働きかた

#複業しているワケ

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「僕らから見ると、相当に思い切っているというか、勇気がいる選択をたくさんしてきているように見えるんです。何でそうできるんですか?」
— 半月ほど前に、とある企業向けの風土変革プロジェクトでセッションをして、その後の懇親会で参加者の方からいただいた質問です。

その数日後、働くことの意味と複業についてディスカッションする別の機会があったのですが、そこでも「パチさんは振り切ったアクションを取りますよね」と言われました。

それぞれ、どこにそれを感じるのか、何がそう思わせるのかを確認してみたところ、主に以下のポイントだということでした。

 

  • フリーエージェント宣言(自分の特技と弱点を社内に全面公開しての社内転職活動)
  • 複業宣言(複業していることを社内に積極的に公開)

 

たしかに、誰にとっても身近なことではないだろうし、思い切った部分もある行動だったと思います。でも、自分的にははっきりした意思と狙いを持ってやったものです。

今回は、どうしてそういうアクションを取ったのかという点について、特に後者の「複業宣言」を中心に書いてみようと思います(前者の「フリーエージェント宣言」についてはこちらの『私が活躍できる仕事をIBM社内で探しています』に書いています。)

でもその前に、せっかくなので先日の企業変革プロジェクトのセッションで使った資料をシェアします。

(正しく表示されない場合は、こちらのSlideShareのリンク『A more sustainable way of working』をご覧ください。)

まず、そもそもなんで自分が複業しているのかを、改めて見つめ直してみました。

一言で書けば「よりたくさん、より強く、しあわせを感じられるから」です。もう少し細かく書くと…

 

■ わたしが複業する10の理由

・ 自分が人(世の中?)に求められているということを実感できるからしあわせ。

・ オファーを出してくれたってことは、自分がこれまでやってきた「こと」をオファー主が認めてくれているってことだからしあわせ(やってきたことを認めてもらえてうれしい)。

・ オファーを出してくれたってことは、これまで自分なりに継続してやってきた「自分」をオファー主が認めてくれているってことだからしあわせ(やってきた自分を認めてもらえてうれしい)。

・ 自分を評価、あるいは興味を持ってくれているオファー主と仕事を一緒にできる機会が手に入ってしあわせ。

・ アイデアや試してみたいことを実際にやってみる機会をもらえてしあわせ。

・ 自分の力を発揮して、オファー主に喜んでもらえる可能性があるからしあわせ。

・ 自分の力を発揮して、関係する人(ステークホルダー)たちに喜んでもらえる可能性があるからしあわせ。

・ 自分の力を発揮できなくても、いただいた機会がなかったら得られなかったであろう経験をできるからしあわせ。

・ お金をいただけるからしあわせ。

・ お金以外の何かをいただけるからしあわせ。

 

こんな感じで、たいていこの10個の中のいくつかを得ることができるんですよね。

「それって別に、複業じゃなくても得られるんじゃない?」と思われる方もいらっしゃると思います。そしておそらくその通りです。でも、少なくとも私にとっては、複業している方がそのチャンスがはるかに多いです。

多分、これは自分の好きなこと、得意なこと、やりたいこと、やれることの種類の多さや幅の広さと、自分の仕事がどれだけそれをカバーしているかってことなんじゃないかと思います。

つまり「好きなことA,B,C」と「得意なことD,E,F,G」と「やりたいことH,I,J,K,L」と「やれることM,N」のすべてを満たしてくれる仕事をあなたがしていて、それが持続的に続くと思えるのなら、複業する理由はないんじゃないかな。

私の場合は、しあわせになることに欲張りなので、やっぱり1つの仕事では足りません。

IBMだけではなく、Engagement First社の仲間とやる仕事も、個人事業主としての私にオファーをくれる仲間とやる仕事も、ボランティアワークの機会をくれるNPOさんや一社などの組織の仕事も、どれも本当に大切だしありがたいのです。

 

■ 複業を積極的に社内外に公開しているワケ

「だって複業しているって会社にバレたら、やっかまれたり軽んじられたり、何か面倒なことに巻き込まれそうじゃないですか。」
とまあ、こういう風に言われることが多いです。実際、私の知っている複業実践者の半数以上が社内では内緒にしています。会社が禁止していない場合でも。

そしてまあ、実際そういう要素はあると思います。

 

でも、わたしはやっぱり、悪いことをしているわけでもないのに「隠しておいた方がよい。賢い。」と認知されるのがいい状態だとは思えないのです。そういう社会は好きじゃないし、そういう会社も好きじゃないのです。

わたしはIBMがそういう会社であって欲しくないので、複業していることを隠さずに、機会を見つけては積極的に話しています。オープンにして伝えることそれ自体がメッセージだと思うから。そういう文化を会社に根付かせたいから。

 

そしてこれは実際に起こったことなんだけど、複業していること書いている私のブログを見た何人かの新入社員が、自分も複業を始めたことを同僚に伝えたり、始めようと考えていることを上司に相談したりしています。

まさに、これが狙いです。こうしたことが当たり前になって欲しいのです。

 

ただ、こういうケースがどんどん増えていくには、もっともっと社会的に影響力の強い人たちや、社内で高く評価されている人たちに、その実践や背景にある考え方などをオープンに発信していっていただく必要があると思います。

そんなわけで、今、社内外に隠しながら複業しているみなさんの #複業しているワケ をオープンにしてみませんか?

 

Happy Collaboration!

 

コラボレーション・エナジャイザー

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