今日のデジタル環境では、多くの企業が変革を起し、他社の先手を打って競争に勝つ必要に迫られています。しかし、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みの多くが、投資に見合わない期待外れの結果に終わっています。HFS Research社の調査によると、クラウド・トランスフォーメーションの取り組みにより業績が向上し、ROI(投資対効果)が改善したと回答した企業は全体のわずか25%にとどまっています。このようになかなか結果に結びつかない理由は、ひとつに限定されず、導入の遅れ、未実現のユースケース、さまざまなクラウド・サービスが無秩序に増えたまま放置されていることなど、さまざまな課題が進展の妨げとなっています。さらに、プラットフォームのスケーリング、技術研修、サイバーセキュリティー、データ量の管理に伴う業務の複雑化により、問題が深刻化しています。
こうした進展の妨げとなる問題を解決して、デジタル・トランスフォーメーションが潜在的に持つ力を最大限に活用するには、戦略的なアプローチを慎重に進める必要があります。ハイブリッド・バイ・デザインはこうした状況に最適です。IBMのフレームワークは、組織が移行、モダナイゼーション、イノベーションを低リスクで、かつ迅速に実現しつつ、ビジネス価値と生産性を高め、コスト削減を図れるよう設計されています。業績を最重視しつつAIの力を活用することで、ハイブリッドクラウドへの投資効果を高めるとともに、ビジネスをすばやく成長に導けます。IBMのアプローチでは、意図的なハイブリッドクラウド戦略、体系化されたフレームワーク、ハイブリッド・モデルとAIを活用したイノベーションを重視しています。ハイブリッド・バイ・デザインにより、トランスフォーメーション戦略の見直しと調整を行い、ハイブリッドクラウドへの投資から望ましい成果を得られます。
ハイブリッド・バイ・デザインを成功に導いたプログラムに共通する5つの優先事項
ハイブリッド・バイ・デザインに備わる体系化された価値フレームワークにより、重要なアーキテクチャー・コンポーネント全体を対象に、ビジネス上の戦略目標の達成に必要な一貫性を評価することができます。そのため、ハイブリッド・バイ・デザインは、トランスフォーメーションの達成までのガイドとして活用できます。価値フレームワークが評価する3つの主な領域は以下の通りです。
アジャイルな方法論と再利用可能な広範な青写真を使用して、業種に関係なく、AWS Cloud上での設計、マイグレーション、運用の迅速化を支援します。
業界最高レベルのIBMのクラウド変革の方法論とテクノロジー・ツールをアプリケーションの開発と管理のために活用し、成長、効率性、イノベーションを加速します。
お客様のクラウド・コンピューティングのワークロードとアプリケーションのモダナイゼーションと、Google Cloudやその他のマルチクラウド・プラットフォームへの移行をサポートします。
ビジネス・トランスフォーメーションの価値を最大限に引き出しながら、Oracle Cloudへの移行を加速します。
IBM CloudはRed Hatとともに、市場をリードするセキュリティー、エンタープライズ向けのスケーラビリティー(拡張性)、オープン・イノベーションを提供し、俊敏性と継続性を向上させます。
お客様と協力して、適切なクラウド戦略、運用モデル、ロードマップ、エコシステムを決定します。
クラウドネイティブな開発戦略とオープンかつセキュアなハイブリッド・マルチクラウド・プラットフォームにより、低コストでイノベーションを促進し、商品化までの時間を短縮するとともに、収益拡大を促進します。
Red Hatを活用したIBMのアプリケーション・モダナイゼーション手法は、安全でコスト効率が高くアジャイルな、クラウドへのシームレスな移行とモダナイゼーションの実行に役立ちます。
IBMのハイブリッドクラウド管理機能は、複数のクラウドにまたがるアプリケーション管理の複雑さを解消し、投資利益率(ROI)を向上させ、その上、自由に使えるリソースを増やし、ビジネス変革にこれらを投入できるようにします。
企業がクラウド導入を加速し、一貫性と予測可能な結果をもたらし、確実に移行できるようにするために特別に設計されたプラットフォームです。
IBMとRed Hat社は、ハイブリッドクラウドにまつわる複雑な業務を簡素化し、生産性を高め、コストを削減して業績の改善を実現します。