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Techwave社、レガシー・システムから脱却し、クラウドでデジタル・トランスフォーメーションを実現
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カラフルに光るスクリーンに映し出されるプログラミングコード

マネージド・サービス・プロバイダーのTechwave社は、従来のプロセスやシステムが多くの場合、企業のデジタル・トランスフォーメーション目標の達成を妨げていることに着目しました。同社は、顧客のインフラストラクチャーを IBM Cloud Bare Metal Serverに移行することで、ビジネスの進化に必要なアジリティー、パフォーマンス、拡張性を提供しています。

ビジネス上の課題

多くの企業は変革を切望していますが、オンプレミスのインフラストラクチャーからの移行は困難を伴う場合があります。Techwave社は、クラウドの価格と柔軟性のメリットを享受できる費用対効果の高い選択肢を提供したいと考えていました。

概要と経緯

Techwave社は、顧客が IBM Cloud Bare Metal Serverに移行できるように支援しています。この移行を通じて、世界中のデータセンターのロケーション、セキュリティーのきめ細かな制御、およびソフトウェア・ライセンスの最適化を実現しています。

成果 40%
運用コストの平均的なコスト節約
15〜25%
可用性の平均的な改善
運用効率の強化と
Techwave社のマーケティング機会
ビジネス上の課題の詳細
オンプレミスでのロックインの課題

世界的な競争が激化するなか、企業は商業上および運営上の優位性と効率を追求する必要があります。多くの企業にとって、過去にうまく機能していたプロセスやシステムは、現在では将来に向けての進歩の障害となっています。 ワークロードとデータ量は大幅に増加し続けており、オンプレミス・インフラストラクチャーの継続的なアップグレード・サイクルが必要ですが、変革的なビジネス・イニシアチブをサポートできない可能性があります。

クラウドに移行することで、オンプレミス・システムの初期費用と定期的なコストを回避することができます。さらに、クラウド・サービスでは、固定インフラストラクチャーを使用した場合では難しい容量と拡張性が得られます。しかし、クラウド化の選択肢は数多くあり、企業は既存のオンプレミス・システムを廃止する際の潜在的なリスクとコストを最小限に抑える方法を慎重に検討する必要があります。

パブリッククラウド・ソリューションにはさらなる課題も存在します。たとえば、GDPRなどの規制により、データをローカルに保持することが求められている場合、企業はどのようにして世界規模のデジタル・オペレーションを実行できるでしょうか。データ・セキュリティー、特に財務情報、個人情報、健康情報を維持できるでしょうか。Techwave社のマネージド・サービスの顧客は、デジタル・トランスフォーメーションのメリットを追求しながら、こうした課題に取り組んでいます。

Techwave社のアジア太平洋地域尾よびグローバル・デリバリー・センター責任者であるChandra Rao Jampa氏は、課題について次のように言います。「オンプレミスのシステムでは、IT部門はビジネス・ユーザーへの約束を果たすのに苦労しており、エンド・カスタマーや消費者にも影響が出ています。ただし、パブリッククラウド・ソリューションは通常、オンプレミス・ソリューションが提供するのと同じレベルのハードウェア、ハイパーバイザー、およびアプリケーション・コントロールを提供していません。パブリッククラウドへの移行に伴う高額な移行コストと複雑さが相まって、顧客が一種のロックイン状態に陥っていることがわかりました。

「私たちは、顧客がクラウドの柔軟性、拡張性、容量を活用して、デジタル・トランスフォーメーションへの第一歩を踏み出せるように、こうした問題を解決できるよう支援することに努めました」

IBM Cloud Bare Metal Serverによって、顧客にとっての真のデジタル・トランスフォーメーション・パートナーとなることができます。 Srinivas Kode Vice President, Analytics & NA Delivery Techwave
概要と経緯の詳細
パブリッククラウドやオンプレミスに代わる魅力的な選択肢

Techwave社は、IBM Cloud Bare Metal Serverが、ITインフラストラクチャーをコントロールしながら、業務の業務のもモダナイゼーションとクラウドへの移行を目指す企業にとって、適切な出発点となることを認識しています。

