統合の障壁を減らして、ビジネスの選択肢を増やす
IBS Bulgaria社、地方銀行のクリティカル・システムのモダナイゼーションを支援
市内のATMでお金を引き出しているビジネスマン

2013年に改定された決済サービスプロバイダー指令(PSD2)により、欧州の銀行はモダナイゼーションに向けて、大きな一歩を踏み出す必要がありました。具体的には、外部のサードパーティー・サービス・プロバイダーが提供する新しいオンライン決済および口座管理サービスをサポートするために、セキュアな方法で、顧客の口座および情報へのアクセスを開放することが義務づけられました。

ブルガリアの多くの銀行は、古いITプラットフォームを使用して、業務を管理していました。このプラットフォームには、スムーズに移行するために必要な効果的な統合およびセキュリティー対策が欠けていました。

IBMビジネス・パートナー、IBS Bulgaria社の最高経営責任者(CEO)兼創設者であるGoran Angelov氏は、「地方の銀行や金融機関と話をするなかで、そのほとんどがアーキテクチャー戦略で大きく遅れをとっていることがわかりました」と振り返ります。「統合上の問題が数多くあり、それにより、規制に準拠することが困難であっただけでなく、社内プロセスと全社的なデジタル・トランスフォーメーションを遅らせる原因となっていました」

90%

 

ブルガリアでは、Open Banking Platformの約90%でIBMの統合テクノロジーが導入されています。

統合にかかる時間の短縮

 

統合プロジェクトを加速し、スケジュールを約2か月から1週間程度に短縮

現在、ブルガリアのOpen Bankingの約90%は、IBMの統合スタック上で開発されており、IBMのテクノロジーが使用されています。IBM API ConnectとIBM Cloud Paksは、強力な統合テクノロジーです。 Goran Angelov CEO(最高経営責任者)兼創業者 IBMビジネス・パートナー、IBS Bulgaria

「しかし、単なる技術的な問題や規制上の問題ではありませんでした」とAngelov氏は続けます。「ビジネス上の問題でした。すべての競合他社が同じ機能を備えた同じデジタル・プラットフォームまたはコア・バンキング・ソリューションを購入できるようになった場合、唯一の差別化要因は、これらのプロセスをシームレスに相互接続させることです。つまり、サービスのスピードと一貫性です」

IBS Bulgaria社は、この移行期期間を通して、顧客をシームレスに導きたいと考え、新しいOpen Banking Platformの開発に着手しました。

ストレスフリーの統合

IBS Bulgaria社は、IBM® API ConnectIBM® Cloud Pak for Integrationテクノロジーを活用して、新しいIBS Open Bankingソリューションをまもなくローンチしました。これらの2つのIBMの製品はそれぞれ、外部のプロバイダーと顧客の銀行システムとの統合を管理します。その一方で、Open Banking Platformは、APIのテストとモバイル・バンキング向けのコンセント・マネジメント・ツールも提供します。

「Deep Blueの力を借りています」とIBS Bulgaria社の事業開発マネージャー、Svilen Stanchev氏は言います。「当社はすべてのIBM製品とプログラムに精通しており、IBMは統合のための優れたプラットフォームを提供しています。すぐにパフォーマンスを発揮してくれます。使いやすさ、総所有コスト、IBMのソリューションに組み込み済みの事前構築されたコネクタの恩恵を受けています」

「単なるOpen Bankingソリューション以上のものを生み出すことができました」とAngelov氏は付け加えます。「統合のためのプラットフォームです。ユーザーを外部の世界に統合できるだけでなく、銀行の社内プロセスもすべて統合することができます。そして、ただツールを販売するだけでなく、統合に関する明確なプラクティスを確立する方法を顧客に教えています」

同氏は続けます。「顧客は今、監視できています。プロセス全体を可視化できています。バックエンド・システムを大きく変更することなく、新しいサービスを展開したり、外部プロバイダーをサポートすることができています。」

