IBM® MQ クライアントは、システム要件 Web ページに従って、 Linux® Ubuntu システムまたは Linux on POWER® Systems - Little Endianシステムにインストールできます。
本タスクについて
RPM Package Manager インストーラーを使用して、インストールするコンポーネントを選択することにより、クライアントをインストールします。 コンポーネントおよびパッケージ名は、 IBM MQ コンポーネントおよびフィーチャーにリストされています。
手順
- シェル端末を開き、現行ディレクトリーをインストール・パッケージの場所に設定します。 この場所は、クライアント DVD のマウント・ポイント、ネットワーク・ロケーション、またはローカル・ファイル・システム・ディレクトリーの場合があります。 以下のコマンドを実行するには、root 権限が必要です。 これを行うには、以下のコマンドの前に sudo を追加するか、シェルで su コマンドを使用して root ユーザーに変更します。
-
mqlicense.sh
スクリプトを実行します。スクリーン・リーダーで読み取り可能なテキストだけでライセンスを表示するには、以下のメッセージを入力します。
./mqlicense.sh -text_only
ライセンスが表示されます。
インストールを続行するには、ご使用条件を受け入れる必要があります。
- このインストールがシステムへの IBM MQ の最初のインストールではない場合、 crtmqpkg コマンドを実行して、システムにインストールする固有のパッケージ・セットを作成する必要があります。
crtmqpkg コマンドを Linuxで実行するには、rpm パッケージにある pax コマンドと rpmbuildをインストールする必要があります。
- 以下のコマンドを入力します。
./crtmqpkg suffix
上記のコマンドの
suffix の部分には任意の名前を入力して、そのインストール・パッケージをシステム内で一意に識別できるようにします。
suffix は、インストール名と同じ名前にすることはできますが、インストール名とは異なるものです。
suffix には、A から Z、a から z、および 0 から 9 の範囲の英数字を組み合わせた最大 16 文字の名前を指定できます。
注: このコマンドは、インストール・パッケージのフルコピーを一時ディレクトリーに作成します。 デフォルトで、一時ディレクトリーは
/var/tmp にあります。 このコマンドを実行する前に、システムに十分な空きスペースがあることを確認する必要があります。 別の場所を使用するには、
crtmqpkg コマンドを実行する前に
TMPDIR 環境変数を設定します。 以下に例を示します。
TMPDIR=/test ./crtmqpkg
- crtmqpkg コマンドの完了時に指定した場所に現行ディレクトリーを設定します。
このディレクトリーは、/var/tmp/mq_rpms ディレクトリーのサブディレクトリーであり、その中にパッケージの固有のセットが作成されます。 各パッケージのファイル名には suffix 値が付けられます。 以下の例では、接尾部「1」 ./crtmqpkg
1
は、 /var/tmp/mq_rpms/1/i386という名前のサブディレクトリーがあることを意味します。
パッケージの名前は、サブディレクトリーに従って変更されます。例えば、
Linux for
System x (64 ビット) の場合は、以下のようになります。
From: MQSeriesRuntime-8.0.0-0.x86_64.rpm
To: MQSeriesRuntime_1-8.0.0-0.x86_64.rpm
- IBM MQをインストールします。
最低限でも、
MQSeriesRuntime
コンポーネントをインストールする必要があります。
Linux Ubuntuにインストールする場合は、追加のフラグが必要です。
- --force-debian: RPM を使って RPM パッケージを直接インストールすべきではないことを示す警告メッセージが、ご使用のプラットフォーム用の RPM バージョンから出されます。これを表示させないようにするには、このオプションを含める必要があります。
Linux on POWER Systems - Little Endian上の Ubuntu 14.04 にインストールする場合は、追加のフラグが必要です。
- --ignorearch: Linux on POWER Systems - Little Endian アーキテクチャーを認識しない一部のレベルの rpm に関する問題を回避するには、このオプションを含める必要があります。
コンポーネントのサブセットをインストールする場合は、 表 1にリストされている依存関係が最初にインストールされていることを確認する必要があります。
注:
- デフォルトの場所である /opt/mqm にインストールするには、rpm -ivh コマンドを使用して、必要な各コンポーネントをインストールします。
Ubuntu
Linux for
System x (64 ビット) でランタイム・コンポーネントをデフォルト・ロケーションにインストールするには、以下のコマンドを使用します。
rpm -ivh --force-debian MQSeriesRuntime-*.rpm
Ubuntu
Linux on POWER Systems - Little Endianでランタイム・コンポーネントをデフォルト・ロケーションにインストールするには、以下のコマンドを使用します。
rpm -ivh --force-debian --ignorearch MQSeriesRuntime-*.rpm
Ubuntu
Linux on POWER Systems - Little Endian ですべてのコンポーネントをデフォルト・ロケーションにインストールするには、以下のコマンドを使用します。
rpm -ivh --force-debian --ignorearch MQSeries*.rpm
- デフォルト以外の場所にインストールするには、rpm --prefix オプションを使用します。 インストールごとに、必要なすべての IBM MQ コンポーネントを同じ場所にインストールする必要があります。
指定したインストール・パスは、空のディレクトリー、未使用ファイル・システムのルート、または存在しないパスのいずれかでなければなりません。
重要: パスの長さは 256 バイトに制限されており、スペースを含めることはできません。
