世界のIBMデータサイエンティストが、国境を越えて学びあう

記事をシェアする:

IBMには、世界のIBMデータサイエンティストが、国境を越えて学びあう機会がある。それが、IBM Global Data Scientist Conference（カンファランス）である。IBMには、データサイエンティストのキャリア形成についての意思決定機構 Global Data Scientist Profession Board（ボード）があり、本カンファランスはこのボードが主催するイベントである。前回実施したカンファランスは、ボードメンバーとしてJapanをリードする私と併せて、India、China地域のリーダーが中心となり、AP (Asia Pacific) time zoneの人がライブ参加し易い社内イベントとして企画した。

Japan、India、Chinaから数名ずつ講演者としてノミネートされたトップデータサイエンティストが登壇し、所属するサービス部門や研究開発部門における最前線の事例や技術活用を紹介した。内容は、機械学習、最適化、シミュレーション等の技術を活用し、例えば自動運転、画像診断の領域での問題解決に成功をおさめた事例などである。講演に関心を寄せる多数の聴衆が、AP地域に確保した約10の部屋とリモートよりリアルタイムに参加した。聴衆は、自分の仕事にどう応用できるかを考えながら、最新情報に耳を傾けた。カンファランスで行われたエネルギー交換が人の成長のきっかけ作りとなったことだろう。またトップ人材が、グローバルで名前をうる機会を提供できたのではないだろうか。

Atsushi Yamada / 山田敦
IBM DE (Distinguished Engineer) / 技術理事
Leader, Data Scientist Profession
IBM Japan