IBM Sustainability Software

ソフトウェア品質向上への近道~IBM ELMを活用した開発ライフサイクルの効率化~

記事をシェアする:

ここ数年の生成AIなどのAI技術の加速度的な発展により、製造業などの製品開発プロセスも新たな挑戦に直面しています。
特に自動車、航空宇宙自動車、原子力、医療、鉄道/インフラ、電力業界などでは、極めて高い精度を求められるシステム及びソフトウェアの設計・開発が求められています。
このような状況下において、企業の製品開発におけるライフサイクル管理の重要性は、年々高まっています。
本ブログでは、顕在化しているソフトウェアや製品開発業務における課題と、その解決策としてIBM Engineering Lifecycle Management (以下ELM)についてご紹介いたします。

自動車業界を一例に挙げますと、近年自動運転技術が発達して私たちの生活がより便利になる一方で、ソフトウェア開発業務は複雑化しており、企業側は様々な課題を抱えています。

  • 製品全体の要求管理
    ソフトウェア開発における要求管理の課題は、要件の変更や追加が頻繁に起こることや、要件間の関連性の把握が困難なことが挙げられます。また、複数の要求管理ツールや文書が使用されることで、一元化された管理が難しくなる場合もあります。
  • ソフトウェアの仕様管理
    開発要件の変更や追加に伴うトレーサビリティの喪失に加え、情報共有のルールを社内で合意できておらず、一部の関係者が要件変更を認識していない、という事態が発生するケースがあります。
  • ソフトウェアのバージョン管理
    複数の開発者が同時に作業する場合の競合や、バージョンの整合性の確保が課題として挙げられます。さらに、複数のリポジトリやツールを使用する場合、統合や管理の複雑さが増します。また、バージョンの追跡や適切なバージョンのリリースがミスされると、品質やプロジェクトの進行に影響を及ぼす可能性があります。

これらの課題に対処するためには、統合されたプロジェクト管理ツールや専門知識を持つパートナー企業の協力が必要です。IBM Engineering Lifecycle Management(ELM)を導入することにより、ソフトウェアの開発プロセスを効率化し、上記の課題解決をご支援することが可能です。

IBMの技術パートナーである株式会社ディアイスクエアは、これらの課題を持つお客様に対し、IBM ELM の活用を提案することで、課題解決に近づく支援をすることができます。

IBMのエンジニアリング・ライフサイクル管理(以下ELM)は、エンジニアリング領域での包括的な解決策です。ELMは、要件の定義からシステムの設計、ワークフロー管理、テストの実施まで、プロジェクトの全段階をシームレスに統合し、ガイドします。

ELMは、設計から実行までの複雑なプロセスを効率化し、チームの連携を強化します。デジタル スレッドを通じて関係者がリアルタイムで情報を共有し、意思決定を迅速化します。また、自動化されたレポートや洞察を活用することで、プロジェクトの進捗やリスクを正確に把握し、自信を持って大規模なプロジェクトを運営できます。

IBM Engineering Lifecycle Management(ELM)製品構成図

(株式会社ディアイスクエア ウェブサイトより)

 

上述したソフトウェア開発における課題に対して、それぞれ次のような機能を提供します。

  • 製品全体の要求管理
    ELMは、要件の収集、分析、トレーサビリティ、および変更管理を容易にするためのツールとして機能します。これにより、異なるステークホルダーからの要求を集約し、関連付けることができます。
  • ソフトウェアの仕様管理
    ELMは、要件管理や設計管理の機能を提供し、ソフトウェアの仕様を文書化し、追跡するためのプラットフォームとして利用されます。これにより、ソフトウェアの仕様が容易に管理され、関連するステークホルダーと共有することができます。
  • ソフトウェアのバージョン管理
    ELMは、ソフトウェアのバージョン管理をサポートするための機能を提供します。変更管理や構成管理を通じて、異なるバージョン間での変更の追跡や管理が可能になります。

また、IBMのELMソリューションは市場においてもリーダーポジションとして評価されています。(英国 Kisaco Research社調べ)
特に複数の組織での利用や多拠点での開発に対応していること、オープンであり既存環境との連携が容易であることなどが評価されています。

株式会社ディアイスクエアは、IBM のソリューションベンダーとして 20 年以上の歴史を誇っています。

中でも IBM ELM 製品については豊富な知識を持つ技術者が多数在籍しており、お客様の業務に合わせたコンサルティングから環境構築、運用支援に至るまで幅広い支援実績がございます。自動車、航空宇宙機器、原子力、医療、鉄道/インフラ、電力等、極めて高い精度を求められるシステム及びソフトウェアの設計・開発にも対応しております。またお客様の課題に応じて、ソリューションの提供だけでなく、システム開発もご相談いただけます。

ここまでソフトウェアや製品開発業務における課題と、その解決策としてIBM Engineering Lifecycle Management(ELM) についてご紹介いたしました。

ELM製品について、より具体的な情報をご提供いたします。デモをご覧いただくことでその機能についてご体感いただくことも可能です。ぜひこの機会に情報のアップデートをご検討ください。ご質問、デモのリクエストは以下ボタンからお申し込みいただけます。

 

生越 拓郎

生越 拓郎

株式会社ディアイスクエア
ソリューション事業部

橋川 征悟

日本アイ・ビー・エム株式会社
デジタルセールス事業部
ソフトウェア事業 ソフトウェアデジタル第二営業部

【関連情報】

More IBM Sustainability Software stories

スターターパック登場! | 脱炭素経営支援ソフトウェアのリーダーIBM Envizi

IBM Sustainability Software

IBM Envizi(エンビジ)は、環境・社会・ガバナンス(ESG)ソフトウェア・スイートのスターターパック「IBM Envizi Essentials」のリリースを発表しました。 IBM Envizi Essentia ...続きを読む


P-ALS代表 畠中一郎「どっこいALS」~可能性は止まらない~ | PwDA+クロス5(後編)

IBM Sustainability Software

今これを目にしている方の中に、「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」という難病のことをまったく知らないという方はおそらくいないことでしょう。 それでは、ALS患者の声を直接聞いた経験はあるでしょうか。彼・彼女らが、どんな思いで ...続きを読む


P-ALS代表 畠中一郎「どっこいALS」~可能性は止まらない~ | PwDA+クロス5(前編)

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

今これを目にしている方の中に、「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」という難病のことをまったく知らないという方はおそらくいないことでしょう。 それでは、ALS患者の声を直接聞いた経験はあるでしょうか。彼・彼女らが、どんな思いで ...続きを読む