たとえば、GDPRに準拠するために、データが物理的にどこに存在するかを知る必要がある顧客に対応するために、IBM は地域のデータ・コンプライアンス規制に準拠した60か所以上のグローバル・データセンターを提供しています。さらに、IBM Cloudは、Payment Card Industry Data Security Standard(PCI DSS)と ISO 27001情報セキュリティ管理標準をサポートしており、企業が新しい地域に進出する場合でも、規制上の要求を満たすことができます。

一例として、Techwave社は、インフラストラクチャーの重大な課題に直面している大規模な教育分野の顧客を支援しました。サポート終了が近づいているため、オンプレミスのサーバーでは増大するワークロードを管理できず、新しいアプリ開発の機会を逃していました。この顧客は、パブリッククラウド・プロバイダーがホストする仮想サーバーへの移行を検討しましたが、外部向けサーバーと社内専用サーバーが複雑に混在しているため、セキュリティー上の大きな課題が生じていました。

クラウド・ソリューションがこの顧客の SAPアプリケーションとその関連環境をサポートできることを実証するために、Techwave社は、IBM Cloud Bare Metal Server上に専用のシングル・テナント・クラウドを構築し、概念実証を実施しました。IBMのサービスを活用したことで、ハードウェア、ハイパーバイザー、ゲートウェイから信頼できるアプリケーションに至るまで、インフラストラクチャー環境をコントロールできるようになりました。Techwave社は、顧客の既存の永久ソフトウェア・ライセンスを、発信側のオンプレミス・インフラストラクチャーから IBM Cloud Bare Metal Serverへと移行しました。IBMサーバーを導入し、容量とパフォーマンスが向上したことで、同じワークロードを少数のマシンで実行できるようになり、必要なライセンスの数が減り、コストの削減につながりました。

概念実証から、顧客はクラウド・インフラストラクチャーへの包括的な移行がもたらす大きなメリットを認識し、SAP ERPSAP Human Capital ManagementアプリケーションをIBM Cloud Bare Metal Serverに移行しました。ディザスタリカバリ機能は、2番目のデータセンターへのレプリケーションによって提供されています。インフラストラクチャー・スタックをゼロから制御することで、内部および外部のサーバーとサービスを安全に分離し、新しいワークロードに合わせてサーバーの容量を簡単に追加できます。

「既存のVMware永続ライセンスを使用できることは、顧客にとって大きな利点であり、クラウドへの移行における最大の障壁の1つを取り除けました」とChandra氏は言います。「IBM Cloud Bare Metal Server上に構築されたこのオフプレミスのプライベートクラウドは、顧客が完全なコントロールを維持しながらアプリケーションのモダナイゼーション、拡張、開発を可能にする革新的なオプションを提供します。新しいIBM Cloud Bare Metal Serverを追加したり、開発の次のフェーズに向けて、IBM Cloud Virtual Serverを選択することができます。

「多くの場合、顧客はクラウドに移行することで、月々のITコストを 15%ほど削減しています。さらに、管理やメンテナンスの問題に関わる人員を削減することで、コストをさらに25%も削減しています。さらに、IBM Cloud Bare Metal Serverによ理、システムの稼働時間が増加することで、より多くのスタッフが重要な開発タスクやビジネス・タスクに再割り当てされるようになり、さらに20%の生産性向上にもつながっています」

IBM Cloudでビジネス機能を拡張

Techwave社は顧客向けサービスの開発を続けており、最近では、IBM Cloud Bare Metal Server上で稼働する大手製薬会社のSAP S/4HANAの概念実証を行いました。

この顧客は、新しいサーバー・インフラストラクチャーに多額の投資を行うことなく、SAP S/4HANAの機能を体験したいと考えていました。Techwave社は、「どれくらい早くソリューションを提供できますか」という質問に、SAP S/4HANA、SAP Business Warehouse powered by SAP HANASAP Customer ExperienceSAP Enterprise Performance Managementを2週間以内にローンチすることで答えました。

Techwave社はSAPソリューションをバッチ追跡、センサーを用いたトラック・アンド・トレース、無線自動識別(RFID)タグ、在庫管理など、医薬品メーカーの典型的なプロセスを含めて調整し、Hyperledger Fabricテクノロジーで構築されたIBM Blockchain Platform、IBM Hyperledger、IBM® WatsonIBM IoTサービスとの統合を実証しました。顧客は現在、これらのテクノロジーを使用する計画はありませんが、将来のニーズが生じた場合に、IBM Cloud ポートフォリオからシームレスに統合できることに価値があると考えています。