最初のローンチの後も、IBS Bulgaria社はプラットフォームを強化するための選択肢を模索し続けています。最近には、IBM® Safer Paymentsテクノロジーを導入し始めました。「このテクノロジーを取引の監視と詐欺対策に活用しています」とAngelov氏は言います。「ソリューション全体と組み合わせることで、すべてのチャネルでの通話、銀行システム、マスター・データの追加サービスなど、あらゆるものを追跡できます」

また、Open Banking Platform内でのこれらの IBMテクノロジーの導入を簡素化するために、IBM Embedded Solution Awards(ESA)にサインしました。「取引先のほとんどの大手銀行は、すでにIBMとの関係を確立しています」とAngelov氏は言います。「しかし、その他の銀行にとっては、ESAが非常に役立ちます。ソフトウエアを組み込むことで、競合他社との争いを避けることができるだけでなく、導入が簡単になり、プロジェクトがスムーズに進むようになりました」

 

ESAが非常に役立ちます。ソフトウエアを組み込むことで、競合他社との争いを避けることができるだけでなく、導入が簡単になり、プロジェクトがスムーズに進むようになりました。 Svilen Stanchev 事業開発マネージャー IBMビジネス・パートナー、IBS Bulgaria
モダナイゼーションを簡素化

PSD2への準拠が要求されるようになったことを受けて、IBS Bulgaria社の新しいプラットフォームが広く採用されるようになりました。「PSD2の義務を果たせるだけでなく、極めて迅速に統合を行うことができます」とStanchev氏は言います。「従来の方法では2か月ほどかかっていた作業が、今では1週間で完了します。これにより、新しいサービスの市場投入までの時間が大幅に短縮されます。それだけでなく、フォローアップ・プロジェクトでは、多くの場合、契約の締結前にローンチの準備をすべて整えることができます」

同氏は次のように続けます。「また、多くの顧客が大幅なコスト削減を実感できていることを確認できました。顧客は、社内で統合を完結させるためのスキルとツールを獲得しました。問題が発生した場合でも、事態を把握できます。どのシステムが統合を妨げているかを把握し、迅速に解決できます」

「最近、デジタル・プラットフォームのモダナイゼーションを進めているある顧客のCFOと話をしました」とAnagelov氏は振り返ります。オンライン・バンキングとインターネット・バンキングを同社の古いバックエンド・ソリューションから切り離すことで、組織のスピードが大幅に向上するとのことでした。たとえば、AppleとGoogleの支払いサービスと統合するための新しいウォレットを、わずか2週間で構築することができました」

IBS Bulgaria社とその顧客は、統合が簡素化され、加速された結果を受けて、採用したIBMのテクノロジーと、ESAによって可能になったデリバリーの最適化に満足しています。

「現在、ブルガリアのOpen Bankingの約90%は、IBMの統合スタック上で開発されており、IBMのテクノロジーが使用されています」とAngelov氏は言います。「IBM API ConnectとIBM Cloud Paksは、強力な統合テクノロジーです。IBM Integration Busにサービスを確立するリスクはありません。そして、IBMが進む方向性は信頼できるものです。今ではマイクロサービスとコンテナがよく話題に上りますが、どの企業がこれらすべてのコンポーネントを共通のコンテナ化されたレイヤーに構築するビジョンを持っているでしょうか。私たちの見解では、IBMだけです。すべてを標準化して、IBMをベースに構築することに決めたのは、当然のことでした」

IBS Bulgariaのロゴ
IBS Bulgariaについて

IBMビジネス・パートナーのIBS Bulgaria(ibm.com外部へのリンク)は、API管理、コンサルティング、システム・インテグレーション、ソフトウェア開発を専門とするITサポート・サービスを提供しています。ブルガリアのソフィアで2003年に設立されました。

次のステップ
Build Track IBM PartnerWorld トランシルバニア銀行S.A. お客様事例 Tata Consulting お客様事例
脚注

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2021年11月、米国で作成

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