間の判断を支援するAIなので、主観は持っていないですよ。点数評価の元となるのは、システムエンジニアリングにおいて世界で最も権威ある団体の一つである「INCOSE(International Council on Systems Engineering)」という国際システムエンジニアリング協議会が、「良い要求仕様」と認めた文章群です。

そのINCOSEが出しているガイドラインに沿った大量の「良い要求仕様書」を元に学習したWatsonが、要件の品質不備をチェック・評価して、問題点を特定して作成者に点数と共に伝えます。

 

 – なるほど。そうすると要求仕様書を作成するOJTを、自分一人で実施できるようになるとも言えそうですね。

 まさにその通りです。βテストに参加いただいた企業の方がたからは、業務を通じた社員教育にも使えると評価いただいています。また、その観点からも冒頭にお伝えした見た目や操作性の分かりやすさがポイントで、こうしたツールに不慣れな人でもすぐに理解し使いこなせるよう、後押ししてあげられます。

また、これはRQAをご紹介させていただいた日本のいくつかの企業さまからいただいたコメントなのですが、「仕様書関連は英語でのやりとりが多く、その際のコミュニケーションエラーや手戻りを防ぐのにも大分役に立つだろう」とのことです。

 

 – 英語でのやりとり故の問題というのは、具体的にはどういうことなのでしょうか?

オフショア開発をしている企業さまやプロジェクトでは、仕様書を英語で書いて海外に送ることになります。その際、日本語で書いた仕様書を翻訳して英語にするだけだと、どこか日本語らしさというか、日本語特有の曖昧さが残ったままになってしまうことも少なくないようです。

そして結局、そういう部分がミスコミュニケーションの元となってしまい、本来は不要だった作業の手戻りなどにつながっていたと。RQAの導入により、そうしたトラブルは解消されそうだいうことでした。

いずれ海外とのやりとりに発展するであろうことを踏まえてか、最近では保険業界や金融業界などを中心に、日本国内の業務でも仕様書はすべて最初から英語にしている企業も増えているようです。そうした企業でも有効利用いただけるのではないでしょうか。

 

 – ところで、先ほど「βテストへの参加企業」という言葉がありましたが、どのような企業が参加されたのですか? 日本の企業も参加していますか?

社名は挙げられないのですが、世界有数の自動車メーカーや半導体メーカー、保険や医療、航空産業を代表する企業などさまざまな業界・業種のリーディング・カンパニーに参加いただいています。

そして残念ながらβテストには日本企業は参加しておらず、使用できる言語も現段階では英語のみです。ただし製品ロードマップには、今後の日本語対応予定も含まれています。

またお客様によく質問されることを先にお答えしておくと、企業ごと、契約ごとのカスタマイズが可能です。

 

 – 企業ごと、プロジェクトごとの独自ルールなどを追加することができるということですね。学習はどうなのでしょうか? 使っていくうちに採点者であるWatsonも成長していくのでしょうか?

 はい。使い込めば使い込むほどその企業に合わせて学習していく成長していくシステムです。

さらによくご質問いただく点をお伝えしておくと、近々オンプレミス版の提供もスタートしますが、RQAは現在はクラウド(SaaS)でのみの提供となっていまして、Rational Doors Next Generation(DNG)という製品にプラグインとして追加して使用するものとなっています。

DNGをすでにご使用のお客さまであれば本当にすぐに、そうでないお客さまでもご契約いただければ2-3日でご利用いただけるようになります。

 

 – それは早い! あと気になるのは、やっぱり料金かと思うのですが、どうなんでしょうか?

契約形態など関係しますが、かなりリーズナブルな価格だと思います。

先ほどお伝えした仕様書作成プロセスに関係する時間の削減だけでも、費用対効果は十分に高いと思いますが、人材育成支援などの効果も考えるとお釣りがくるものだと思います。もちろん、欠陥発生抑止や手戻り抑制の効果も期待できますしね。

また、先日料金の改定があり、さらにご利用いただきやすくなっていますので、機能についても料金についても、詳細はWason IoTまでご連絡いただければ、喜んでお伝えさせていただきます。

 

 

関連製品: IBM Engineering Requirements Quality Assistant

 

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