「IBM Cloud Bare Metal Serverは、ビジネス・モダナイゼーションとデジタル・トランスフォーメーション・プログラムの基盤を提供します」とChandra氏は言います。「IBM Cloudを活用することで、顧客はIBM Blockchain Platform、IBM Hyperledger Fabricテクノロジー、IBM Internet of Thingsソリューションなど、他の複数のサービスを簡単に利用でき、デジタル・トランスフォーメーションを推進できるという大きな利点があります。

当社はサービス・プロバイダーとして、IBM Cloudを使用してハードウェアのメンテナンス、システムの更新、および同様の技術的タスクを排除し、増大するワークロードに対応できるスケーラブルなインフラストラクチャーを顧客に提供しています。 Raj Rentala Director of IoT Solutions and Global Director of Marketing Techwave
成果の詳細
ブライト・ホライズン

オンプレミスからクラウド・ベースのインフラストラクチャーへの移行を検討している企業にとって、IBM Cloud Bare Metal Serverは迅速かつ簡単な移行を実現します。また、組織はオンプレミスへの展開を回避し、パブリッククラウドの欠点を回避して、クラウドの運用効率を獲得することもできます。Techwave社は、IBM Cloud Bare Metal Serverを自社のポートフォリオに加えることで、より多くの顧客にクラウドへの飛躍を推奨しています。

IoT ソリューション・ディレクター兼グローバル・マーケティング・ディレクターのRaj Rentala氏は次のように付け加えました。「当社はサービス・プロバイダーとして、IBM Cloudを使用してハードウェアのメンテナンス、システムの更新、および同様の技術的タスクを排除し、増大するワークロードに対応できるスケーラブルなインフラストラクチャーを顧客に提供しています。IBM Cloud Bare Metal Serverが提供するインフラストラクチャー・コントロールにより、あらゆるオンプレミス・システムにダイレクトに接続できるようになり、常に安全なパフォーマンスが得られます」

多くの場合、IBM Cloud Bare Metal Serverへの移行は、Techwave社とその顧客にとって、その後、IBM Cloudカタログから人工知能やブロックチェーンなどのサービスを探索することになる、長い旅路の第一歩となります。

アナリティクスおよびNAデリバリー担当バイス・プレジデントのSrinivas Kode氏は、次のように締め括りました。「IBM Cloud Bare Metal Serverによって、顧客にとっての真のデジタル・トランスフォーメーション・パートナーとなることができます。当社は、IBM Cloudと、Hyperledger Fabricテクノロジー上に構築されたIBM WatsonやIBM Blockchainなどの関連サービスが、顧客がデジタル・トランスフォーメーションの機会を捉え、アプリケーションやプロセスを簡単かつ迅速にモダナイズする上で、どのように役立つかを体感しています。IBMおよびSAPと協力して、さらに多くの顧客がデジタル・トランスフォーメーションの目標を達成できるよう支援していきたいと考えています」

IBM Cloud Bare Metal Server上に構築されたこのオフプレミスのプライベートクラウドは、顧客が完全なコントロールを維持しながらアプリケーションのモダナイゼーション、拡張、開発を可能にする革新的なオプションを提供します。 Chandra Rao Jampa Head of the Asia-Pacific & Global Delivery Center Techwave
Techwave社のロゴ
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2004年に設立されたTechwave Consulting, Inc.は、クラウドとデジタル・トランスフォーメーションのグローバル統合パートナーとして、世界の優良企業にサービスを提供しています。インドのハイデラバードにグローバル・デリバリー・センターを、ヒューストン(北米)、ブダペスト(欧州)、ビクトリア(豪州)に地域デリバリー・センター(RDC)を構えています。同社は、銀行、金融サービス、消費財、ライフ・サイエンス、物流、電気通信、小売業界の組織にサービスを提供しています。

ソリューション・コンポーネント IBM Cloud Bare Metal Servers SAP Commerce Cloud SAP ERP SAP HANA SAP S/4 HANA
次のステップ

SAP S/4HANAの詳細については、IBM SAPのエキスパートにご相談いただくか、こちらのサイトをご覧ください:ibm.com/services/sap/s4hana

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脚注

 

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引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントがIBM製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。実際の環境でのコストや結果の特性は、クライアントごとの構成や条件によって異なります。ご不明な点などございましたら、IBMにお問い合わせください。

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