例えば、 Ubuntu
Linux on POWER Systems - Little Endianでランタイム・コンポーネントを
/opt/customLocation ディレクトリーにインストールするには、以下のインストール・パスを入力します。
rpm --prefix /opt/customLocation -ivh --force-debian --ignorearch
MQSeriesRuntime-*.rpm
表 1 には、 Ubuntuで使用可能なすべてのパッケージと、関連するすべての依存関係がリストされています。
パッケージ名 列にリストされたパッケージをインストールして使用するためには、
パッケージの依存関係 列にリストされたコンポーネントもインストールする必要があります。
表 1. パッケージ・コンポーネントの依存関係
パッケージ名 |
コンポーネントの機能 |
パッケージの依存関係 |
MQSeriesRuntime |
他のすべてのコンポーネントのための共通機能 |
なし |
MQSeriesClient |
C IBM MQ クライアント・ライブラリー |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesJava |
Java および JMS IBM MQ API |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesJRE |
Java ランタイム環境 |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesExplorer |
IBM MQ Explorer
IBM MQ Explorer は、 Linux for System x (64 ビット) でのみ使用可能です。
注: Ubuntu 14.04 (またはそれ以降) で実行しており、 IBM MQ 8.0.0 Fix Pack 2をインストールしている場合を除き、 Ubuntuではこのコンポーネントに対する IBM サポートはありません。
|
MQSeriesRuntime MQSeriesJRE
GTK2 バージョン 2.2.4-0 以降、GTK2 テーマが入っている GTK2 エンジンを含む
Bitstream-vera-fonts
|
MQSeriesGSKit |
IBM Global Security Kit 注: Ubuntu 14.04 (またはそれ以降) で実行しており、 IBM MQ 8.0.0 Fix Pack 2をインストールしている場合を除き、 Ubuntuではこのコンポーネントに対する IBM サポートはありません。
|
MQSeriesRuntime MQSeries®JRE |
MQSeriesSDK |
非Java API のヘッダー・ファイルおよびライブラリー |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesMan |
UNIX の IBM MQ マニュアル・ページ |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesSamples |
IBM MQ アプリケーション・サンプル |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesMsg_cs
MQSeriesMsg_de
MQSeriesMsg_es
MQSeriesMsg_fr
MQSeriesMsg_hu
MQSeriesMsg_it
MQSeriesMsg_ja
MQSeriesMsg_ko
MQSeriesMsg_pl
MQSeriesMsg_pt
MQSeriesMsg_ru
MQSeriesMsg_Zh_CN
MQSeriesMsg_Zh_TW
|
言語固有のメッセージ・カタログ・ファイル |
MQSeriesRuntime |
MQSeriesFTBase |
Managed File Transferコンポーネント |
MQSeriesRuntime
MQSeriesJava
MQSeriesJRE
|
MQSeriesFTLogger |
Managed File Transferコンポーネント |
MQSeriesRuntime
MQSeriesFTBase
MQSeriesJava
MQSeriesJRE
|
MQSeriesFTTools
MQSeriesFTAgent
|
Managed File Transfer コンポーネント |
MQSeriesRuntime
MQSeriesFTBase
MQSeriesJava
MQSeriesJRE
|
MQSeriesFTService |
Managed File Transferコンポーネント |
MQSeriesRuntime
MQSeriesFTAgent
MQSeriesFTBase
MQSeriesJava
MQSeriesJRE
|
MQSeriesAMS |
Advanced Message Security コンポーネント 注: Ubuntu 14.04 (またはそれ以降) で実行しており、 IBM MQ 8.0.0 Fix Pack 2をインストールしている場合を除き、 Ubuntuではこのコンポーネントに対する IBM サポートはありません。
|
MQSeriesRuntime
|
MQSeriesSFBridge |
IBM MQ Bridge to Salesforce をインストールして、 Salesforce プッシュ・トピックおよびプラットフォーム・イベントにサブスクライブします。
IBM MQ 9.0.4 以降では、ブリッジを使用して Salesforce プラットフォーム・イベントのイベント・メッセージを作成することもできます。
注:IBM MQ Bridge to Salesforce は Linux for System x (64 ビット) でのみ使用可能です。
|
ibmmq-runtime
ibmmq-java
ibmmq-jre
|
MQSeriesBCBridge |
IBM MQ Bridge to blockchain をインストールして、ブロックチェーン・ネットワークに照会や更新を送信したり、ブロックチェーン・ネットワークから応答を受信したりします。
注:IBM MQ Bridge to blockchain は Linux for System x (64 ビット) でのみ使用可能です。
|
ibmmq-runtime
ibmmq-java
ibmmq-jre
|