リスクを最小限に抑える
SCOR SE、リスク抑制の強化のためのユーザーエンゲージメントを向上
現代的なオフィスで仕事について話し合う2人のビジネスマン

運営リスクの抑制では、企業のビジネス面を担当する管理職が重要な役割を果たします。リスク抑制プロセスの担当責任者は、効果的なコーポレートガバナンスに必要な管理と手順を順守し、継続的に取り組みに参加しなければなりません。

世界的な再保険プロバイダーであるSCORの場合、ビジネス担当者にリスク抑制への積極的な関与を続けさせるには、同社が10年以上依存してきたガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)テクノロジーを再検討することが必要でした。同社は、利用普及のために内部統制管理ツールの全面的な見直しを計画していましたが、アップグレードによって生じる課題がわかると、すぐに方針を変更しました。

SCOR社の内部統制システム責任者であるhibaut Queutey-Baltazard氏は、次のように語ります。「当時の既存のシステムを強化して社内ユーザーにより適したものにするのは困難でした。私たちは、将来のユースケースにも対応可能な強固な基盤になる、より現代的なGRCソリューションを探すことにしました」。

プロセスの改善

 

IBM OpenPages with Watsonによるガバナンス・プロセスの合理化

労力の軽減

 

このソリューションにより、アセスメントの完了に必要な労力が減少します

ユーザーが戻ってきて、[OpenPages] プラットフォームに追加のツールをデプロイするよう求めています。私たちは正しい選択をしました。 Thibaut Queutey-Baltazard氏 内部統制システム責任者 SCOR SE
ユーザーフレンドリーなツールが受け入れられる

SCORは社内での調査を開始し、新しい GRC ソリューションの要件を決めました。「まず、私たちは内部統制に関する手法に対応できる適応力の高いツールを求めていました」と Queutey-Baltazard 氏は語ります。「それから世界中のすべての拠点のチームのためのグローバル・ソリューションが必要でした。そして最後に、業務のビジネス面に携わる人々からより広く受け入れられるよう、ユーザーフレンドリーなツールが必要でした」

テクノロジーの適応力に基づいて、SCORはOpenPages with Watsonプラットフォームを選択しました。これは業務上のリスクに関連するプロセスを文書化し、セルフアセスメントを実施するための統合された機能をビジネス・ユーザーに提供します。同社はIBMと連携し、ヨーロッパでホストされ管理されるIBM Cloud 環境で動作するソリューションのライセンス契約を結びました。さらにIBMはソリューションのカスタマイズと統合を支援するラボサービスを提供し、主要な利害関係者にはプラットフォームに関するトレーニングを提供しました。

初めにリスク担当部門内のユーザーが活用できるようにOpenPages with Watson プラットフォームをデプロイした後、SCORはこの製品がコンプライアンス部門の担当者にも使用できると判断しました。同社が完全にデプロイしたOpenPages with Watsonソリューションは下記の通りです。

• アセスメントを実行し、すべての内部統制プロセスを管理し、データ品質管理要件に取り組み、プロセスを文書化するためのIBM OpenPages Operational Risk Management モジュール

• 関連するコンプライアンス問題に取り組むためのIBM OpenPages Loss Event Entryモジュール

• 社内ガイドラインのライフサイクル全体を管理するためのIBM OpenPages Policy and Compliance Managementモジュール

IBM OpenPages を使用することで、当社はグローバルな機能所有者に、ビジネス イネーブラーとしてリスク管理を使用するためのツールを提供することができました。 最小限のリスクと制御を含むグローバル プロセス全体を定義し、それをさまざまな場所に展開して、プロセス所有者がローカルで採用できるようにすることができます。 Thibaut Queutey-Baltazard氏 内部統制システム責任者 SCOR SE
全社的なGRC対策の合理化

OpenPages with Watsonソリューションによって、SCORは、GRC テクノロジーを社内で普及させて全社的に使用するという第一の目的を達成しました。「ユーザーが戻ってきて、プラットフォームに追加のツールを導入するよう求めています」とQueutey-Baltazard氏は言います。「これは私たちが正しい選択をしたという最大の証拠です」。

新しいソリューションは、ユーザーに広く受け入れられているだけでなく、企業のプロセス担当者の労力も削減します。SCORはオペレーショナル・リスクに関連するより詳細で効果的なセルフアセスメントを作成して、ビジネス・ユーザーに実施を依頼する繰り返し作業の件数を大幅に減らしました。

そしてOpenPages with Watsonプラットフォームは、コーポレート・ガバナンスを推進するシニア・マネジメント・チームの取り組みも大幅に合理化し、加速させます。「IBM OpenPagesによって、世界各地の部門責任者に対し、ビジネスの原動力としてリスクマネジメントを活かすためのツールを提供できるようになりました」とQueutey-Baltazard氏は言います。「最低限必要なリスクとコントロールの要件を含めたグローバルでのプロセス全体を定義して、それを各拠点に展開し、プロセスの責任者が現地に合わせて適用できるようになっています」。

SCOR社のロゴ
SCOR SEについて

SCOR(リンクはibm.comの外にあります)は世界最大級の再保険会社で、保険会社のリスク管理を支援するための多様なソリューションとサービスを提供しています。1970 年に設立された同社は、パリに本社を置き、38か所のオフィスを構え、アフリカ、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の160か国に拠点を置いています。独立した格付け機関による評価では、SCORは世界で最も格付けの高い再保険会社にランクされています。

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脚注

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2021年4月

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